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紫檀(したん)とは?特徴や他の材質との違いを解説

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「紫檀」とは家具や仏壇に使われる高級木材のひとつ

紫檀(したん)とは、マメ科の常緑広葉樹のひとつで木材の一種。家具や仏壇の原料にも使われる、高級木材です。

唐木三大銘木のひとつとされている

紫檀は古くから銘木として扱われ、黒檀(こくたん)、鉄刀木(たがやさん)と共に「唐木三大銘木」に数えられます。耐朽性にもすぐれ、建築や家具・楽器などの原料にもなっています。

紫檀の特徴

紫檀は別名ローズウッドとも呼ばれ、新鮮な木材のなかには、名前の由来にもなったバラのような香りを持つものがあります。美しい木目で、非常に高級感のある木材です。

紫檀の色調

紫檀の表面は一般的に、赤紫色から紫色を帯びた暗褐色です。さらにそこに黒紫色のしま模様があり、辺材は白色とハッキリと色が分かれています。

紫檀の性質

紫檀は重くて硬い材質が特徴。木質は緻密で、やや粗い肌目です。重硬なため加工にはやや難があるものの、磨くと光沢があらわれ、美しい仕上がりになります。

おもな産地

おもな産地は、ブラジルや中米、東南アジア。熱帯から亜熱帯に分布しています。

なおブラジル産のブラジリアンローズウッドは、資源保護のため、ワシントン条約によって天然木の取引が制限されています。

おもな用途

家具や仏壇、仏具などに使われるほか、唐木細工などの工芸材料などにも利用されています。楽器にも利用されており、エレキギターの指板材としても人気の高い木材です。

紫檀系とは、紫檀の代替木材のこと

紫檀にはいくつかの種類があります。そのなかでも紫檀に似た特徴を持つ、紫檀の代替木材として使われる木材のことを、「紫檀系」と呼ぶことがあります。おもに仏壇において表示されるものですが、気になる場合は確認をしておきましょう。

パーロッサ(パオロッサ、パオローサ)

パーロッサとは「赤い木」という意味。名の通り濃い赤色の木肌が特徴です。紫檀と同じく、耐久性にすぐれた木材として扱われます。

パープル or ボリビアンローズウッド(パー・フェロー)

パープルはボリビアを中心とする中南米原産の植物。ギターなどの弦楽器に多く使用されます。紫檀に比べて色が薄いものの、紫檀同様の耐久性を持つ、すぐれた木材です。

グラナディロ

グラナディロも、紫檀同様に耐久性にすぐれた木材です。中米や南米で産出され、工芸の材料として多く用いられています。

ブビンガ(アフリカン・ローズウッド)

葡萄杢という、特徴的で美しい木目を持ったブビンガは、非常に太く、存在感の大きな木です。紫檀同様に抵抗力と耐久性にすぐれ、和太鼓の胴にも利用されています。

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