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都立霊園の条件・場所・申し込み方法・メリットやデメリット・歴史・諸注意を徹底解説

目次

都立霊園は東京都が運営する霊園

都立霊園は東京都が運営する公共の霊園です。現在、都立霊園は以下の8ヶ所です。

  1. 雑司ヶ谷霊園
  2. 青山霊園
  3. 谷中霊園
  4. 染井霊園
  5. 八柱霊園
  6. 八王子霊園
  7. 多摩霊園
  8. 小平霊園

八柱霊園以外は都内在住が条件

都立霊園に入れる条件は、一定期間都内在住ということですが、八柱霊園のみは千葉県松戸市にあるため、松戸市民でもOKです。詳細は下記に記載しましたので、ご覧ください。

霊園を管理している公益財団法人東京都公園協会へのお問い合わせも可能です。

8つの都立霊園とそれぞれの特徴

ここでは、8つの都立霊園それぞれの特徴をお伝えします。

文化人が眠る雑司ヶ谷霊園

池袋駅東口から徒歩15分ほどの閑静な住宅地にある雑司ヶ谷霊園。近くには、中学校や音楽大学、鬼子母神などもあります。

ケヤキや銀杏の木で覆われた落ち着いた佇まいで風情たっぷりなこの地は、著名人が眠る場所としても有名です。

良く知られている名前を挙げます。

  • 夏目漱石
  • サトウハチロー
  • 島村抱月
  • 泉鏡花
  • 竹久夢二
  • 小泉八雲
  • 金田一京助
  • ジョン万次郎
  • 永井荷風
  • 小栗忠順
  • 羽仁もと子

※現在は募集していません。

ビル街に近い青山霊園

青山霊園はビル街の近くにあり、明治時代以降の著名人の個性的なお墓や外国人墓地もあります。そして、都心でありながら緑の多い風光明媚な地のため、散策に訪れる人も少なくありません。

美しい桜並木がシンボルにもなっていますが、青山陸橋から入ると見られるエンジュの並木もきれいです。

寺町にある谷中霊園

谷中霊園は谷中の寺町の中にあります。徳川家とゆかりの深い寛永寺や天王寺の墓地も入っていて多くのお墓が見られます。また、園内には天王寺五重塔があることでも有名です。

JRの線路にも隣接し、スカイツリーが見えます。また、中央部には見事な桜並木が植えられ、春には華やかな雰囲気になります。

ここに眠る著名人を挙げます。

  • 徳川慶喜
  • 渋沢栄一
  • 森繫久彌
  • 横山大観
  • 鳩山一郎

桜の古木がシンボルの染井霊園

駒込にある染井霊園は、都立霊園の中で一番規模が小さく、桜の古木がシンボルです。

お花見の桜としてよく知られているソメイヨシノの「染井」はここからきていると言われています。江戸時代はこのあたりを「染井」と言い、植木屋さんが多かったとか。

品種改良の末に「吉野桜」という名称になったものが、後にソメイヨシノと呼ばれるようになりました。

霊園の西には、本妙寺や慈眼寺があり、広大な岩崎家の墓所もあります。

松戸市にある八柱霊園

昭和10年開園の八柱霊園は唯一、千葉県松戸市に位置します。霊園という名称を初めて使った公園墓地としても有名です。

明るい小高い丘の谷間にあり、豊かな自然に恵まれています。正門の近くにあるフランス風の庭園や谷間にある植栽や給水塔などがオシャレな雰囲気です。

アカマツ、クロマツ、桜や紅葉といった四季にふさわしい木々にも恵まれているのも大きな特長です。正門から霊園まで続く参道のケヤキ並木も情緒のある雰囲気を醸し出しています。

芝生型の八王子霊園

昭和46年開園のここの霊園は、都立霊園で一番新しいです。付近には国立や都立の公園があるのびのびとした雰囲気の場所。

丘陵地で自然林に囲まれている地形の特徴を活かし、造成されたところはすべて芝生になっています。遠くに新宿のビル群を眺めながら、小鳥たちのさえずりも聴ける街と自然が一体化したような場所です。

また、ウメや桜、アジサイなどの四季折々の花々も魅力的です。散策するだけでも目の保養になります。

武蔵野の面影を残す多磨霊園

緑豊かな武蔵野の面影を残す多磨霊園は、都立霊園最大の128ヘクタールで広々としています。外国の森林墓地が基盤になっている日本で最初の公園墓地、都市計画共葬墓地としても有名です。

また、園内にはアカマツや雑木林、桜並木があり、四季折々の風景を楽しめます。

園内にはさまざまな形態の墓地があり、有名人も多く眠っています。ここに墓地の形態を挙げます。

  • 芝生墓地
  • 壁墓地
  • 大規模納骨堂
  • 合葬墓地

ケヤキ並木が印象的な小平霊園

ケヤキ並木の表参道が正門まで続く小平霊園は、西武新宿線小平駅の線路沿いにあります。伝統的な昔ながらの墓地や緑豊かな明るい墓地、新形式の合葬墓地が配置されているのも特徴的です。

面積の半分が墓地、もう半分が樹林た草地、並木道となっています。北には武蔵野のイメージがかった雑木林があり、オーソドックスな雰囲気です。

ケヤキの他には、桜や三葉松などがあり緑豊かです。東側は明るい芝生、新青梅街道に沿って雑木林の広がりが見えます。

都立霊園の抽選による申し込み方法

ここでは、都立霊園の抽選による申し込み方法を説明します。

年に1回抽選がある(6月中旬~7月上旬)

都立霊園の抽選は年1回なので、ご注意ください。毎年6月中旬~7月上旬です。募集は「広報東京都」や都立霊園公式サイトに掲載されます。

気になる方は、この時期になったらチェックするようにしましょう。

インターネットや郵送で申し込める

抽選の申し込みは、インターネットや郵送です。それぞれの申し込み方をご紹介します。

インターネットの場合は、申し込み情報を登録して都立霊園公式サイトから申し込みます。郵送の場合は、下記の場所で配布されている専用の申込書を使います。

  • 都庁第一・第二本庁舎1階・2階の案内コーナー
  • 各霊園や都立瑞江葬儀所の窓口
  • 都内各区市町村、松戸市役所の窓口
  • 公益財団法人東京都公園協会本社

令和3年度の募集例

実際の令和3年の募集例です。

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/05/26/02.htmlより

霊園により申し込み資格が異なる

申し込み資格が霊園によって異なるので注意しましょう。

多磨霊園(一般埋蔵施設)、小平霊園、八王子霊園(一般埋蔵施設、芝生埋蔵施設)申込者は都内に5年以上継続して在住。一回も埋蔵していない遺骨、申込者は※申込遺骨の祭祀の主宰者であること。
八柱霊園(一般埋蔵施設、芝生埋蔵施設)申込者は都内か松戸市に5年以上継続して在住。一回も埋蔵していない遺骨、申込者は※申込遺骨の祭祀の主宰者であること。
青山霊園、谷中霊園、染井霊園(一般埋蔵施設)、多磨霊園(長期収蔵施設のみたま堂)申込者は都内に5年以上継続して在住。一回も埋蔵していない遺骨、申込者はh※申込遺骨の祭祀の主宰者であること。
染井霊園(立体埋蔵施設)申込者は都内に5年以上継続して在住。一回も埋蔵していない遺骨、申込者は※申込遺骨の祭祀の主宰者であること。
八柱霊園(合葬埋蔵施設)申込者は都内か松戸市に3年以上継続で在住。【遺骨申込】申込遺骨がある。※申込者は申込遺骨の祭祀の主宰者。2体用の場合、夫婦か親子、兄弟姉妹であること。
小平霊園(合葬埋蔵施設)申込者は都内に3年以上継続で在住。【遺骨申込】申込遺骨がある。※申込者は申込遺骨の祭祀の主宰者。2体用の場合、夫婦か親子、兄弟姉妹であること。
八柱霊園(合葬埋蔵施設)申込者、存命の埋蔵予定者は都内か松戸市に3年以上継続で在住。【遺骨・生前申込】申込遺骨があり、生前申込もする。2体用の場合、夫婦か親子、兄弟姉妹であること。3体の場合の申込遺骨、埋蔵予定者は申込者と夫婦、親子、兄弟姉妹である。
小平霊園(合葬埋蔵施設)申込者、存命の埋蔵予定者は都内に3年以上継続で在住。【遺骨・生前申込】申込遺骨があり、生前申込もする。2体用の場合、夫婦か親子、兄弟姉妹であること。3体の場合の申込遺骨、埋蔵予定者は申込者と夫婦、親子、兄弟姉妹である。
八柱霊園(合葬埋蔵施設)申込者、存命の埋蔵予定者は都内か松戸市に3年以上継続で在住。【生前申込】生前申込。1体用の場合、申込者は埋蔵予定者。2体用、3体用の場合は申込者、埋蔵予定者は全員存命で夫婦、親子、兄弟姉妹である。
小平霊園(合葬埋蔵施設)申込者、存命の埋蔵予定者は都内に3年以上継続で在住。【生前申込】生前申込。1体用の場合、申込者は埋蔵予定者2体用、3体用の場合は申込者、埋蔵予定者は全員存命で夫婦、親子、兄弟姉妹である。
多磨霊園(樹林型合葬埋蔵施設)申込者は都内に3年以上継続して居住。【遺骨申込】申込遺骨がある。※申込者は申込遺骨の祭祀の主宰者。2体用の場合、夫婦か親子、兄弟姉妹であること。
多磨霊園(樹林型合葬埋蔵施設)申込者は都内に3年以上継続して居住。【遺骨・生前申込】申込遺骨があり、生前申込もする。2体用の場合、夫婦か親子、兄弟姉妹であること。
多磨霊園(樹林型合葬埋蔵施設)申込者、存命の埋蔵予定者は都内に3年以上継続して居住。【生前申込】生前申込。1体用の場合、申込者は埋蔵予定者2体用、3体用の場合は申込者、埋蔵予定者は全員存命で夫婦、親子、兄弟姉妹である。

※祭祀の主宰者:亡くなった方の葬儀の喪主、法事の施主を務めた方、または死亡届等を提出した方等、ご遺骨を守る立場にある方を指します。

都立霊園の使用料・管理費

①多磨霊園

使用料年間管理料
一般埋蔵施設(1.75~7.8㎡)1,613,500~7,191,600円1,400~5,600円
長期収蔵施設(みたま堂)6体用:359,000円4体用:287,000円2体用:215,000円5,440円4,350円3,260円
樹林型合葬埋蔵施設※3遺骨1・2体用遺骨・生前2体用生前1・2体用粉状遺骨1体あたり30,000円なし

②小平霊園

使用料年間管理料
一般埋蔵施設(1.85~6㎡)1,618,750~5,250,000円1,400~4,200円
芝生埋葬施設(4㎡)3,540,000円3,760円
合葬埋蔵施設(一定期間後共同埋蔵)※1遺骨1体あたり70,000円なし
合葬埋蔵施設(直接共同埋蔵)※2遺骨1体あたり60,000円なし
樹林型合葬埋蔵施設※3遺骨1・2体用1体あたり194.000円なし

③八王子霊園

使用料年間管理料
芝生埋蔵施設(4㎡)1,196,000円3,760円

④八柱霊園

使用料年間管理料
一般埋蔵施設(1.75~5.9㎡)351,750~1,185,900円1,400~4,200円
芝生埋蔵施設(4㎡)844,000円3,760円
合葬埋蔵施設(一定期間後共同埋蔵)※1遺骨1・2体用遺骨・生前2・3体用生前1・2・3体用1体あたり134,000円なし
合葬埋蔵施設(直接共同埋蔵)遺骨1・2体用遺骨・生前2・3体用生前1・2・3体用1体あたり54,000円なし

⑤青山霊園

使用料年間管理料
一般埋蔵施設(1.55~4㎡)4,400,450~11,356,000円1,400~2,800円

⑥谷中霊園

使用料年間管理料
一般埋蔵施設(1.60~3.95㎡)2,896,000~7,149,500円1,400~2,800円

⑦染井霊園

使用料年間管理料
一般埋蔵施設(1.50~1.80㎡)2,556,000~3,067,200円1,400円
立体埋蔵施設648,000円なし

※1:一定期間後共同埋蔵とは、使用許可日から20年間個別に保管後、共同埋葬すること。

※2:直接共同埋葬とは、納骨後すぐに共同埋葬すること。

※3:樹林型合葬埋蔵施設とは、死後は自然に還りたいという願いに応えるもの。樹林墓地は樹林の下に複数の遺骨を共同埋葬します。樹木墓地は樹木周辺に遺骨を一体ずつ埋葬します。

支払い方法は口座振替か納入通知書

支払い方法は口座振替、または納入通知書による支払いです。ご都合によって選択してください。支払い忘れを防ぎたいのであれば口座振替がおすすめです。

年間の管理料を5年以上滞納すると使用取り消しになる

年間の管理料を5年以上滞納すると、使用取り消しになるので、ご注意ください。心配な方は口座振替にした方が安心です。

名義人が亡くなった場合は名義変更が必要

もしも、名義人が亡くなった場合は、名義変更が必要です。名義人が亡くなったら、お墓に入るでしょうから、名義変更を忘れることはないように思えますが、うっかりすることもあります。気を付けましょう。

都立霊園のメリット・デメリット

都立霊園のメリット・デメリットです。一般的に考えられる点を挙げました。

メリット5つ

考えられるメリットは5つです。

風光明媚な場所

都立霊園のある場所は、どこも風光明媚で心が洗われるようなところです。都会にありますが、自然が多く四季折々の花が咲き、桜などの見栄えの良い木が植えてあります。

管理料が安い

公共の施設になるため、他の霊園に比べますと管理料は安いです。なるべく安いお墓に入りたいと考える方にはおすすめです。

アクセスの良い場所

駅から徒歩圏内なので、どこの霊園も行きやすいです。車で行ったり、バスを乗り継いだりしなくて済みます。車を利用しない方がお参りするのにも行きやすいでしょう。

文化人のお墓がある

上記でもご紹介しましたように、文化人、著名人、歴史上の人物のお墓も多くあります。そんな有名な方のお墓参りのために、遠方からお参りに来るケースも少なくありません。

無宗教でも入れる

都立霊園には、決まった宗教はありません。そのため、無宗教の方におすすめです。

デメリット3つ

考えられるデメリットは3つあります。

抽選の希望者が多い

上記で説明しましたように管理料が安く、アクセスの良い風光明媚な場所というと、希望者が多いものです。その倍率はかなり高く、入りたくても入れないというケースも多いでしょう。

抽選日が年1回しかない

希望者が多いのに、抽選日は年1回のみです。なかなか希望通りに行かないのは仕方ないでしょう。せめて抽選日を増やしてほしいと思う方は少なくないはずです。

法事施設がない所が多い

法事を行いたくても、法事施設がない所が多いです。その場合は、ご自身で手配しなければいけません。

公営葬儀所は青山斎場のみですが、会葬者が500~2000人の大規模な葬儀に使われます。政界関係者や芸能人の葬儀に使われることが多いです。

都立霊園の歴史

明治時代になり、江戸時代にあった寺請制度がなくなり、政府は明治7年に江戸幕府が江戸の範囲とした地域での埋葬を禁止しました。

それと同時に市民のための公共墓地を青山神葬祭地などを指定し、東京府は8つの公共墓地の管理を行うことになりました。これが現在の都立霊園の始まりです。

諸事情で廃止になった墓地もあり、大正になると多磨霊園がドイツの森林を参考に整備されました。

やがて、戦争などを経て昭和10年に八柱霊園、昭和23年に小平、昭和46年に八王子が加わり、現在の8つの霊園になりました。

都立霊園の諸注意

都立霊園の諸注意は、宗教や申込などに関してです。

信仰している宗教がある場合は僧侶などに足を運んでもらう必要がある

仮に信仰している宗教があっても、都立霊園に入ることはできます。しかし、その場合、お経をあげてもらいたいなどの希望があれば、信仰している宗教の僧侶などに霊園まで足を運んでもらう必要があります。

生前申し込みはできない所が多い

一部生前申込ができる所もありますが、出来ない場合の方が多いです。最近の民営霊園と比べれば少ないでしょう。

都立霊園で生前申込ができるのは、樹林型合葬埋蔵施設と合葬埋蔵施設です。

手続きや相談は指定管理者の公益財団法人東京都公園協会本社又は各霊園窓口

都立霊園は、公益財団法人東京都公園協会で管理しています。そのため、あらゆる手続きや相談は都庁ではなく、公益財団法人東京都公園協会本社か各霊園窓口です。

抽選に関しての質問なども公益財団法人東京都公園協会です。以下が住所と電話番号です。

〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町2-44-1 東京都健康プラザハイジア 9・10F

代表電話:03-3232-3011

受付時間:8:30~17:30(土・日・祝日を除く)

まとめ:都立霊園は都内在住などが条件・年1回の抽選で申し込む

都立霊園の抽選に申し込むには、都内在住の年数など、霊園による細かい条件があるので、ご確認の上でお申込み下さい。

ただし、都立霊園は管理費の安さ、景色やアクセスの良さなどで人気が高く、抽選の倍率は高いです。その辺りをよく考えて抽選に臨みましょう。

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