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和尚とは?読み方や役割は?宗派による呼び方・住職との違い・和尚さんになる方法について解説!
和尚とは僧侶の敬称のひとつ
和尚とは「おしょう」とよみ、僧侶の敬称として使われていること言葉です。ただし、僧侶の全てが和尚に該当するわけではありません。
和尚は、毎日の修行を積み重ね、一人前の僧侶として認められた人を意味しています。
一部の地域では「おしょうさん」という言い方が詰まり「おっさん」「おっしゃん」「おっさま」などと呼ばれることもあります。
和尚は英語に訳しても「Ohso」
英語でも和尚は「Osho」と訳されます。仏教の僧侶は「Buddhist priest」となります。
和尚を使った例文
●葬儀の後は和尚の説法を聴く
After the funeral, listen to Osho’s preaching
●和尚の話が素晴らしいと評判で、観光客が絶えない
The story of Osho is reputed to be wonderful, and tourists are constantly on the rise.
●修行を積み、和尚として認められた
After training, he was recognized as Osho.
和尚の読み方は宗派により異なる
和尚は、宗派によっても書き方や読み方に違いがあります。宗派による違いの一例は以下の通り。
宗派による和尚の書き方と読み方の違い一例
宗派 | 書き方 | 読み方 |
---|---|---|
禅宗・浄土宗 | 和尚 | おしょう |
法相宗・真言宗 | 和尚 | わじょう |
律宗・浄土真宗 | 和上 | わじょう |
華厳宗・天台宗 | 和尚 | かしょう |
天台宗 | 和尚 | おしょう ※僧侶が亡くなった場合、書き方は「和尚」でも「かしょう」と呼び方が変わる。 |
和尚の他にもある!僧侶への敬称
僧侶は「出家をし、仏門に入り修行をしている人」を意味します。そのため出家をし、修行を重ねているのであれば、全て僧侶に該当するといえます。
もちろん、和尚も仏門に入り修行を重ねている人に変わりはないため、僧侶の一人には違いありません。
しかし、僧侶への敬称として和尚の他に使われる「住職」や「お坊さん」は役割や立場などに違いがあります。
住職は「お寺に居住し、お寺の運営や管理を担っている僧侶」
住職(じゅうしょく)は、お寺に居住し、お寺の運営や管理を担っている僧侶を意味しています。住職は一つのお寺につき一人であり、住職の他にも居住する僧侶もおり、住職に次ぐ役職の僧侶は「副住職」と呼びます。
僧侶が住職に該当するかどうかは、「お寺に居住している」ことがポイントです。一般的に「和尚さん=住職」というイメージがありますが、お寺に住んでいない場合は、住職には該当しないといえます。
また、住職は男性とは限りません。仏門に入った女性(尼僧:にそう)が住職を務める場合は「庵主(あんじゅ)」と呼ばれます。
お坊さんは「僧侶全般へ親しみを込めて呼ぶ言い方」
お坊さんは、僧侶全般に親しみを込めて呼ぶときの言い方です。
本来は、僧房(そうぼう:僧侶が集まり生活する建物)の主(あるじ)を意味する「房主(ぼうず)」を意味していました。
それが次第に「坊主」となり、親しみを込めて「お坊さん」と呼ぶことが定着しています。
和尚になるために必要なことは資格ではなく修行
和尚となるには、僧侶として一人前と認められることが必要です。僧侶に関する資格はないため、一人前と認められるには仏門を志し、毎日の修行に励む姿勢が大切だといえます。
宗派により一人前と認められる期間は異なる
宗派ごとに修行の内容や、修行の期間に違いがあります。さらに、同じ修行を重ねる僧侶でも、一人前と認められる期間に違もあることでしょう。
中には想像以上に厳しい修行のため、僧侶になることさえ挫折してしまう人もいるようです。
学校や通信講座で仏教を学ぶ方法もある
和尚を目指すには、入門したい宗派のお寺に弟子入りして仏教を学びながら修行を積むという方法のほかに、仏教を専門としている学校(大学や専門学校など)で学ぶことも可能です。
他にも通信講座を受講し、仏教についての知識を深めてから修行に入るといった方法もあります。
また、世襲という形で仏門に入る場合であっても、宗派の情報を集めることは必要だといえます。それを熟知した上で覚悟と信念をもって挑むことも大切です。
まとめ:和尚とは一人前と認められた僧侶にむけた敬称のこと
和尚という敬称は、宗派により書き方や読み方に若干の違いがあるとはいえ、修行を積み一人前と認められた僧侶に親しみを込めて使うことが本来です。
現代ではアニメのキャラクターに登場したり、タロットカードなどでも親しまれている言葉でもあります。
和尚=住職というケースが多い一方で、お寺に住んでいない僧侶は住職には該当しません。僧侶への敬称に迷う場合は、「○○寺さま」と呼ぶように心がけると良いでしょう。