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    献香とは?|言葉の読み方や意味、マナーや宗派による違いを解説

    目次

    献香とは霊前に香を焚き、神仏にお供えすること

    献香とは霊前でお香を焚き、お供えすることです。もともとは仏事のみで行われていた行為ですが、神式の葬儀にも導入されるようになっています。

    線香をお供えすることだけでなく、通夜や葬儀で焼香を行うことも献香に含まれます。

    献香は英語で「Incense offering」

    献香を英語に訳すと「Incense offering(お香の提供)」が妥当な表現です。「献香をする」という動詞になると、「providing incense」や「offering incense」となります。

    例文1:祖母の霊前に献香する

    Offering incense in front of my grandmother’s spirit.

    例文2:献香し、祖父の冥福を祈る

    Offer incense and pray for the soul of my grandfather.

    故人の冥福を祈る気持ちも込められている

    霊前に供えられた香の煙が、まっすぐ上に延びていく様を「故人が天に昇れますように」との願いに例え、献香されるようになったともいわれています。また「香の香りで極楽浄土へ導かれますように」などの祈りも込められているため、献香には故人の冥福を願う気持ちが

    込められているといえるでしょう。

    献香料とは?

    献香料には二つの意味合いがあります。

    ●お香を献ずる(捧げる)ためにお寺に渡す料金

    ●お寺を利用するために支払う施設料

    施設料として献香料を支払う場合は、決まった金額を用意すればよいですが、お香を献ずるためであれば、明確な料金設定がないことも。その場合は親族の年長者などに相談し、封入する金額を決定すると良いでしょう。

    献香料専用の袋や封筒はない

    献香料を入れるための専用封筒や袋はありません。黒銀や紅白の香典袋を使用するか、可漏(かろ)に包んで持参しましょう。可漏とは、お寺同士のお付き合いに使用される、奉書紙をおったもの。基本的にお金を包むために使用されます。インターネットなどでも購入が可能です。

    宗派による献香の違い

    《仏式》

    宗教献香(線香)の方法献香(焼香)の回数や目的
    曹洞宗香炉の真ん中に1本だけ線香を立てる。灰がない香炉の場合は、位置を気にせず立てる。回数に定めはない。
    浄土宗香炉の真ん中に1本だけ線香を立てる。灰がない香炉の場合は、位置を気にせず立てる。回数に定めはない。
    浄土真宗1本の線香を2~3本になるように折り折った線香をまとめ、火をつけ、自分から見て左側になるように香炉に置く。故人や霊前に向ける目的ではなく、自分自身を清めるため、という意味合いで実施する。右手でつまんだ香を額にあてるという行為はしない。
    真言宗3本の線香を立てる。灰が入っている場合は、正三角形になるように線香を立てる。回数に決まりがあり、三回実施する。

    《その他の宗教》

    神式基本的に線香を供えることや、お香を焚く行為はしないが「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」が献香にあたる儀式だと考えられる。最近では献香を用いるケースもある。
    玉串奉奠は、玉串を神様に供えるという儀式。葬儀だけでなく、お宮参りや七五三、厄払いや安産祈願、結婚式に至るまで神式の儀式で実施されている。
    キリスト教式(カトリック)参列者が実施する献香と神父による献香がある。通夜や葬儀では、参列者が献花するかわりに焼香する場合もある。葬儀当日には神父が祭壇や棺のまわりに「香を振りかける」という目的で献香する。
    キリスト教式(プロテスタント)プロテスタントの葬儀では、献香は実施しないことが基本。通夜の際に参列者が献花ではなく焼香するケースもある。

    焼香時のマナー

    仏式では、粉末状のお香である「抹香」を焚くことが正式とされています。宗派により焼香の回数や目的に違いがあるため、注意しましょう。また、仏式だけでなく他の宗教でも献香を実施することもあるため、把握しておくことも大切です。

    焼香の順番

    焼香は故人に最も近い家族の次に親族、その後弔問客の順番で実施することが基本です。葬祭センターなどでは立って焼香する場合が多い一方、葬儀会場が自宅であるは、焼香台の用意が難しく、回し焼香となる場合も。その場合は、座っている場所などで焼香の順番が前後することもあります。

    焼香の作法

    立って焼香する場合と座って焼香する場合があります。宗教・宗派により作法が異なる場合があるため、気になる場合は葬儀会社やお寺などに確認しておきましょう。

    《立って焼香する場合》

    1)焼香台の前で一礼

    焼香台に歩み寄り、遺族と僧侶に一礼します。その後焼香台の前に進み、一礼します。

    2)右手で抹香をつまむ

    右手で抹香をつまみ、額にあてます。その際、数珠は左手にかけておきます。

    3)抹香を炭の上へくべる

    額にあてた抹香は、静かに炭の上にくべます。

    4)合掌

    合掌し、心穏やかに故人の冥福を祈ります。

    5)遺族へ一礼

    焼香が済んだら遺族へ一礼し、静かに席に戻ります。

    《座って焼香する場合》

    1)香炉がまわってきたら一礼

    前の方から香炉がまわってきたら、一礼し受け取ります。

    2)焼香する

    立って焼香する際と同じように焼香します。数珠は左手にかけておきます。

    3)合掌

    焼香が済んだら合掌し、故人の冥福を願います。

    4)次の人に回す

    香炉を両手で持ち、次に人に回します。その際は火傷や破損に注意しましょう。

    献香とは故人の冥福を祈る気持ちから、霊前にお香を供えること

    法要のシーンでは、必ず焼香や線香を立てるなど、お香に触れる機会があります。香は、仏様が住んでいる極楽浄土の「何ともいえない良い香り」を象徴しており、良い香りのそよ風が漂うさまを感じられるように、と考えられています。この香りで故人の冥福を願う気持ちが献香には含まれているのです。

    宗派による献香の違いを知り、故人が安らかに旅立てるよう祈りましょう。

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