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古希とは?意味や由来、祝い方やおすすめのプレゼント、メッセージの例文を紹介
古希(こき)は数え年で70歳という意味
古希は数え年で70歳のタイミングでおこなわれる、長寿のお祝いの一つです。
長寿のお祝いは古希の他に、還暦、米寿などがあります。
- 還暦(かんれき):数え年61歳(満60歳)
- 古希 :数え年70歳(満69歳)
- 喜寿(きじゅ) :数え年77歳(満76歳)
- 傘寿(さんじゅ):数え年80歳(満79歳)
- 米寿(べいじゅ):数え年88歳(満87歳)
数え年とは
数え年とは、生まれた年齢を1歳とする数え方です。それに対し、満年齢は生まれた年齢を0歳とする、一般的に使われている年齢です。
たとえば現在が令和3年5月10日とすると、令和2年5月10日生まれのお子様は数え年だと2歳、満年齢だと1歳です。
お祝いの年齢は満年齢?数え年?
古希を祝う年齢は、数え年が一般的でしたが、最近は数え年の習慣自体が身近ではなくなり、わかりやすく満年齢で祝う人も多くなっています。満年齢だとキリの良い満70歳で祝います。
古希の由来や歴史
古希の由来は中国唐代の詩人である杜甫(とほ)の漢詩とされています。
そこでは「酒債尋常行処有 人生七十古来稀」(お酒の借金は、あらゆるところにあるけれども構わない。どうせ70歳までは生きられないから。)という一説があります。
かつては70歳まで生きることは稀だったので「稀」の字を使って「古稀」と書いていました。これが年月が経つにつれ、多くの人が長生きになってきたので、70歳まで生きるのは「稀」ではなくなりました。
その影響で「古稀」ではなく「古希」になったと書くようになった、と言われています。
そんな古希の歴史は奈良時代に遡ります。
当時は40歳で初老と言われた時代だったため、40歳から10年ごとに長寿を祝う年寿祝いが行われていました。それが現代の古希のお祝いに変化していったと考えられています。
古希のお祝いの仕方
家族が古希となったら、盛大にお祝いしたいものです。その場合は、どんなお祝いの仕方があるのかでしょうか。当事者が喜んでくれそううなお祝いについて紹介します。
お祝いのタイミング
お祝いするタイミングに特別な決まりはありません。誕生日に必ずしもこだわらず、参加者が集まりやすいタイミングで設定しましょう。
身内で食事会などを開催
祝い方で多いのは、家族や親戚が集まった和気あいあいとした身内での食事会です。
家でご馳走を作ったり、デリバリーを注文したりするケース、またはレストランやホテル・料亭などを予約してお祝い用の食事をするケースなどが考えられます。
家族や親戚、友人たちと温泉など旅行に行ってお祝いする人も多いようです。
コロナ禍ならではの祝い方
コロナ禍の現在は、古希のお祝いにあたっても制限がかかりがちです。そのなかで各家庭ごとに祝い方を検討してみましょう。
たとえば、懇意にしているお店を貸し切りにしてもらって少人数の家族のみで祝うやり方があります。
また家で夫婦のみや、少人数の家族のみで祝うやり方もあります。お気に入りのお店のテイクアウトの料理をふるまったり、家族で協力してお祝いする人の好物のものを作るのも良いものです。
その他、感染リスクなく顔を合わすことができるオンラインでお祝いするという、この時代ならではの方法もあります。
古希のプレゼントは何がいい?
家族が古希を迎える場合、迷いがちなのはプレゼントです。喜んでもらえるもの、気の利いたものをプレゼントしたいものです。
インターネットショッピングで検索すると、いろいろなものを見つけられます。または、本人といっしょに外出して選ぶのも楽しいものです。
紫色のプレゼントがおすすめ
長寿祝いにはそれぞれイメージカラーがあり、古希のイメージカラーは紫とされています。プレゼントも紫色を取り入れたものがおすすめです。
古希のイメージカラーが紫の理由
紫が古希のカラーである理由は諸説あります。
代表的な説は、聖徳太子が定めた「冠位十二階」で紫は位の高い人がかぶる位冠と言われた帽子の色でした。そこから、紫は高貴な色と解釈されるようになったと考えられます。それにちなんで、紫は古希の年配者に敬意を表す色となったという説です。
男女別 おすすめのプレゼント
男女別、男女共通でおすすめのプレゼントの例を挙げます。しかしこれだけでなく、他にもさまざまなプレゼントが考えられます。
父や祖父などの男性
- 名入れのお酒
- 紫のシャツ
- 名入れの腕時計や置時計
母や祖母などの女性
- 紫の花
- 紫色のブラウス
- 名入れの女性用腕時計やしゃれた置時計
- 紫のストール
男女問わずおすすめのプレゼント
- 70年前の誕生日に発行された新聞
- 紫のペアグラス、ペアカップなど
- 夫婦箸
- おそろいの紫色のシャツ
- 孫からの似顔絵や手紙
プレゼントの費用相場は?
金額は人それぞれで、立場によっても異なります。
たとえば、30代~40代の子供が親に渡すのであれば、1万~3万くらいのものを奮発して買う、兄弟姉妹でお金を出し合って5万~10万くらいのものを買うというケースが考えられます。
また10代、20代、またはそれ以下の孫が自分のおこづかいで祖父母にプレゼントを渡すのであれば、そんなに高い物は買えません。
もらう側としても、気持ちだけで十分と思うはずです。特にお金のかからない似顔絵などはうれしいものです。
プレゼントに添えたいメッセージ
プレゼントは紫色のラッピングをして、メッセージも添えたいものです。その場合は、どんな言葉が良いのか迷うものです。渡す相手の気持ちをじっくり考え、気の利いた言葉、相手が喜ぶ言葉を考えてみてください。
メッセージの例文
親へのメッセージ、祖父母へのメッセージの例文を紹介します。
①親が古希のお祝いの場合
35歳の一人息子が父親に贈るケース
「お父さんへ
古希のお祝い、おめでとうございます。
そして35年間、見守ってくれてありがとうございました。
お陰様で、私も父親になれました。
これからも、私たち家族をよろしくお願いいたします。」
40代の兄弟がお金を出し合って母親に贈るケース
「母上様
古希、おめでとうございます。
長い間、私たちを育ててくれてありがとうございました。
これからもまだまだ心配をおかけするかもしれませんが、
よろしくお願いします。
兄弟一同のプレゼントを受け取ってください。」
40代の娘が両親に贈るケース
「お父さん、お母さんへ
お二人そろっての古希のお祝いですね。
おめでとうございます!
いつまでも、恋人同士のように仲の良いお二人にペアグラスを贈ります。家飲みを楽しんでください。」
②祖父母が古希のお祝いの場合
中学生の孫が祖父母へ贈るケース
「じいじ、ばあばへ
古希のお祝い、おめでとうございます。
お母さんの忙しいときなどに、おいしいご飯を食べさせてくれてありがとうございました。
お陰様で、こんなに大きくなりました。
これからは、お二人でゆっくり仲良く過ごしてください。」
小学生の孫が祖父に贈るケース
「おじいちゃんへ
古希、おめでとうございます。
お正月のお年玉やお誕生日のプレゼントを毎年、ありがとうございました。
今度は私からのお酒のプレゼントです。
おいしいお酒を飲んでゆっくり過ごしてくださいね。」
大学生の孫が祖母に贈るケース
「おばあちゃんへ
古希、おめでとうございます。
小さいころは、保育園、小学生の頃は習いごと、中高生の時は塾の送り迎えをしてくださり、ありがとうございました。
おばあちゃんと歩く帰り道がとても楽しかったです。
今回は古希のお祝いをさせてください。
バイト代で買った紫のストールです。
おしゃれしてお出かけする時に使ってくださいね。」
まとめ:感謝の気持ちを込めて古希を祝おう
古希は70歳のタイミングでおこなわれる長寿のお祝い。ご両親の場合も祖父母の場合もあるでしょう。
日頃、お世話になったことへの感謝の気持ちをこの機会に表し、心を込めて祝ってあげてください。