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遺影写真とは?|サイズや用意方法、好ましい写真がない時の対処法を解説
遺影写真とは葬儀時の祭壇や仏壇など自宅に飾る故人の写真
遺影写真とは、葬儀時の祭壇や仏壇などに飾るために用意する故人の写真のことです。終活というワードも耳馴染みがある昨今では、生前に自分で用意する方も増えてきました。しかし、葬儀が間近に迫って遺影写真を選ぶ場合も、生前に自分で用意しておく場合も、どのように用意すればいいのか頭を抱える方は少なくありません。
この記事では、遺影写真に適する写真や仕上がりサイズ、用意する際に気になるポイントをまとめて紹介!さらに好ましい写真がない場合の対応策も合わせて解説していきます。
遺影写真の役割やサイズをチェック
遺影写真とは、葬儀時には祭壇の中心に飾られ、葬儀後は仏壇などに飾られる生前の故人を写した写真です。会葬者はもちろん、遺族にとっても故人を偲ぶために大切な写真なため、生前から用意しておく方も増えてきました。事前に準備できなくても、手元にある写真から希望に沿った写真をいくつか選んでおくと、家族の悩みを最小限にできるでしょう。
遺影写真は英語で『Remains photo』
遺影写真は英語に訳すと「Remains photo」になり、「 photo of the deceased (故人の写真」と使われることもあります。他にも「photo of dead〜(亡くなった〜の写真)」と訳す場合もあります。
例文1:祖父の遺影写真を見ながら、思い出にひたる
Immerse yourself in memories while looking at a photo of your grandfather’s deceased.
例文2:葬儀で家族が困らないよう、遺影写真の撮影を済ませた
I finished taking a photo of the deceased so that my family would not be in trouble at the funeral.
遺影写真のサイズ
遺影写真として使用する写真には祭壇に飾るものと仏壇周辺にかざるものの2種類があります。サイズに明確な決まりはありませんが、祭壇の中心に飾るために用意する「四つ切りサイズ(24.5㎝×30.5㎝)」、仏壇周りに飾る「L判サイズ(8.9㎝×12.7㎝)」の2種類が一般的です。
この他にも用途によってサイズや枚数は変更が可能です。
データで用意する必要がある場合は、使用しやすいJPEG形式などが望ましいです。
遺影写真に適する写真とは?
故人らしさを感じさせるものが望ましいとはいえ、遺影に適する写真として意識したいポイントがあります。それはできるだけ顔が大きく分かりやすく写っていることです。
その上で、ピントが顔に当たっているか、目線はカメラを向いているか、体の向きが正面(少し斜めでもOK)かどうかに注意しましょう。
顔が大きく写っている写真がいい理由は、遺影写真よりキレイに仕上げるため。元の写真を大きく引き伸ばすことも多いため、顔が小さいと画像が荒くなることや、ぼやけてしまうことも考えられるので注意しましょう。
顔の大きさの基準
なるべく顔が大きく写っていれば良いと言っても、目安がなければ判断がしにくいもの。そのため
・デジタルのデータなら解像度がなるべく高いこと
・プリント写真であれば顔の大きさが10円玉以上のもの
この2点を基準として考えてみましょう。
遺影写真の用意で気になるポイント3つを紹介
遺影写真は逝去後、お通夜までに用意する必要があります。急な逝去であれば、家族も気が動転し、なかなか良い写真が探せないこともあるでしょう。短い時間で故人の人柄を表すような写真を探すことは容易いことではありません。
そこで、遺影写真を用意する時、特に悩むことが多いポイントをまとめてご紹介します。このポイントは生前に遺影写真を残しておく場合にも役立つ内容です。
1)背景はどんなものがいい?
遺影写真の背景は
・既存の写真の背景を使用する
・既存の写真の背景を修正し、異なる背景に変える
この2つの方法があり、どちらを使用しても問題ありません。
既存の写真の背景を使用する
既存の写真をそのまま使用する場合、写真を加工した際に生じる違和感はありません。旅行先の風景が背景なら、その思い出とともに故人を思い出すことに繋がります。風景と合わさることで思い出が鮮明によみがえることも多いため、修正なしの背景を使用される方も多いです。
この他背景がある方が見栄えがいいことから、わざと背景がある写真を選ぶこともあります。
既存の写真の背景を修正し、異なる背景に変える
背景を修正するため既存写真の背景を気にする必要はありません。また、最近は修正技術が高くなっているため
・複数で写っている写真(集合写真など)
・白黒写真
などであっても、違和感なく遺影写真としての加工が可能となっています。しかし、集合写真では、前述した「顔の大きさ」に注意しましょう。
また、プロに依頼せずとも自分自身で加工できる無料ソフトも登場し、背景画像も著作権フリーで使用できるものが出回っています。生前に用意する場合は、自分の好みに合うものを用意するためにも、様々な背景と比較してみましょう。
2)どんな服装で写っているものが好ましい?
遺影写真の服装は、黒のスーツや着物を選ぶことが一般的でしたが、最近では「その人らしさが出ている服装が望ましい」と言われるようになりました。また毎日身につけている物(帽子やメガネなど)と一緒に写った写真だと、普段の故人らしさがでるためおすすめです。服装よりも「その人らしさ」に注意されるといいですね。
しかし、服装も背景同様に修正が可能です。お顔はそのままにスーツや着物を着ているかのようにアレンジすることも可能なので、どうしても服装が気になる場合はリクエストしてみましょう。
3)いつとられた写真がベスト?
遺影写真は故人が生きた証でもあるため、できるだけ最近の姿が望ましいです。しかし、闘病生活が長く容姿が変わってしまっていたり、最近の写真がない場合も考えられます。その場合は、故人の希望や遺族の気持ちを考慮して、少し昔の写真を選ぶことも問題ではありません。
好ましい写真がない場合の用意手段
写真に残ることが好きでない場合や、撮影することが好きだった場合、故人が写っている写真が少ないこともあるでしょう。遺影写真は通夜では必要になるため、急いで用意しなければなりません。数少ない中から写真選びで困らないよう、家族のことを考え生前に少しずつ用意しておくことも必要だといえるでしょう。
写真加工サービスを依頼する
カメラマンやフォトスタジオだけでなく、写真加工サービスを専門に扱っている会社もあります。手持ちの写真で適した物が無い場合は、既存の写真にプロの力を借りることも1つの方法です。
高い技術により印刷でもデータでもキレイな色を再現し、元の写真以上に故人の魅力を引き出せることも期待できます。短時間での納品が可能な会社も多いので、葬儀シーンのように「すぐほしい!」というリクエストにも対応してくれます。
生前に用意しておく場合は、このような専門の会社をリサーチし、コストや仕上がりに満足が行くところに依頼しましょう。
遺影写真は生前に残すことが可能
終活の一環として健康な間に自分らしい写真を撮影しておく方も増えてきました。こういった希望に応えるべく写真館やフォトスタジオの撮影メニューに「遺影写真」も登場しています。イメージは七五三や成人式などの記念撮影で、自前のスーツを着用しての撮影だけでなく、レンタルした着物での撮影も可能です。プロによる撮影でご自身も納得いく写真を用意すれば、家族の準備も軽減できますね。
この他、葬儀会社が終活イベントを開催する際、遺影写真の撮影会があるケースも。同時に葬儀の相談も済ませられるので、終活を進める上では一石二鳥となるでしょう。
遺影は故人が生きた証として飾られる写真
葬儀中はもちろんのこと、葬儀が済んだ後もずっと飾っておく遺影写真は「故人が生きた証」の写真だともいえます。スーツや着物などの正装でなくても、故人らしい印象を感じられる写真を選ぶことが望ましいです。
既存写真の枚数に関わらず、故人らしい写真は必ずあるもの。しかし、気が動転している家族は遺影写真選びが進まないことも多いです。自分の葬儀で家族が困らないよう、終活の一環として残しておくことも選択肢のひとつになるのではないでしょうか。