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御影石はどんな石?種類・墓石に使われる理由・値段・ランキング・大理石との違いをご紹介!

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目次

御影石(みかげいし)とは兵庫県で発見された花崗岩(かこうがん)

出典:全優石

墓石として使われることが多い御影石は、「みかげいし」と読みます。兵庫県で発見され、花崗岩(かこうがん)に分類されます。御影石の名称は、発見された兵庫県武庫群御影町という地名に由来しています。「御影」の地名は、神功皇后が水面に御姿を映したことから付けられました。

この記事は御影石について、種類、墓石に使われる理由、値段、人気ランキング、大理石との違いを説明します。

墓石や建材に使われることが多い

御影石は、墓石の他、建材にも使われます。御影石を建材にした建物を以下に挙げます。

  • 国会議事堂
  • 迎賓館
  • 日本銀行本店

外壁に御影石を貼り、軽量化した現代建築の技法で建てられた建物もあります。

  • 東京オペラシティー
  • 東京都庁

その他、駅の階段、舗道、路面電車の軌道にも使われています。交通量が多く、丈夫で長持ちしてほしい場所にもってこいの建材だからです。

御影石の種類

御影石は国内産と外国産があります。それぞれの特徴を説明します。

国内産

主な産地は宮崎県、福島県、愛媛県、香川県、島根県、広島県、岡山県、佐賀県、山梨県、福岡県、茨城県です。それぞれ特徴が異なります。

宮崎県飫肥石(おびいし)という名称です。灰白色の柔らかい石肌が特徴。墓石の他に積み石や石碑に利用されます。
福島県浮金石(うきがねいし)という名称の日本で希少な黒御影石です。黒い石肌に金箔や白い斑があり、優美です。
愛媛県今治市伊予大島で、大量に産出される大島石が有名です。硬質で高品質、美しい石目は高級墓石として利用されています。
香川県石材の日本三大産地の一つである香川県では、美しい青さがポイントの青木石、最高級墓石材となる庵治石(あじいし)が産出されます。
島根県軟質で加工に適した来待石(きまちいし)や優しい風合いの福光石(ふくみついし)が産出されます。
広島県国会議事堂に大量採用された議院石(ぎいんせき)が有名です。淡紅色で敷石、建築材に利用されます。
岡山県美しい桜色の万成石(まんなりいし)、靖国神社の大鳥居や大阪城の石垣に使われた北木石(きたぎいし)、高品質な墓石として利用される備中青御影石で有名です。
佐賀県西日本で墓石として人気のある、天山御影石の産出地として知られています。粘り強い性質の石です。
山梨県高級墓石として有名な山崎石の産出地です。その他、東山梨郡大和村で産出される、鉄錆色系の閃緑岩(せんりょくがん)甲州鞍馬石も有名です。
福岡県内垣石、八女石が高級墓石材になる花崗岩として知られています。その他、吸水率が低く加工しやすい唐原石も有名です。
茨城県真壁石(まかべいし)が有名です。産地は筑波山・足尾山・加波山を含む「常陸三山(ひたちさんざん)」です。劣化が遅く丈夫と言われています。

外国産

御影石は、外国産の方がお値段が手ごろで人気があります。代表的な輸入国は中国、韓国、インド、南アフリカ、ブラジル、ポルトガルです。それぞれの代表的な御影石を紹介します。

中国黒龍江省で採掘される黒龍石(こくりゅういし)、福建省で採掘されるG654など。
韓国ポチョン市で採石される、白い御影石の新北(しんぼく)など。
インド白御影石のアーバングレー、黒御影石のクンナムなど。
南アフリカ世界的に有名な黒御影石インパラブラック、ゴールド粒子の入っているベルファーストなど。
ブラジルベージュ系の御影石ジアロ・インペリアルなど
ポルトガル白御影石のSPIなど

御影石は墓石に使われる理由は丈夫さ・個性・輝き

御影石は墓石に多く使われています。その理由として考えられる、丈夫さ・個性・輝きについて説明します。

丈夫で長持ち

御影石は、丈夫で長持ちなので、墓石として最適です。なぜならば、墓石は屋外で長い年月使用するため、劣化しやすい性質の墓石だとひび割れ等が生じる可能性があるからです。また、雨風にさらされるため、強度がないとどんどん劣化が進みます。

御影石は、硬さ、0.1~0.2%という吸収率の低さ、耐久性が墓石の条件にぴったり合います。吸収率が低い石は、中身がびっしり詰まっているので、強度が強く長持ちすると言われています。

逆に吸水率が高いと、水を吸収しやすいために、雨風にさらされることにより、風化や劣化が進みます。

一つひとつが個性的

御影石は一つひとつが個性的です。それというのも、さまざまな鉱物が混じっているため、色や模様が多種多様だからです。たとえ、同じ生産地であっても、その石独特の個性が見られます。

お墓をつくるのにも個性が必要です。御影石を使うことで、他のお墓とは違う、その人ならではの個性を表すのに、御影石が良い役割を果たしてくれます。

磨けば磨くほどに輝く

御影石は磨けば磨くほど輝くので、輝きのあるお墓になります。

御影石は、岩石が結晶化したものです。磨けば磨くほどに輝きが出てくるという特徴もあります。お墓参りの時などに磨くと、艶や輝きが増します。

御影石の値段は国内産は高く外国産が安い

御影石でお墓を建立したいと思う場合、気になるのは値段です。一般的に国内産より外国産の方が安いです。

ここでは、比較的安いとされる中国産の御影石の特徴、主な御影石の値段を紹介します。

中国製の白御影石は安い

中国産の御影石は、全体の中でも比較的安価です。その中でもG623白御影石が品質と値段のバランスが良いです。

G623の6は福建省産であること、23は23番目に採石されたことを表します。

そして、この御影石は数多く採掘されているので、比較的手に入りやすくお値段もお手頃です。また、日本全国で数多く採用されていることから、評判の良さが窺えます。

主な御影石の値段

ここでは、主な御影石の値段の相場を紹介します。一般的に外国産より国産、白御影石より黒御影石が割高です。

1平米の墓石で考えますと、白御影石は120万円前後、黒御影石は220万円前後です。

①国産の御影石

国産としてよく使われる御影石の庵治石、大島石、天山石、真壁石の値段の相場です。いずれも一般的なお墓を建立した場合です。

庵治石大島石天山石真壁石
約300万円以上約100万円以上約40万円以上(施工費含む)約50万円以上

②外国産

外国産では、黒龍石、インパラブラック、クンナム、ベルファーストで、一般的なお墓を建立した場合の相場を紹介します。

黒龍石インパラブラッククンナムベルファースト
約20万円以上時価約50万円以上全て込で約60万円以上

御影石人気ランキングベスト5

御影石人気ランキングベスト5です。お値段や品質でお求めやすいものを選びました。

1中国産白御影石 (G623)品質、価格ともに安定した人気の御影石です。黒雲母の細かな粒子があり、少々グレーがかっています。物によっては、茶色、ピンクが混じっていることもあります。
2インド産黒御影石 (M10)ベースが黒で少々粗めな石目が見えます。硬度がありますが、吸水性はそんなに低くありません。白い石目があるので、墓石に彫刻したい方におすすめです。
3インド産アーバングレー (MD5)透明感があるつややかな御影石です。濃い目のグレーとグリーンが入り混じったようなカラー、細かな粒の石目がきれいです。また、御影石の中でも最高ランクの耐久性を保っています。
4インド産黒御影石 (YB-2)リーズナブルな黒御影石です。磨けば磨くほどに輝くところがポイントです。ベースは黒ですが、ところどころに白い石目が散らばっているところが特徴。真っ黒でなくても良いという方におすすめです。
5インド産黒御影石 (YKD)御影石の中で一番黒いと言われています。黒い御影石が良いという方におすすめです。白い石目は多少ありますが、ベースの黒が勝っています。ただし、外国産の御影石の中では、少々お値段が高めです。

大理石との違い

大理石は、よく御影石と比較されます。ここでは、分類上、外観、用途においての違いを説明します。

分類上の違い

大理石は変成岩、御影石は火成岩です。それぞれの特徴を挙げます。

変成岩:地殻変動により、炭酸カルシウムが主成分となっている石灰岩が再結晶化、または変質してできたと考えられています。

火成岩:長い時間をかけたマグマの冷却によって変化したと考えられています。硬く耐久性があります。

外観の違い

大理石は美しいマーブル模様が特徴です。白やベージュ、黒、緑、赤などの色が組み合わされています。

地中深くに存在した石灰岩に、熱や圧力が作用してマーブル模様になったと考えられます。

御影石の特徴は斑模様です。白地に黒が多いですが、赤や黒、緑、ピンクなどが混じっている物も存在します。

用途の違い

大理石は、インテリア、床、壁、キッチンのシンク、洗面台などに使われます。ただ、吸水性が高いため、水回りの場合はコーティングが必要です。

御影石は墓石の他、住宅の備品にも使われます。吸水性が低いため、キッチンや浴室などの水回りに便利です。傷つきにくく、掃除がしやすい点でも評価されています。

まとめ:丈夫で吸水率の低い御影石は国産・外国産があり墓石に使われる事が多い

丈夫で吸水率が低いため、墓石として使われることが多い御影石。日本にも複数の産地がありますが、海外でも多く採石されます。そして、値段は海外物の方が安く人気があります。

大理石と比べると、変成岩、火成岩としての違いの他、マーブル模様と斑模様という外観の違い、さまざまな用途の違いがあります。

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