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厄払いとは?厄年の年齢や行くタイミング、お祓いの金額、服装など疑問点を解説
厄払いは厄難を払い落とす儀式
厄払い(やくばらい)とは神仏に祈って、厄年にありがちとされる厄難(やくなん)を払い落とす儀式のことです。
ここでいう厄難とは身にかかる災い、災難を意味します。
厄年といわれる年齢は、厄難がふりかかりやすいとされる要注意の年齢です。そのため、厄年に厄払いと言われるお祓いを受け、降りかかっている厄難を払い落す風習が平安時代から行われています。
この記事では厄年にあたる年齢、厄払いの時期の他に、知っておきたいマナーなど厄払いを受けたい人が疑問に思いがちなポイントを解説します。
厄払いを受けたい「厄年とは」いつ?
厄払いを受けた方が良いとされている年齢を厄年と言います。生まれた年を1歳とする「数え年」で示されることが多いですが、一部の神社では満年齢を用いられることもあります。
以下、男女別の厄年を一覧にしました。ここでは、数え年で紹介します。
●男性
前厄 | 本厄 | 後厄 |
60歳 | 61歳 | 62歳 |
41歳 | 42歳 | 43歳 |
24歳 | 25歳 | 26歳 |
●女性
前厄 | 本厄 | 後厄 |
60歳 | 61歳 | 62歳 |
36歳 | 37歳 | 38歳 |
32歳 | 33歳 | 34歳 |
18歳 | 19歳 | 20歳 |
厄払いへ行くタイミング
厄払いへ行くタイミングは、古来からの風習に従い、元旦から立春・節分の時期にかけて行く人が多いです。たいていの神社はお正月から祈祷が可能なので、初詣に合わせて行く場合もあります。
しかしほとんどの神社で、1年中受け付けているため、誕生日に行く、また大安の日に行くなど、それぞれの選択が可能です。
また厄は「前厄」「本厄」「後厄」とあるため、それぞれで行くべきかどうか気になる人もいるかもしれません。理想的には、各タイミングごとに1回ですが、忙しくて行けない場合は、本厄の時のみに行くというのもありです。人それぞれの事情や状況に合わせて問題ないでしょう。
厄払いは誰と行く?
厄払いは誰と一緒に行っても良いとされています。家族や、同じく厄年である同級生と一緒に行く人も少なくありません。
一緒に行った人が自分の厄を拾ってしまうのではないかと不安になる人もいるかもしれませんが、ことさら気にしない方が賢明でしょう。
家族で厄年に該当するのが一人だけでも、他の家族も神前に進み、一緒にお祓いをうけることができる神社も多いです。心配な点がある人は神社に直接電話して聞いてみてはいかがでしょうか。
厄払いの流れ
一般的な厄払いの流れを紹介します。
祈祷自体は20分くらいで終わりますが、待ち時間も含めると30分から1時間かかるとみておいた方が良いでしょう。
- 受付:社務所などの受付に行き、申込書の記入と初穂料の支払いを済ませます。
- 手水でお清め:手水舎(ちょうずや・ちょうずしゃ・てみずや・てみずしゃ)で手に水をかけ口を漱いで清めます。
- 本殿に昇殿(しょうでん):祈祷は神社の奥にある本殿で行われます。
- 修祓(しゅばつ)を受ける:神職が祓詞(はらえことば)とともに大麻(おおぬさ)で参列者にお祓いをするので、頭を下げます。
- 祝詞奏上と御神楽:神職が祝詞(のりと)を奏上し、巫女が神楽(かぐら)を舞います。
- 玉串拝礼:神社で祈願する時の作法で玉串を右手で上から根本、左手で下から先を持ち、胸の高さまで上げて神棚に捧げます。
- お札拝受:儀式が終わり、厄払いのお札やお守りを拝受します。
厄払いで支払うお金は?
厄払いの際は、お礼として初穂料または玉串料を神社に渡します。
金額は神社や地域によって多少異なりますが、5,000~10,000円が相場と言われています。
基本的には神社に直接問合わせて相談するのが良いでしょう。「お気持で」と返答されるケースも少なくないようですが、その場合は相場を目安に、自分が納得いく額を支払いましょう。
また最近では、神社のホームページに料金目安が記載されていることも多いので、確認してみるのもおすすめです。
のし袋の書き方
お金を財布から出してそのまま渡すのは、神様に対して失礼なのでのし袋に入れましょう。
水引が蝶結びである紅白の祝儀袋又は白封筒に、筆や筆ペンを使って金額や住所氏名などを書きます。
表書きの上部には「初穂料」又は「玉串料」と縦に書き、下部には厄払いを受ける人の名前をフルネームで書いてください。
中袋があれば表面に初穂料の額、5,000円であれば「金伍阡円」と旧字体で書き、裏面左下に住所と名前を書きます。中袋がない場合は、裏面下部にたとえば「金5000円」と算用数字で書きます。
服装はカジュアル過ぎなければOK
服装に明確な決まりはありませんが、神様にお願いしに行くのですからカジュアル過ぎる服装はふさわしくないです。男女別のおすすめの服装、NGの服装を以下にまとめました。
男性の服装
- 襟つきのシャツ、黒かネイビーのジャケットとスラックス
- スーツ
- Tシャツ短パンなどカジュアルすぎる服装や肌を露出する服装はNG
女性の服装
- セミフォーマルなワンピースやスーツ
- 品の良いジャケットやカーデガン
- ヒールがあまり高くないパンプス
- 大ぶりの派手なアクセサリー、肌の露出がある服装はNG
厄払いの疑問点 Q&A
厄払いに関してよく聞かれる疑問点として、予約やお礼参り、喪中の場合の考え方など、疑問点をまとめました。
予約は必要?
予約なしで祈祷を受けられるところが多いですが、神社によっては予約が必要な場合もあります。事前にホームページか電話で確認してみましょう。
神社によっては郵送で申込をする場合もあります。
人気の高い神社の場合は、すぐに埋まってしまう場合があるので、早めに問い合わせて予約を入れた方が良いでしょう。
お礼参りはした方が良い?
お礼参りにも明確な決まりはありませんが、参拝しておいた方が良いのではないでしょうか。
私たちも、友人や家族に親切な行いをした場合、相手からお礼の一言があったほうが、気分的に晴れることが多いように思います。同じように神様にもお礼の一言を伝えに行った方が、気持ちが伝わるとも考えられます。
前厄、後厄を合わせると厄は3年続くので、そのたびに厄払いとお礼参りをするのも良いですし、本厄のみ厄払いとお礼参りをするのでも良いでしょう。
喪中の場合は避けた方が良い?
厄払いは神社に行く場合が多いので、喪中の時は避けた方が無難だとされます。
なぜならば、神社は神道の考えによって支えられている場所のため、穢れを嫌います。
神道によると死は穢れに値するため、喪中の場合は喪が明ける四十九日を過ぎるまでは神社に立ち入らない方が良いと考えられています。
また親しい人などを亡くして気持ちが沈んでいる「気枯れ」といわれる状態は、神道による「穢れ」に通じるものなので、神社には立ち寄らない方が良いという考え方もあります。
こうしたことを考えると、喪中の厄払いは避けた方が無難ではないでしょうか。