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念仏の意味とは?お経を読むこと?宗派ごとの違いを簡単に紹介

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念仏とは、仏を念じ功徳を心に思い浮かべること

念仏とは、仏を念じ、仏の姿や功徳を心に思い浮かべることを意味します。読み方は「ねんぶつ」です。

「念ずる」とは、心の中で尊い仏と向き合って敬うことです。

3つの種類がある

仏の姿や功徳を心に思い浮かべる念仏にも、その行い方などで次の3つの種類があります。

種類意味
法身念仏ほっしんねんぶつ仏の実相を観ずること
観想念仏かんそうねんぶつ仏や菩薩の姿、功徳を心にを思い浮かべるること
称名念仏しょうみょうねんぶつ仏や菩薩の名を声に出して称えること

なお、合掌礼拝時に声に出して称える「称名念仏」のことを指して「念仏を唱える」と解釈することが一般的です。

宗派によって念仏に違いが見られる

念仏と聞いて思い浮かべるのは「南無阿弥陀仏なむあみだぶつ」ではないでしょうか。南無阿弥陀仏は「阿弥陀さまに帰依きえします(心の拠りどころとします)」という意味です。

浄土宗では、南無阿弥陀仏と唱えることで阿弥陀仏の功徳によって浄土に導かれ、救済されると考えられています。

一方、同じ浄土教系の宗派である浄土真宗は、亡くなった人は既に極楽浄土に生まれているとされています。このため、浄土真宗での南無阿弥陀仏は他力念仏と呼ばれています。

宗派による念仏用語の違い

仏の名を口にして唱える「称名念仏」が一般的と言われている中で、仏教各宗派で念仏の用語に違いが見られます。主な宗派の念仏は次のとおりです。

仏教宗派念仏
浄土宗・浄土真宗・天台宗南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
日蓮宗南無妙法蓮華経なむみょうほうれんげきょう
真言宗南無大師遍照金剛なむだいしへんじょうこんごう
臨済宗・曹洞宗南無釈迦牟尼仏なむしゃかにぶつ

念仏はお礼や冥福を願う気持ちの表れでもある

念仏を唱えるということは、

・日頃の感謝

・故人の冥福を願う

といった気持ちの現れでもあります。何か良いことがあったときには「仏様のおかげ」と感謝を示すことも珍しくありません。

また、亡くなった家族の冥福を願って、仏壇に手を合わせて念仏を唱えることもあります。

功徳を得ることや極楽浄土へ往くためだけでなく、念仏を唱えることには幅広く深い意味が込められていると言えるでしょう。

念仏に関してよくある質問

葬式で念仏を唱える意味は?

葬儀で念仏を唱えることがあります。実は、これは故人のためだけに唱えているわけではありません。

念仏は、仏の名前を唱えて功徳を得ること。そのために仏を称えるものでもあり、本尊に向かって唱えているともいえます。

葬儀での念仏は、信じている仏を称えるための作法の一つと言えるでしょう。

お経と念仏の違いは?

お経と念仏の違いは

《お経》釈迦の教えを書物にしたもの(仏教の経典)

例)般若心経、法華経など

念仏》「南無阿弥陀仏」などと仏の姿を思い浮かべて名を唱えること

例)南無阿弥陀仏、南無妙法蓮華経、南無釈迦牟尼仏など

お経と念仏は、どちらも葬儀や法要などで唱えられるため混同しがちです。

お経で唱えるのが釈迦の教え、念仏で唱えるのが仏の名ということになります。

まとめ:念仏とは仏の姿を思い浮かべ、名を声にして称えること

念仏とは、仏の姿や功徳を心に思い浮かべながら仏を敬い、その名を声にして称えることです。

代表的なものには、合掌礼拝時に耳にする「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」などの「称名念仏(仏の名を声に出して称えること)」があります。

また、念仏は、故人の冥福を願うだけでなく、何か良いことがあったときなど、仏様への感謝の気持ちを表すものでもあります。

念仏を唱えるということは、仏様への帰依(心の拠りどころとすること)を表すことにもなります。その言葉には、感謝の気持ちなど幅広く深い意味が込められていると言えるでしょう。

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