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樹木が墓標である樹木葬!種類や費用、メリット・デメリットを解説

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目次

樹木葬は墓石ではなく樹木を墓標とするお墓

最近メディアを中心に注目されている樹木葬は、その名称の通り樹木を墓標とするお墓です。樹木で故人を葬るという意味です。そんな樹木葬は寺院や公立霊園、民営霊園で導入されています。

ここで従来のお墓との違いについても説明します。

従来のお墓との違い

ま従来のお墓との大まかな違いは納骨後の供養の仕方です。

一般的な従来のお墓は納骨後、焼骨した遺骨を骨壺に納めて内部にある納骨棺で供養します。しかし、樹木葬の場合は納骨の仕方に決まりはなく、粉骨して合葬したり、いったん骨壺に納めて納骨棺で供養した後に合葬したりなど、それぞれ供養の仕方が異なります。

樹木葬の種類

樹木葬には種類があります。お寺の所有する里山、都市部の霊園墓地の他、樹木葬における6つのバリエーションをご紹介します。

お寺が所有する里山にある

お寺が所有する里山での樹木葬があります。広い里山の敷地内で、一区間ずつ墓標となる樹木を植樹して墓標とする埋葬の仕方です。

故人が自然に還るという意味にもとらえられます。また、里山の自然を育てるという意味もあると思われます。故人が自然保護に造詣が深いケースが多いでしょう。

都市部の霊園墓地にある

都市部の霊園墓地内にあり、一区間ずつ樹木葬のスペースが設けられているケースも存在します。

公営墓地、民営墓地があり、それぞれ異なる特徴があります。中には樹木のみでなく、石碑がある樹木葬も。最初の何年かは個々に埋葬され、後に合葬となる場合が多いです。

樹木葬のバリエーション

樹木葬にはさまざまなバリエーションがあります。その一部をご紹介します。

  • ガーデニング風:バラなどのおしゃれな花をシンボルとした樹木葬
  • 日本庭園風:シックな日本庭園をイメージした樹木葬
  • バリアフリーの庭園型:お参りする方を意識してバリアフリー機能を備えた樹木葬
  • ペットといっしょの樹木葬:ペットといっしょに埋葬できる樹木葬
  • 自然重視の樹木葬:森や山のように自然の中にある樹木葬
  • 特定のシンボルツリーがある:たとえば桜がシンボルツリーといった樹木葬

樹木葬の費用

樹木葬の費用は、一般的なお墓よりは安価ですが、霊園によってもその額は異なります。この記事では、一般的な費用をご紹介します。

25万円~70万円くらい

経営管理にもよりますが、25~70万円くらいという所が多いです。同じ霊園内でも埋葬の仕方などによって費用が異なるでしょう。

予算に上限がある場合は、予定額と見合うところを探してみてください。資料請求をしたり、実際に見学に行ったりして、納得のいくお値段のところを探すのもおすすめです。

従来のお墓の費用との違い

樹木葬と従来のお墓の費用における違いをご紹介します。樹木葬の場合は、従来のお墓より安く、管理費も不要です。

従来のお墓樹木葬のお墓
費用150万~200万円25万~70万円
管理費必要不要

樹木葬のメリット・デメリット

樹木葬のメリット、デメリットをそれぞれ5つご紹介します。どんなに良いと思われることにもデメリットや注意点は存在するものです。樹木葬がご自身に合うか合わないか、考える際の参考になります。

メリット5つ

メリットは継承者なしで大丈夫なところ、費用の安さ.、単身者向きである、自然が好きな人におすすめできる、無宗教でOKなところです。

後継者がいなくても良い

従来のお墓ですと、後継者がいないと先祖代々のお墓として受け継がれなくなってしまいます。しかし、樹木葬のお墓であれば、後継者なしでも大丈夫です。

ほとんどの樹木葬には永代供養がついていますので、そのまま供養してもらえます。次世代に受け継がなくてはいけないというプレッシャーから逃れられるでしょう。

従来のお墓より安い

費用の安さは上記で説明した通りです。一般的な従来のお墓の場合は、費用の他に管理費が年間で1万円前後かかります。それが何年も続くとなると、なかなかの額になるものです。

それに比べますと、樹木葬の場合は管理費不要なので、その分のみでも安いと思われます。一人当たりの費用が25万~70万円安さなので、たとえば夫婦2人であればそれほど費用がかかりません。

単身者に向いている

上記で説明しましたように、永代供養してもらえますので、単身者でも安心です。

仮に単身者が従来のお墓に入るのであれば、管理費の支払いもありますし、あらゆる行事への協力もあります。そのため、次世代の人がいないと厳しいものです。墓じまいにすることも念頭に置かなければいけません。

自然が好きな人向き

樹木葬は人間が本来の自然に還ることを目的にしています。また、里山などの自然の残るところにあるケースも多いです。

そのため、樹木葬は自然が好きな人向きです。生前に、いつかこんなところで眠りたいと思ったら、早めに予約することもできます。

お寺にあっても宗教は問われない

樹木葬をお寺が管理しているところもあります。しかし、それでも宗教を問われることはありません。

樹木葬は無宗教の方に向いています。特に信仰していないのに、遠くにある先祖代々のお墓に入るのはためらわれるという方が、家族がお参りしやすい場所での樹木葬を考えるケースもあるでしょう。

デメリット5つ

デメリットもあるものです。親族の反対、不便な場所、粉骨必須など、考えられるデメリットを5つ挙げます。

親族の反対にあう事も考えられる

樹木葬は新しい埋葬の仕方です。そのため、従来通りのしきたりを重んじる方には、理解を得られないことがあります。

たとえば、地方に住んでいる親族の反対に合うケースが考えられます。親族間での対立は、なるべく避けたいものです。最近はメディアで取り上げられるなどで、多くの人に知られつつある樹木葬なので、メディアの力を借りるなど、あらゆる方法で説得してみましょう。

不便な場所にある場合も多い

駅から離れているなど、不便な場所にある樹木葬のお墓も多く存在します。高齢の方は免許を返上している場合も多いものです。お参りに行きにくいという点はデメリットと考えられます。

しかし、送迎バスを出しているなど、樹木葬のお墓を管理している霊園での工夫も見られます。交通の便については、よく確認してから樹木葬を決めるようにしましょう。

粉骨必須の場合も多い

粉骨必須としている樹木葬の霊園も少なくありません。一般的な従来のお墓ですと、遺骨は骨壷に納められます。そのような埋葬の仕方に慣れている方にとっては、違和感がある場合も考えられます。

しかし、骨壺に納めるという埋葬方法の樹木葬の霊園も存在します。特に都市部の霊園では、骨壺に納めるケースが見られますので、粉骨必須に抵抗がある方は、霊園を選ぶようにしましょう。

遺骨を取り出せない

上記にご紹介しましたように、樹木葬の場合は、骨壺に納めず粉骨して地中に埋めることがあります。そのような埋葬方法ですと、後に遺骨を取り出すことはできません。

たとえば、何らかの事情で、故人の遺骨を先祖代々のお墓に戻したいとなったときに困ってしまいます。そんなことを考慮に入れますと、骨壺に納める方式の霊園を考えるのが得策ではないでしょうか。

家族全員で入るには狭い

樹木葬のお墓は、一区間が狭いので、家族全員で入ることができないケースが多いと考えられます。

しかし、霊園によっては、一区間が広く家族で入れるところも存在します。そんな場所は、どちらかというと地方に多いでしょう。そうした霊園を元気なうちに探しておくのも良い方法です。

樹木葬のよくある疑問

樹木葬に関するよくある疑問を挙げてみました。樹木葬を考える際の参考にしてください。

申し込みからの流れを知りたいです。

A 以下に樹木葬の流れを契約、埋葬別でご紹介します。

  1. インターネットなどで下調べをしたり、資料を取り寄せたりして情報集めをします。
  2. 良さそうな所を見つけたら、見学に行きましょう。ほとんどの霊園は現地案内をしてくれます。
  3. 見学後、じっくり考えてから契約し申し込みます。費用を払った時点で契約成立です。
  4. 入金確認後、使用許可証が発行されます。

次は埋葬までの流れです。

  1. 死亡届を役所に提出→火葬許可証
  2. 火葬許可証を火葬場に提出→ご遺体の火葬
  3. 火葬後に発行された埋葬許可証を提出後に樹木葬を行います。
法律のグレーゾーンではありませんか?

樹木葬は、法律に沿った埋葬方法なので、グレーゾーンではありません。なぜならば、樹木葬は、民営や公営の霊園や、お寺が墓地として所有する土地なので墓地として認められているからです。

そのため、「墓地・埋葬等に関する法律」4条にある「墓地以外の区域で埋蔵や焼骨を行ってはいけない。」という内容に違反していません。

他の墓地から遺骨を移せますか?

他の墓地から、樹木葬のお墓にご遺骨を移すことは可能です。ただし、前のお墓よりご遺骨を取り出して再び埋葬となるため、改葬許可申請の手続きが必要です。また、前のお墓の管理者と新しい樹木葬の霊園の管理者の合意も必要なので、まずは前のお墓の管理者に移動したいということを伝えましょう。

生前契約はできますか?

生前契約はできます。樹木葬は、ほとんどの方が生前契約です。上記の申し込みの流れで説明しました通り、生前に契約して費用を支払うようになっています。

樹木葬は墓石ではなく樹木が墓標・従来のお墓よリ安いなどメリットもあるが注意点もある

樹木葬は墓石ではなく樹木が墓標になっているお墓です。従来のお墓より安く、単身者や自然が好きな方に向いているなど、メリットは多くありますが、親族の理解が得られない、粉骨して埋めることに抵抗があるなどのデメリットや注意点も存在します。

しかし、樹木葬は新しいスタイルのお墓なので、今後、いろいろとスタイルが変わっていくこともあるはずです。これからに期待しましょう。

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