本ページはプロモーションが含まれています。
高級墓石とは？国内外の有名な石は？値段が高い理由も紹介
目次
高級墓石とは品質が良く、石目が美しい高価な墓石のこと
高級墓石とは高価格の石材を用いて、熟練の石工（石材を加工する職人）が手間暇をかけて作り上げた上質な墓石のことです。
読み方は「こうきゅうぼせき」。
一般的に墓石に用いる石材は、国内外合わせて100種類とも200種類とも言われていますが、中でも石目の美しさや品質などの面で優れているものが高級墓石の石材として用いられています。
高級墓石の石材には国産・外国産のものがある
高級墓石と呼ばれるものの石材は、国産のほか外国産のものもあります。石目の美しさや品質、経年変化の実績、また“どこで加工したか”によっても価格に違いが見られます。
例えば、高級な国産の石材でも、加工場所が国内なのか海外なのかでは、国内加工の方が高くなるケースが多いです。
これは人件費の問題だけでなく
- 日本の石工による手仕事の精度の高さ
- 墓石に込める感覚的な石工の思い
などが反映していると言われています。
有名な国産石材は庵治石・本小松石・伊達冠石など
高級と呼ばれる墓石に用いられている国産石材は、庵治石、本小松石、伊達冠石などが有名です。
香川県の五剣山でしか採掘できない「庵治石」
香川県の五剣山１箇所だけで採掘される庵治石。庵治石は「花崗岩のダイヤモンド」と称され、国内ナンバーワンの石材とも言われています。
花崗岩は、火成石と呼ばれるマグマが素となり、磨けば磨くほど光沢感が増すという特徴をもっています。このため、黒雲母を含有する庵治石は磨くことでまだら模様が浮き上がり、他の石では味わえないような美しさのある仕上がりとなります。
関東地方の高級墓石「本小松石」
神奈川県真鶴町で採掘される輝石安山岩の本小松石。関東地方で最も高級な墓石材とされ、源頼朝や北条家、徳川家など、有名な歴史上の人物の墓石にも使われています。
現代でも皇室の墓石として用いられており、この点でも日本を代表する高級石材だと言えるでしょう。
耐火性の強さや緑がかった灰色と独特の深い艶、光沢のある美しさが特徴的で、年月を経ることにより風合いが増していきます。
宮城県産の「伊達冠石」
宮城県丸森町産の伊達冠石。別名を「泥かんむり」と言います。他では採掘できない天然の芸術品とも呼ばれる高級石材で、彫刻家の「イサム・ノグチ」が愛用していたことでも知られています。
硬い石質と、年月を経ると趣のある錆色が現れることが特徴です。
有名な外国産石材はクンナム石、ファイングレイン石など
外国産の有名な石材としては、クンナム石やファイングレイン石などがあげられます。
インド産の「クンナム石」
インド産の黒御影石であるクンナム石。硬度が高い、吸水率が低い、艶もちが良いなどの特徴を持っています。
また、石目が細かく均一なものが多く、彫刻した際に文字が美しく映えることも特徴的です。
スウェーデン産の「ファイングレイン石」
スウェーデン産の黒御影石であるファイングレイン石。中でもブラックファイングレインと呼ばれるものが最高級品です。
細粒の美しい石目、吸水性・比重・硬度ともに世界一。経年による変化も感じられないと言われており、艶やかな黒色の中に輝く、銀粉模様を描く雲母も魅力的と人気を誇っています。
墓石の価格が高くなる理由
墓石の価格に違いが出る理由には、主に以下の３つがあげられます。
１）供給量が少ない
有名な石や人気の石は、採掘される場所が限られており、供給量も少なくなると言われています。
このため、人件費や機材など採掘に要する費用と得られる採掘量との関係、いわゆるコストパフォーマンスが低くなることから、販売時の価格は高くなると言えます。
２）好む人が多い
見た目や品質が良い石材は、購入したいと思う人が多いもの。需要が増えると、販売価格も高騰します。
３）原石からでるロス率が高い
採掘した石材は、その全てが墓石として使用できるわけではありません。特に、高級墓石の石材となると、採掘した原石からでるロス率が高く、商品化できる部分が少ないと言われています。このため売値の高騰に繋がります。
高級墓石についてよくある質問
まとめ：高級墓石とは高価格な石材を用いた墓石のこと
高級墓石とは高価格の石材を用いて、熟練の石工が手間暇をかけて作り上げた上質な墓石のことです。
高級墓石に用いられる国産石材は、
- 香川県の五剣山産の「庵治石」
- 神奈川県真鶴町産の「本小松石」
- 宮城県丸森町産の「伊達冠石」
などが有名です。
▶︎それぞれの特徴について詳しくはこちら
価格は、石材そのものの価値に加え“どこで加工したか”によっても違いが見られます。特に、国内加工ものが高くなるケースが多く、これは日本の石工による手仕事の精度の高さなどが反映していると言われています。
お墓の象徴を決めるのは墓石とも言われています。建立を検討している場合は、価格だけでなく、硬さや劣化の度合い、また石工の思いなども意識したいものですね。
