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生前葬の費用は?やり方はどうする?メリット・デメリットは?起源や歴代生前葬を行った有名人まで徹底解説!

目次

生前葬とは存命中に行う葬儀

ここ数年、注目されるようになってきた生前葬。文字通り生存中に自分自身で執り行う葬儀です。興味はあるけれど、費用が気になって家族に切り出せないという方もいるかもしれませんね。

小規模に開催した場合は20万円程度でできることもありますし、ホテルで祭壇や司会者などもつけて行えば100万円を超える場合もあります。

ここでは生前葬の費用や依頼先、メリットとデメリットなどを解説していきます。

生前葬の費用相場は?

一番気になる費用についてですが、結論から言うと、生前葬に費用相場はありません。というのも、生前葬にはこれといった型がなく、自由にスタイルを選べるからです。

例えば、レストランの個室でシンプルに会食しながら懇親するだけなら、10名程度で20万円程度で済むかもしれませんし、同じ10名でもホテルで行う場合や内容を充実させれば100万円を超える可能性もあります。

生前葬でかかる費用を優先度の高い順に一覧にまとめました。

★=必須

◎=優先度が高く手配した方がベター

□=オプションとしてあっても無くてもOK

★案内状の印刷と発送

★会場費(基本的な音響手配も含む)

★食事代(食事会をする場合)

◎招待客の交通費や宿泊費(遠方から招く招待客には必須)

◎招待客への記念品

□写真パネルの制作

□祭壇の制作・会場の装飾

□司会者の手配

□冊子の制作

□自分史の映像制作

□生演奏の手配

□記録映像の撮影

□宗教者への謝礼(宗教者を依頼した場合)

など

内容を充実させれば、その分、高くなるのは当然なので、まずは予算を決めて、その範囲で何を優先するか決めると良いでしょう。

また、予算を決める際には、家族への事前の相談が重要です。金銭面で家族との間にわだかまりがないよう、丁寧な説明を心がけましょう。

生前葬をやりたい時はどこに頼む?

生前葬は個人でも開催できますが、まずは葬儀社に相談することをおすすめします。生前葬への関心の高まりから、生前葬プランを提案している葬儀社もあり、予算に応じて、式場選びから司会者の手配、冊子や映像の作成依頼まで、まとめて依頼できるので、手間がかかりません。

自分で手配する場合、まず確保したいのは協力者です。通常の葬儀に比べて時間に余裕があるとはいえ、一人で準備を進めるのは至難の業。会場探しと食事の手配、案内状の作成と発送、冊子や映像の作成依頼や記念品の手配など、やることはたくさんあります。個人で準備したい場合は、家族や知人に手伝ってもらえないか相談してみましょう。

生前葬の実態「棺桶には入らなくても良い?」

ドラマでは、主人公が棺桶に入って友人たちから献花を受けたり、僧侶が読経をあげたりするシーンを見かけますが、実際の生前葬はどのように執り行われるのか気になりますよね。

実際の生前葬では棺桶に入ったり、僧侶が読経をしたりという本物の葬儀を模したスタイルではなく、会食やパーティースタイルが主流です。テレビで見るような葬儀を模したスタイルは参加者には、むしろ不快感を与え非常識ともとられかねません。

お世話になった方へ感謝を伝えたり、引退や引っ越しに伴って人生の区切りをつけたりするために行う人が多いので、過度の演出をする必要はないでしょう。

生前葬のメリット・デメリット

かつては存命中に葬儀をすることは縁起が悪いとされ忌み嫌われていましたが、最近では終活の一環として生前葬のポジティブな面を見いだす方も増えています。ここでは生前葬のメリットとデメリットについて紹介していきます。

生前葬のメリット

生前葬の主なメリットは以下の3つです。

世話になった人に直接感謝を伝えることができる

生前葬の最大のメリットであり、亡くなってからでは実行できないのが、こちら。「感謝は生きているうちに伝えたい!」生前葬はそんな願いを叶える機会になります。

思い通りの葬儀ができる

ある程度、型が決まっている葬儀に比べて、自由度が高く決まったスタイルもないので、場所や形式も思い通りにアレンジできます。

逝去(せいきょ)した際の葬儀費用を抑えることができる

生前葬を行うことで、実際に亡くなった時には密葬や家族葬などで小さく弔いを済ませることができ、家族への葬儀費用の負担を小さくできます。

生前葬のデメリット

一方、生前葬のデメリットも3つ紹介します

逝去した時に再度葬儀費用がかかる

生前葬をしたとはいえ、亡くなった時に全く葬儀が必要ないわけではありません。最低でも火葬は執り行う必要があり、その分の費用はかかります。

認知度が低く理解を得にくい

まだまだ認知度の低い生前葬。服装のマナーも香典の決まりもないので、招かれた方は困惑してしまうかもしれません。案内状にはドレスコードや香典についても明記して、安心して参加できるよう配慮が必要です。

家族の理解が得られないとトラブルの元に

家族の理解なしには、気持ちよく生前葬を行うことはできません。その意味では、家族は最大の障壁となる可能性もあるのです。希望を押し通すのではなく、丁寧に説明する必要があります。

生前葬に招待されたときのマナー

生前葬に参加する際に気になるのが、服装と香典です。「葬儀だから喪服?」「香典はいくら包めばいい?」など、勝手がわからず戸惑ってしまう方もいるでしょう。

基本的には、生前葬の主催者の希望を尊重します。案内状にドレスコードや香典について記載があれば、それに従いましょう。

服装はフォーマルまたはカジュアルフォーマル

生前葬では喪服や礼服を着る必要はありません。案内状にドレスコードが記載されていなければ、男性はスーツやジャケット、女性は露出の少ないワンピースやフォーマルまたはカジュアルフォーマルスタイルで参加するのが一般的です。

香典は案内状の内容に順ずる

生前葬はお世話になった方に感謝を込めておもてなしをするために開催する主催者が多いので、費用は全て主催者負担ということも珍しくありません。香典を辞退する旨が記載されている場合は、後日、お礼の品を贈ったり、「御礼」や「御長命」などの御祝としてお金を包んだりしても良いでしょう。また、会費制の場合は、香典は必要ありません。

何も記載がない場合、お食事代として1~2万円程度を香典の代わりに渡す場合もありますが、迷ったときは主催者に問い合わせましょう。

生前葬の歴史と歴代有名人の生前葬

日本では生前葬の思想は、江戸時代には既にあったといわれています。随筆集「甲子夜話(かっしゃやわ)」に登場するある家老(かろう)が住職に生前葬を依頼する記載が残っています。

近代では、1907年に2代目三遊亭金朝(さんゆうていきんちょう)が行った生前葬が始まりとされています。落語家だった三遊亭金朝は、実際に逝去する2年前に生前葬を行っており、表舞舞台からの引退やこれまでの付き合いに区切りをつけるためだったといわれています。

また、「死を意識することで長生きできる」という思想も、日本で生前葬が受け入れられてきた背景にあると推察できます。

生前葬は英語で『living funeral』

生前葬は英語では『living funeral』と直訳しますが、もともと日本独自の文化なので、本来の意味は伝わりにくい可能性があります。

アメリカでは葬儀費用を事前に支払う「プレニード」という生前契約制度がありますが、こちらは遺族に死後の金銭的な負担をかけたくないという目的があり、日本の生前葬のようなセレモニー的な要素は含まれません。

生前葬をした有名人

生前葬を行った歴代有名人を年表でご紹介します。番組の企画で生前葬を行った人もいれば、生前葬を引退の節目にしたという人まで。

1993年ー『水の江瀧子』女優引退の節目に

2004年ー『養老孟子』解剖学者

2009年ー『ビートたけし』新番組の企画で「コントで葬式をやると番組が当たる」という縁起をかついで

2009年ー『桑田佳祐』番組リニューアル記念企画として『桑田佳祐追悼特別番組』で生前葬を開催

2010年ー『テリー伊藤』還暦を祝って

2014年ー『SMAP』番組のオープニング企画でメンバー5人の生前葬を開催

2017年ー『アントニオ猪木』両国国技館で7000人のファンに見守られて

まとめ:生前葬は残された人生を考える節目のイベント

生前葬の目的は主催者によってさまざまですが、生前葬がこれからの生き方や人生の終焉(しゅうえん)について考えるチャンスになることは事実です。生前葬について考え、今後の生き方を見つめてみてはいかがでしょうか。

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