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    日光菩薩・月光菩薩とは?ご利益・真言・祀っている寺院はどこ?それぞれの仏像の違いについて解説

    目次

    日光菩薩・月光菩薩とは薬師三尊として祀られる仏様

    日光菩薩(にっこうぼさつ)・月光菩薩(がっこうぼさつ)とは、薬師如来の脇侍として祀られている仏様です。

    病気などから人々を守り、健康へと導く薬師如来。その薬師如来を側でサポートし、人々を見守っています。日光菩薩は太陽の光を、月光菩薩は月の光を象徴しています。

    《参考》https://ikikata.nishinippon.co.jp/term/666/ 

    単独ではなく、薬師三尊として祀られていることが基本

    薬師如来は単独で祀られていることもありますが、日光菩薩・月光菩薩はどちらか一方だけで祀られていることはありません。薬師如来と一緒に祀られている場合は、薬師三尊(やくしさんそん)と呼ばれます。

    薬師如来の子どもだという説も

    日光菩薩・月光菩薩は、薬師如来の子どもである「日照(にっしょう)」、「月照(がっしょう)」だといわれる説もあります。 

    両脇に自身の子どもを抱え、いかなるときも衆生を救うという薬師如来の姿は、まさに24時間体制で健康を見守ってくれる病院(医師と看護師)のようです。

    太陽の光を象徴する日光菩薩

    日光菩薩は、日光遍照菩薩とも呼ばれ、薬師如来に向かって右側に祀られています。「日光」という言葉が示すとおり、太陽の光を象徴している存在です。

    千もの光明を発するとされ、あたたかくふりそそぐ太陽の光のように衆生を照らし、苦しみの闇を消すといわれています。

    日光菩薩の真言

    真言とは、サンスクリット語の「マントラ」を略した言葉のことで「オン・○○・ソワカ」と表現されます。どの言葉にも仏の教えがこもっているため、「偽りのない仏の真実の言葉」といえるでしょう。

    日光菩薩の真言は「オン・ソリヤ・ハラバヤ・ソワカ」です。これを唱えることで、病根が焼かれ、なくなるといわれています。

    月の光を象徴する月光菩薩

    月光菩薩は月光遍照菩薩とも呼ばれ、薬師如来に向かって左側に祀られています。「月光」という言葉が示すとおり、月の光を象徴している存在です。

    やわらかく光る月の光のように慈悲深い心で衆生を見つめ、煩悩を消すと言われています。

    マンガやテレビドラマにも登場した「月光仮面」のモデルとしても知られています。

    月光菩薩の真言

    月光菩薩の真言は「オン・センダラ・ハラバヤ・ソワカ」です。これを唱えれば、苦熱が除かれるといわれています。

    日光菩薩・月光菩薩の姿の違い

    薬師如来の脇侍として祀られることが基本であるため、薬師如来の両脇の菩薩は日光菩薩・月光菩薩でほぼ間違いありません。

    さらに、日光菩薩・月光菩薩は鏡のように左右対称で表現されることが多いことも大きな特徴です。日光菩薩が右腕を上げ、左腕を垂らしている場合は、月光菩薩は左腕を上げ、右腕を垂らしています。

    しかし、それぞれには若干の違いがあります。

    日輪・月輪を持っている

    持物を持っていない場合が多い日光菩薩・月光菩薩ですが、持っていることもあります。

    両菩薩の持物は、日光菩薩が金や赤で表現される「日輪(にちりん)」、月光菩薩は銀や白で表現される「月輪(げつりん:もしくは半月輪)」です。

    加えて、日光菩薩の持物には鳥が描かれ、月光菩薩の持物にはカエルやウサギが描かれているといった違いも見られます。

    日光菩薩・月光菩薩を祀っている有名な寺院

    薬師如来と共に衆生を見守っている日光菩薩・月光菩薩。多くの寺院で祀られており、薬師三尊像として国宝に指定されているものがあります。

    奈良県の薬師寺

    薬師三尊像を祀っている寺院として有名なところといえば、奈良県の薬師寺(やくしじ)でしょう。

    薬師寺は、天武天皇(てんむてんのう)が皇后である鵜野讃良皇女(うののさららのひめみこ、後の持統天皇)の病気平癒を願って、建立を進めた寺院です。697年には本尊として祀る薬師如来の開眼法要が行われました。その後、710年の遷都を受けて薬師寺を現在の場所に遷し、今でも多くの人々に親しまれています。

    ​​さらに「古都奈良の文化財」の一部として世界遺産にも登録されている寺院でもあります。

    参照 薬師寺公式HP https://yakushiji.or.jp/

    《国宝》薬師三尊像

    薬師寺に祀られている日光菩薩・月光菩薩は共に国宝に指定されており、坐像の薬師如来に対し、立像で表現されています。日輪や月輪は持たない姿ですが、1528年に起きた火災にも耐え、現在に継承されているという歴史があるもの。

    火災により施されていた鍍金(ときん:メッキのこと)が溶け、現在は黒い姿であるもの、しなやかな腰のくびれや優しい表情で柔らかな印象を感じさせます。日光菩薩317.3㎝、月光菩薩315.3㎝と迫力のある大きさも特徴です。

    京都府の東寺

    創建から1200年もの歴史を誇る京都府に建立する東寺。1994年に世界遺産にも登録された寺院です。

    弘法大師空海が嵯峨天皇より託された東寺は、日本初の密教寺院としても知られています。

    参照 東寺公式HP https://toji.or.jp

    《重要文化財》 薬師三尊像

    東寺の金堂は、桃山時代に再建されたもので、薬師如来と日光菩薩・月光菩薩を本尊としています。両菩薩とも光背をもつ姿が特徴です。とても穏やかな表情の造りで、あたたかく衆生を見つめています。

    こちらの薬師三尊は重要文化財に指定されています。

    日光菩薩・月光菩薩は薬師三尊として祀られ、太陽と月の光のように人々を見守る仏さま

    日光菩薩・月光菩薩は、薬師如来の脇侍として薬師三尊として祀られている仏様です。

    日光菩薩は太陽の光を、月光菩薩は月の光を表しています。いかなるときも全ての人々を照らし、薬師如来と共に救いの手を差し伸べてくれる存在です。

    参拝するときは真言を唱え、手を合わせ、健康や病からの回復を願ってみましょう。

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