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通夜振舞いとは?挨拶例や料理・通夜振舞いしない場合の対応・参加時のマナーや断り方を解説します

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目次

通夜振舞いとは通夜のあとに設けられる食事の時間のこと

通夜振舞いとは、通夜のあとに予定する食事の場のことです。通夜振舞いには二つの目的があり、一つには「僧侶や弔問客をおもてなしし、感謝を伝えるため」、もう一つは「故人の思い出を語り合ってもらい、故人を偲ぶため」です。

弔問客らに感謝を伝え、故人を偲ぶ大切な時間ではありますが、弔問客を長時間拘束しないためにも1時間前後で閉会とするケースも多くなっています。

通夜振舞いの挨拶

通夜振舞いの開会時と閉会時は喪主から参加者に向けて挨拶を行うことが一般的です。以下にポイントと例文を紹介します。

挨拶時のポイント

開会時は「弔問に対してのお礼」、「故人との思い出話をしながら食事をしていただきたいこと」などを盛り込みましょう。

閉会時には「通夜を終えられたお礼」、「名残惜しいがお開きにすること」、「翌日の葬儀や告別式開始の時間の紹介」を盛り込むと良いでしょう。

挨拶例

シーン挨拶例
開会本日はお忙しい中、母〇〇(故人)の通夜にご参列いただき、誠にありがとうございます。皆さまのご参列を母もさぞ喜んでいることと思います。
皆さまには、生前の母共々大変お世話になりありがとうございました。ささやかではございますがお食事の用意をさせていただきました。また、母を偲ぶお話などもお聞かせいただければ幸いです。
それでは故人との最後の夜ですので、お時間の許す限りどうぞご一緒にお召し上がり下さい。
閉会お陰様をもちまして、滞りなく通夜を終えることができました。温かな励ましのお言葉を数多く頂戴し、遺族一同、心より感謝申しあげます。
お名残り惜しくはございますが、皆さまをあまり長くお引きとめしては申しわけございません。勝手ではございますが、本日はこの辺りでお開きとさせていただきたく存じます。
なお、明日の葬儀・告別式は○○時から行う予定でございます。何卒よろしくお願い申しあげます。本日は、誠にありがとうございました。

通夜振舞いでの料理

昔は精進料理を提供するケースが多く見受けられましたが、最近ではこだわることも少なくなり手軽に用意できるメニュー料理を検討することが増えています。途中退席する人がいることも考えると、個別のお膳料理ではなく各自で取り分けるスタイルのほうが無駄がありません。これも通夜振舞いの料理が変化した理由といえるでしょう。

寿司やオードブルの盛り合わせなどが多い傾向に

大人数で取り分けが可能であり、通夜振舞いの料理として用意されることが多い料理は

●寿司

●オードブルの盛り合わせ

●サンドイッチ

などです。

こういった料理は手軽に手配でき、片付け等の手間も比較的かかりません。忙しい葬儀シーンには、重宝する内容だといえます。

お祝い事を連想させる料理は避けて

手軽に用意できる料理であっても、お祝いシーンを連想させるような伊勢エビや鯛などを使用した料理は避ける方が無難です。また盛り付けも華やかさを抑えたものを選ぶと良いでしょう。

手配先が分からない場合は、葬儀社や地域の仕出し料理店等に相談してみましょう。

通夜振舞いをしないことも可能?

通夜振舞いは必ず設けるべき行事だとは言いきれません。葬儀の考え方や習慣は地域により差があり、そもそも通夜振舞いをしない習慣の地域があることからも「通夜振舞いは必須でない」といえます。

さらに

●弔問客の人数が多い

●通夜振舞いとして、大人数で使用できる部屋の確保が困難

●遺族の負担を減らすため

などの理由で、通常は通夜振舞いが一般的と認識されている地域でも、遺族側の事情を考慮し実施しないケースも増えてきています。

通夜振舞いをしない場合の対応

本来なら通夜振舞いを実施することが一般的である場合なら、折り詰め軽食などをお渡しし、持ち帰っていただくと良いでしょう。この他、お茶やお菓子の持ち帰りでもOK。「好きな物と交換してもらえるように」との配慮から、ビール券や商品券を渡すケースも増えています。

挨拶時のポイント

「弔問に対してのお礼」でスタートし、「本来であれば、通夜振舞いとして故人との思い出話をしながら食事をしていただきたいが、今回は手土産の用意としたこと」を盛り込むといいですね。

挨拶の締めには「翌日の葬儀や告別式開始の時間の紹介」を忘れずに伝えましょう。

挨拶例

本日はお忙しい中、母〇〇(故人)の通夜にご参列いただき、誠にありがとうございます。皆さまのご参列を母もさぞ喜んでいることと思います。

皆さまには、生前の母共々大変お世話になりありがとうございました。本来であれば、皆さまと食事を共にして、母を偲ぶお話などお聞かせいただくところではありますが、本日は手土産をご用意しております。お持ち帰りいただき、母を偲ぶ時間として頂ければ幸いです。

なお、明日の葬儀・告別式は○○時から行う予定でございます。何卒よろしくお願い申しあげます。本日は、誠にありがとうございました。

通夜振舞い参加者が意識したいマナーとは

通夜振舞いに招待された場合は、相手に失礼のないように対応することが大切です。意識したいポイントをまとめて紹介します。

通夜振舞いで意識すべきこと

注意すべきこと理由など
お誘いを受けたら辞退しない通夜振舞いは、故人の供養となる行事のひとつ。声を掛けられたら辞退せず、短時間でも参加するように心得ましょう。
お酒はほどほどにアルコールの用意がある場合も、通夜振舞いは宴会ではないためほどほどで抑えます。節度をもった飲み方を意識しましょう。
長居しない通夜振舞いの後も遺族は進めていくべきことが多く残っています。いくら親しい場合あっても長居はせず、退席しましょう。
大声や大笑いは避ける生前の思い出を語り合っていると、思わず笑いを誘われるようなこともあるかもしれません。しかし、あくまでも故人を偲ぶ席ということを忘れず、大声での会話や大笑いは避けましょう。
故人に関係のない話をしない食事会や交流会ではないため、故人に関係のない話は慎みましょう。会社関係者や取引先の方と出会った場合でも、仕事の話を控えることが基本です。

断る場合は遺族への挨拶を忘れずに

お誘いを受けたら断らないことが基本ですが、やむを得ない事情がある場合はすぐに帰ることも問題ないとされています。

その場合は、事情を遺族に伝え目立たないように退席しましょう。一度お断りをした上でもお誘いを受ける場合は、一口だけでも食事に手を付けるなど、少しでも参加することを検討してみましょう。その後、タイミングを見て挨拶を済ませ、退席してください。

通夜振舞いとは食事をしながら故人を偲ぶ大切な時間

弔問客と共に故人を偲ぶことを目的として用意する通夜振舞いの席。お祝いの席ではないことを意識し、手軽に手配できる寿司やオードブル等を活用して弔問客をおもてなししましょう。参加する側も、マナーと節度を守り故人や遺族に失礼とならないよう注意することが大切です。

遺族側も弔問客も故人を偲び、生前の姿を懐かしむための時間となるよう、配慮し合うことも通夜振舞いに必要なことだといえるでしょう。

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