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準礼服とは?正礼服とは何が違う?準礼服で葬儀参加はマナー違反?葬儀シーンの礼服について解説
準礼服とは正礼服に次いで格式の高い礼服のこと
準礼服とは、冠婚葬祭シーンにおいて正礼服の次に格式が高い礼服のことです。礼服は、弔事だけでなく、慶事でも着用されるものでフォーマルウェアとも呼ばれます。弔事用に着用するフォーマルウェアはブラックフォーマルと呼ばれ、その他のシーンで着用しないよう注意しましょう。
準礼服は英語で「Semi-formal wear」
準礼服は英語に訳すと「Semi-formal wear」となります。
例文1:突然の葬儀に参列できるように準礼服を用意しておくことは、社会人のマナーだ。
It is good manners for working people to prepare semi-formal wear so that they can attend a sudden funeral..
例文2:葬儀を主催する喪主は、準礼服ではなく正礼服を着用することが望ましい。
Funeral mourners are advised to wear formal wear instead of semi-formal wear.
礼服には格式が違う3つのスタイルがある
礼服は、冠婚葬祭シーンで着用する衣服のことで、格式の異なる3つのスタイルに分けらます。葬儀シーンだからといって「黒い服を着たらいい」のではありません。
●自分は主催者側なのか、参列者側なのか
●参加する葬儀シーンが葬式・告別式なのか、通夜なのか
立場や参列シーンより、適した衣服を着用しましょう。
正礼服
正礼服とは、礼服の中で最も格式が高いもので喪服の場合は「正喪服」とも呼ばれます。
【男性の正礼服】
男性の正礼服は結婚式シーンで両家の父親が着用するイメージのある「モーニングコート」です。和服であれば、黒羽二重の紋付羽織袴が正礼装となります。
【女性の正礼服】
「ブラックフォーマル」が女性の正礼服です。黒無地のオーソドックスでシンプルなデザインのワンピースやアンサンブルが該当し、スカートタイプが該当します。スカート丈もロング丈が基本です。和服であれば、黒無地の留袖が正礼服となります。
葬儀シーンであれば、喪主が正礼服に該当します。しかし、最近は喪主であっても準礼服であるブラックスーツ(男性)やアンサンブル(女性)で対応することも一般的になってきました。モーニングコートを自前で持っている方が少ないことや、和服を持っていても着付けの手間を懸念することが理由だと考えられます。
準礼服
準礼服は、正礼服の次に格式が高いもので「準喪服」とも呼ばれます。
【男性の準礼服】
男性の準礼服は「ブラックスーツ」です。黒無地のシングルスーツかダブルスーツを着用します。喪主の着用も可能であり、他の親族や一般参列者も着用が可能です。
【女性の準礼服】
女性の準礼服は「ブラックフォーマル」です。デザインとしては、ワンピースやアンサンブルが多く、正礼服とあまり違いがないものの、少しデザイン性があります。正礼服同様にスカートタイプであることが基本ですが、丈の長さに違いがあり、ロング丈ではなくひざ下丈が該当します。
略礼服
葬儀シーンにおける礼服の中で最も格下なのが略礼服で「略喪服」と呼ばれます。
【男性の略礼服】
男性の略礼服は、グレーや濃紺、黒といったダークカラーのスーツが該当します。
【女性の略礼服】
女性の略礼服は、ダークカラーのワンピースやアンサンブルなどが該当します。略礼服であればパンツスーツでも問題ありません。
男女ともにカジュアルすぎたり、露出が多いデザインはNGです。
男女による各礼装のまとめ
着用シーン | 立場 | 男性 | 女性 | |
正礼服 | 葬儀。告別式 | 喪主 | 羽織袴・モーニングコート | 黒留袖・ブラックフォーマル(アンサンブル・ワンピース) |
準礼服 | 葬儀・告別式・通夜 | 喪主・親族・一般参加者 | ブラックスーツ | ブラックフォーマル(アンサンブル・ワンピース) |
略礼服 | 通夜・通夜前の弔問 | 一般参加者 | ダークカラー(黒や濃紺、グレーなど)のスーツ | ダークカラー(黒や濃紺、グレーなど)のアンサンブル・ワンピース・パンツスーツなど |
準礼服ってどこで買える?
準礼服は、紳士服を販売しているお店や百貨店、衣料品の取り扱いがあるショッピングセンターなどで男女問わず購入が可能です。1万円程度から10万円以上のものまで価格帯に幅があります。しかし「高価な物が適していて、安価だからNG」ということはありません。着用感やブランドなど、ご自身が重視するポイントで品物を見定めるといいですね。
準礼服はレンタルできる?
ビジネススーツと違い、準礼服は1年の間に何度も着用することは稀です。手持ちがない場合はもちろん、体型が変わった等の事情で持ち合わせの準礼服が着られない場合は、レンタルを利用し用意しましょう。レンタル先は、貸衣装店やインターネットが主流。レンタルであればクリーニングの手間がないだけでなく、必要なときだけ着用でき、保管の場所もとりません。
特にインターネットでのレンタルは手軽に利用できるので、チェックしてみましょう。
葬儀シーンにおける服装のマナー よくある質問Q&A
葬儀シーンでの洋服マナーを把握しておくことは、故人を見送るためにも重要なことです。遺族に対し失礼がないよう、十分注意しましょう。
Q1:ビジネススーツで葬儀に出向くことはOK?
ビジネススーツで葬儀に出向く事はNGです。葬儀は結婚式と違い、予測できない儀式です。仕事の合間をぬって出向く事も考えられますが、礼服(ブラックフォーマル)の着用が基本。見る人によっては違いが分かるため、礼服に着替えての参列がマナーです。持ち合わせがない場合は、購入又はレンタルで準備しましょう。
一方、通夜であれば略礼服でもOKとされているためダークカラーのスーツでの参加でも問題ありません。
Q2:黒留袖は誰が着る?
葬儀シーンでの和服の着用は、男女ともに年々減少傾向にあり「黒留袖は故人に近しい身内の女性が着る」というイメージととらえている方が多いようです。しかし本来は、誰が着ても良いとされており、普段から着物を着なれている人(華道や茶道の先生など)であれば、立場にあった格式の和服を着用されるといいでしょう。
Q3:妊娠中で手持ちの礼服が着られない場合は?
妊娠中であり、お腹の膨らみによっては手持ちの礼服が着られない可能性もあります。しかし、たとえ妊娠中であったとしても親族側であるならばきちんとした礼服を着用することが望ましいもの。その場合は、前述したレンタルでの用意がオススメです。インターネットでも簡単にレンタルできるため、確認してみましょう。
また、授乳中であっても対応できるデザインも用意されています。産後すぐの葬儀であってもレンタル喪服は重宝することでしょう。
準礼服とは葬儀シーンで着用しやすいもので、男女ともに一着は持ち合わせたい礼服の一種
準礼服は葬儀の主催者側(喪主や親族)だけでなく参列者側(会社関係者や友人など)となった場合でも着用できる礼服です。葬儀や告別式だけでなく、通夜や法事でも着用できるため、男女ともに一着は持ち合わすことが社会人のマナーだといえます。
シーンや立場にあった礼服を着用し、故人の最期をお見送りされると良いでししょう。