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曲録とは?|意味や歴史、種類を解説
目次
「曲録」とは法事の時に僧侶が座るイスのこと
「曲録(きょくろく)」とは、法事などの場で僧侶が座るイスのこと。背もたれ部分が曲線状になっており、朱塗りか黒塗りのものに、金色の金具で装飾されているものが多いです。
曲録の歴史は鎌倉時代から
曲録は、鎌倉時代に禅宗系の寺院で使われたことが始まりと言われています。禅宗系の寺院では床が石敷きで座りづらかったため、宗教行事のためのイスを用意したのです。そのためもともとは、僧侶だけでなく身分の高い人が座るためにも使われていました。現在では多くの各寺院で広く利用されています。
曲録の種類
現在は法事の様式もさまざまで、重視するポイントも異なります。そのため曲録もデザインや機能など、用途に合わせてさまざまなタイプのものが登場しました。
仏具店や寺院によって呼び名は異なる場合がありますが、ここでは曲録の代表的な種類を紹介します。
しっかり座れる現代曲録
現代曲録はイスとしての機能を重視したタイプ。しっかり座れるように丈夫なつくりをしています。
伝統的な本曲録
本曲録は、伝統的なデザインを重視した曲録です。塗りや材質には種類があるものの、いずれも高級感があり、格式高い印象を与えます。
機能的で便利な略式曲録
略式曲録は、現代のニーズに合わせて実用的に作られた曲録のこと。比較的軽いため、持ち運びにも便利です。近年では折りたためるものも多く、設置もカンタンにできるようになっています。使い勝手が良いため、今では広く利用されている曲録です。