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如意とは?僧具?孫の手?読み方は?中国語での意味も紹介
如意には二つの意味がある
如意は「にょい」と読み、以下の二つの意味があります。
- 自分の思っていることが全て叶う、思いどおりになる
- 僧が読経・説法のときに手に持つ棒状の僧具
中国語では「rúyì」
中国語で如意は「rúyì」と発音し「意のままになる」「思いどおりになる」の意味。
春節の年賀状などでおめでたい文句として用いられ、
- 吉祥如意(思いが叶いますように)
- 万事如意(すべて思うようになりますように)
などと書き添えられることも多いようです。
如意=孫の手?僧具?
如意は、思いどおりになるという意味から、①孫の手や②僧具を意味するようになったと言われています。
①痒い所に自在に手が届く「孫の手」
背中が痒いときに手でかこうとしても一苦労です。
「手の届かない背中の痒いところに意の如く(思いのままに)手が届くもの」
つまり、背中をかく道具である「孫の手」を如意と呼ぶようになったという説があります。
中国では、王や官人、貴人などが次第に手にするようになり、孫の手のような道具を如意と呼ぶようになりました。それに工芸品的な要素が加わり、様々な細工が施されたものも見られます。
②持っていれば思いのままに読経ができる「僧具」
読経・説法のときに僧が手に持つ孫の手が原形とされる僧具も如意と呼ばれています。
本来は、権威や身だしなみを正すために用いられるようになったとされますが、これを持っていると「忘れずに読経できる」「思いのままに説法ができる」として持たれるようになったとも言われています。
僧具としての如意は、竹や木、銅などで作られており、長さは30㎝〜40㎝程度。柄の先は、雲やキノコの一種である霊芝、蓮の形を模したものなど様々です。他にも「心」という文字を表わしているという説もあります。
画像の如意は、法隆寺献納宝物であり国の重要文化財に指定されています。
如意に関してよくある質問
まとめ:如意とは読経などのときに僧侶が持つ棒状の僧具のこと
如意とは「思いのまま」という意味から、孫の手や僧が読経・説法のときに手に持つ柄の長い棒状の僧具を意味します。
背中が痒いときに手でかこうとしても、上手くかけないことも多いです。このため、「手の届かない痒いところでも思いのままに手が届くもの」として、背中をかく道具である「孫の手」を如意と呼ぶようになったとも言われています。
孫の手を原形とした僧具で、読経・説法のときに僧が手に持つ棒状のものも如意と呼ばれます。権威や身だしなみを正す目的がありましたが、如意本来の意味から「これを持っていれば思いのままに説法ができる」として携帯されるようになったようです。