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    死産届とは?書き方は?戸籍には載るの?死産届にまつわる疑問を徹底解説

    目次

    死産届は妊娠12週目以降に胎児を死産した際に必要

    死産届は胎児が亡くなった状態で生まれた場合に必要な届け出です。妊娠12週目以降であれは、中絶や流産などの理由を問わず、全ての死産が死産届の対象です。

    提出先は、届出人の居住地もしくは死産した場所の役所で、提出期限は死産から7日以内です。

    この記事では、死産届の書き方をはじめ、手続きに必要な情報をQ&A形式で解説していきます。また、死産後に直面する母体の変化や心理的な影響についても紹介します。

    死産届の書き方

    死産届の書類は病院または役所で入手できます。提出には、医師が発行する「死産証明書」と「死胎検案書(したいけんあんしょ)」も必要です。

    死産届の書き方見本

    厚生労働省が省令で定めている、死産届書に記載すべき事項は、次の5つです。

    1. 胎児の父母の本籍地と生年月日、死産当時の父母の年齢
    2. 死産当時の世帯の仕事
    3. 死産当時の母の住所
    4. 母の出産した出生子、死産児および妊娠満21週以前の流産死胎の数
    5. 届出人の住所・署名・捺印

    参照:死産届書、死産証書及び死胎検案書に関する省令|厚労省

    未婚の場合の死産届の書き方

    未婚の場合は、死産届の父親欄は空欄のままで大丈夫です。嫡出子か非嫡出子かをチェックする欄もありますが、こちらは省令では記載は必須とされていないので、無理に記載しなくても良いでしょう。

    死産届Q&A

    死産届けにまつわる疑問をQ&A形式で解説します。

    Q1.いつまでに提出するの?

    A1.死産した日から7日以内です。

    Q2.どこに提出するの?

    A2.届出人の居住地または死産した場所の役所に届出を提出します。

    Q3.誰が提出するの?

    A3.死産届の提出は、両親または医師や助産師が行うことになっています。届出人の優先順位は次のように定められています。

    父→母→同居人→医師→助産師→その他の立ち合い人

    Q4.死産届に必要な書類は?

    A4.死産届書とあわせて、医師が発行する「死産証明書」と「死胎検案書(したいけんあんしょ)」が必要です。また、胎児を火葬するために「死胎火葬許可申請書(したいかそうきょかしんせいしょ)」もあわせて提出して、許可を得ます。

    届け出をする際は、印鑑と免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書を持参しましょう。本人確認を求められる場合があります。

    Q5.戸籍には載るの?

    A5.死産は戸籍には記載されません。

    Q6.死産でも出産一時金はもらえるの?

    A6.健康保険の被保険者であれば、妊娠85日以降の死産の場合は、死産の理由に関わらず出産一時金が1児につき42万円支給されます。

    Q7.中絶の場合も死産届は必要?

    A7.妊娠12週以降の中絶であれば、死産届が必要です。

    Q8.死産した胎児の供養はどうすればいいの?

    A8.役所から胎児火葬許可証をもらい、火葬場の手配を行います。通常の火葬炉では胎児の骨を残せない可能性があるので、骨を残したい場合は、火葬場もしくは葬儀社に相談することをおすすめします。また、お墓がない家族の場合は、火葬後は埋葬をせず手元に置く場合もあります。

    Q9.死亡届との違いは?

    A9.妊娠22週以降で赤ちゃんが生存した状態で生まれ、その後死亡した場合には、死亡届の対象です。それが、たとえ数秒間であったとしてもです。まず出生届を提出し戸籍を作り、同時に死亡届を提出し除籍の手続きを行います。戸籍には赤ちゃんが生まれてすぐに死亡したことが記載されます。

    死産を経験した家族のケア

    死産は両親、特に母親にとっては、肉体的なダメージ以上に心理的なショックが大きいものです。死産の理由がどうであれ、おなかで大切に育んだ命がある日突然亡くなってしまうのですから、悲しみが深いのは当然です。心身ともに回復するためには夫や家族、友人のサポートとともに、死産時の医療スタッフの適切なケアが大切です。

    死産後の母体の変化

    妊娠12週以降はそうは法(子宮内の胎児をかきだす中絶手術)はできないので、子宮収縮剤で人工的に陣痛を起して出産をしなければなりません。陣痛のつらさに耐えるという点では通常の出産と変わらないので、出産の苦痛は大きく体力も著しく(いちじるしく)消耗します。

    産後は母乳の分泌が始まるので、母乳を抑える薬が処方されることもあります。子宮からの出血はしばらく続きますが、通常は5日以内に退院となり、自宅で回復を待ちながら、定期的な健診を受けるという流れになります。

    精神面への影響

    母体への影響以上に大きいのが、精神面です。かつては死産は隠すものという風潮が主流で、死産した赤ちゃんを母親に抱かせない病院は多く、そのことが両親の心の回復を遅らせていたとも言われています。

    現在は、死産した母親に寄り添う看護ケアが重視され、希望すれば死産した赤ちゃんと写真を撮ったり、沐浴(もくよく)や散歩を一緒にしたりすることもできます。火葬までのわずかな期間でも赤ちゃんとの時間を持つことが、死産と向き合い受け入れる助けになる場合があることから、このようなケアが推奨されるようになりました。

    また、死産を経験した人同士で悲しみを分かち合うコミュニティもあるので、興味があれば相談してみるのも良いでしょう。

    一方、周囲の人の接し方にも注意が必要です。慰めるつもりで言った言葉が、両親を深く傷つけることもあります。「すぐにまた妊娠するよ」「いつまでも落ち込んでちゃダメ」「よくあることだから」など、励ますつもりで悪気はなく発した言葉が、相手を追い詰める可能性があることを覚えておきましょう。

    まとめ

    死産届は提出期限が1週間ほどと短く、心身ともにダメージを受けた母親にとっては、記入することも困難な可能性があります。父親であるパートナーや家族のサポートが受けられる場合は、無理せずに頼ることも回復に必要なプロセスです。サポートが受けられない場合も、期限内の届け出が難しい時は役所に相談し、自身のケアを最優先に考えましょう。

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