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企業墓とは?高野山に多い?参拝時の注意点を紹介
企業墓とは法人が建立てたお墓のこと
企業墓とは、会社など法人が建てたお墓のことです。
読み方は「きぎょうぼ・きぎょうばか」。会社墓(かいしゃぼ・かいしゃばか)とも呼ばれます。
企業墓の2つの建立意図
企業墓には「物故者慰霊碑」などの文字が刻まれています。一般的なお墓とは異なり、多くは納骨されず、供養塔や慰霊碑として建立されていると言われています。
建立の意図には
- 創業者の偉業を讃える象徴的な意味合いとして
- 社員への弔いとして
の2つがあり、どちらの意図であっても、企業の思いや理念が反映されているといえます。他にも、創業の節目の記念碑として建立されているものもあります。
企業墓はなぜ高野山に多い?
現在、和歌山県北部の高野山には100基を超える企業墓があります。特に大阪など近畿圏に本社を構える企業のものが目立ち、中でも、当時の松下電器産業(現パナソニック)が1938年(昭和13年)に建てた企業墓が株式会社としての企業墓の始まりとして知られています。
その後多くの企業が、経営の神様とも呼ばれた松下電器産業の創業者「松下幸之助」に習い、高野山に企業墓を建てるようになったと言われています。
高野山に企業墓が多いもう一つの理由
真言宗の開祖、空海(弘法大師)は、56 億 7000 万年後に弥勒菩薩とともに蘇り、衆生を救うと考えられています。その弘法大師を祀る廟「弘法大師御廟」が高野山の奥の院にあります。これが、高野山に企業墓が多いもう一つの理由だとされています。
現在、高野山には20万基を越す膨大な数のお墓と供養塔・納骨堂があります。この背景にあるのは、高野山に魂を置いておけば、弘法大師蘇生の瞬間に立ち会えるとの思いだと言えるでしょう。
企業墓もまたこれに習っているのではないかと言われています。
企業墓についてよくある質問
まとめ:企業墓とは企業が建立した供養塔や慰霊碑のこと
企業墓とは、一般的なお墓とは異なり、会社など企業が建てた供養塔や慰霊碑のことです。
建立の意図は、創業者の偉業を讃える象徴的な意味合いや社員への弔いの気持ちが込められていると言われています。
企業墓の始まりは、1938 年に松下電器産業(現パナソニック)が和歌山県北部の高野山に建立したものとされ、以後、多くの企業がこれに習うかたちで建立するようになりました。
高野山を訪れた際は奥の院まで足を運び、多くの戦国武将や100基を超える企業墓の参拝が可能です。その際は、観光地ではなくお墓であることを忘れてはなりません。マナーを守り参拝する心がけが大切です。