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音楽葬とは?流れや形式は?どんな曲を流す?費用は?忌野清志郎さんなどの事例も紹介

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目次

音楽葬は音楽で故人を偲ぶ葬儀

音楽葬は音楽で故人を偲ぶ葬儀です。この記事では音楽葬の意味や特徴、実際に行われた忌野清志郎さんの音楽葬などを紹介します。

音楽葬の意味や特徴をチェック

音楽葬の意味は故人を音楽で偲ぶこと、特徴は葬儀の最中に音楽が流れていることで無宗教で催される場合が多いです。音楽をどのように葬儀の最中に流すか、またどんな曲を流す傾向にあるのか紹介しましょう。

音楽を流す手段は

音楽葬で音楽を流す手段はCDなどの音源を使う方法もありますし、演奏者を呼んで生の音楽を流す方法もあります。

CDなどの音源で流す

音楽を流す際はCDなどの音源をつかって予め遺族が選んだ曲を流します。故人がこの曲を流してほしいと言っていた場合もあるでしょう。曲に規定はなく流したい曲を流せるので、個性豊かな音楽に癒される葬儀になります。

演奏者を呼んで生の音楽を流す

外部の演奏者、または遺族や知り合いの演奏者が生の音楽を流す場合もあります。場合によってはリクエストができることもあるでしょう。

ピアノやバイオリンなどの独奏の場合もありますし、弦楽四重奏や三重奏など、喪主の希望によっていろいろな楽器編成ができます。クラシックだけではなく、ロックやジャズのバンドによる演奏も考えられるでしょう。

どんな曲を流すのか

音楽葬で流す曲はどんな曲があるかというと、癒し系の曲や故人の好きだった曲等が中心です。どんな曲が選ばれる傾向にあるのか解説します。

癒し系の曲

癒し系の曲を流したり、演奏したりという場合は多いです。優しいメロディーの音楽を耳にすると心が洗われます。悲しみの中に一筋の光が見えるような気持ちになるかもしれません。

音楽葬で良く流される曲は以下です。

●クラシック

ショパン 別れの曲ラヴェル 亡き王女のパヴァーヌ温かみのあるショパン独特の哀愁が漂う美しい旋律の曲です。もの悲しさの漂うラヴェル独特のクリスタルな雰囲気の曲です。
バッハ G線上のアリアバイオリンの音色が悲しげに響き渡る美しい曲です。
サティ ジムノペディレクイエムとして作られた悲しみの漂う美しい旋律に癒される曲です。

●ポピュラーソング

マイウェイ力強さのある遺族の今後をも守ってくれるような曲です。
星に願いを誰もが聴き入るきれいなかわいらしい旋律の曲です。
イエスタディどことない悲しみを歌い上げるバラード調の曲です。
千の風になって故人がどこかで見守ってくれているような気持ちになる力強い曲です。

故人が好きだった曲

故人が好きだった曲を流す場合も多いでしょう。特に癒し系の曲でなくても、故人の思い出のある曲であれば大丈夫です。

たとえば、故人がアイドル好きであったら、アイドルが歌う元気な曲でも良いでしょう。故人の供養になります。

葬儀会社のプランから見る音楽葬の流れ

葬儀会社にある音楽葬のプランを参考に式の流れを紹介します。式の前の事前演奏、故人紹介時などのBGM演奏が式を彩る形です。

式の前に事前演奏

式が始まる30分くらい前に事前演奏をするというプランがあります。奏でる楽器はバイオリン、フルート、チェロなどが多いです。喪主や遺族の好みで楽器を決めることもあります。緊張が高まる式が始まる前に心地よい音楽を聴くことで、参列者の心は和むのではないでしょうか。

故人紹介時などのBGMに生演奏

司会者が故人を紹介するときにBGMとして、生演奏を入れる場合もあります。司会者の声が聞こえるように静かな曲や故人の好きだった曲を選んで、プロの奏者が演奏してくれます。美しい音楽が式のムードを演出するでしょう。

実際に行われた音楽葬を紹介

実際に行われた音楽葬を紹介します。故人の家族が演奏した音楽葬、忌野清志郎さんの音楽葬の他にアメリカの「ジャズ・フューネラル」です。

家族が演奏

ピアノが置いてある会場で、故人のひ孫が亡き祖母に向けて献奏しました。いつものようにおばあちゃんにピアノを聴かせたいという気持ちからです。会場は心のこもった演奏に温かい拍手が鳴りやみませんでした。こうした家族による演奏はアットホームですてきな音楽葬になるでしょう。

忌野清志郎さんの音楽葬

ロック歌手の忌野清志郎さんの葬儀は2回に渡って行われた音楽葬でした。1回目は家族とごく親しい人のみの密葬、2回目は盛大な告別式でどちらもロック葬だったのです。

1回目はまず忌野清志郎さんが所属していたRCサクセションの曲を流したノリノリのロックンロールのコンサートのような葬儀でした。2回目は実際にライブで使った定番の品々を用意した賑やかな雰囲気だったそうです。NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS plusの武田真治さんの演奏で幕を開けたロック葬で「ロックンロールショー」など33曲演奏されたのでした。まるでライブのような感覚の葬儀でしたが、明るいことが大好きだった故人らしいものだったでしょう。

アメリカの「ジャズ・フューネラル」

アメリカのニュージアナ州のニューオリンズはジャズ発祥の地らしく、ジャズで故人を見送る「ジャズ・フューネラル」が催されています。

ブラスバンドのパレードとともに棺を墓地に運びます。この時は演奏されるのは、遺族の悲しみに寄り添う静かな曲です。しかし、埋蔵後は元気なジャズの曲が演奏され、パレードに参加している人たちが音楽に合わせて踊り、故人を明るく天国に見送ります。

音楽葬の注意点

音楽葬は個性豊かな葬儀として注目されつつあります。しかし、費用や著作権の他に家族の理解といった注意点もあります。

追加費用がかかるケースも

プロの演奏家に頼む場合、葬儀と別途費用がかかります。楽団に依頼することを考えると葬儀費用に5万~20万円ほどが葬儀費用にプラスですが、プランに費用が組み込まれていて別途の支払いがない場合もあるでしょう。

また、家族が演奏する、故人と縁深かった人がボランティアで演奏する、アマチュア団体が演奏するという場合もあります。その場合は特に費用は掛からないか、かかってもそれほど高くないでしょう。

音楽の著作権が関与する

演奏する曲によっては、音楽の著作権の関係で作者に無断で曲を演奏することは禁じられています。もしも演奏する場合は曲の作曲者に使用料を払うという仕組みです。

このとりまとめを行っているのは日本音楽著作権協会(JASRAC、ジャスラック)なので、曲の使用料をその団体に支払わなければいけません。しかし、この団体と取り決めを行っている葬儀社で催す音楽葬であれば、特に曲の使用料を求められることはないでしょう。

著作権の関与がない音楽

著作権の関与がない音楽は多数あります。作者の死後50年を経過している曲なので、クラシックの曲であればほとんどが該当するでしょう。

たとえば、ベートーヴェンであれば、亡くなったのは1827年なので著作権はもう切れています。

親族や参列者の理解が得にくい場合がある

音楽葬は比較的新しい葬儀の形なので、従来からの葬儀の形を大事にするという親族にとっては理解しにくいものです。その場合は事例などを出しながら、親族でよく話し合って理解してもらいましょう。

参列者の場合は理解が得にくいというより、新しい形の葬儀なので参列者が戸惑う可能性があります。その場合、参列者が困らないように葬儀社のスタッフに頼んで、丁寧に案内してもらうようにしましょう。

まとめ:音楽で故人を見送る個性重視の葬儀

音楽葬は個性重視の新しい型の葬儀で音楽で故人を見送ります。プロの演奏家を呼ぶなどさまざまなやり方があるので、費用や進め方については信頼できる葬儀社と相談しましょう。

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