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香典袋の書き方とは?図解+ポイント解説で一目でわかる!表書きや中袋の書き方
香典袋の書き方がわからない!
訃報はいつも突然やってきます。まず用意しなければいけないのが、香典です。香典は香典袋に包むのがマナー。香典袋には名前や金額、住所などを薄墨の筆ペンを使って書き入れますが、書き方にも決まりがあります。
そこで今すぐ知りたいという方に、香典袋の書き方を図解付きで解説します。
香典袋の役割と基本の書き方
香典袋は、弔事(ちょうじ)の際に利用する不祝儀用の包み紙で、黒白または銀の水引がついた外袋と、現金を入れる中袋の二重構造になっているタイプが一般的です。
外袋の上段には金銭を送る目的を表す表書きを、下段には送り主の氏名を書き入れます。中袋の表面には包んだ金額を、裏面には送り主の住所と氏名を書きます。
香典袋を用意する際には、薄墨の筆ペンを使って書き入れるのがマナーです。これは、悲しみで墨が涙で薄くなった様や、突然の訃報で墨を濃くする暇もなかったという弔意(ちょうい)の気持ちを表す意味があります。
外袋の役割と書き方の基本
- ポイント
- 表書きが印刷されている場合は「御霊前」もしくは「御香典」が幅広い宗教に使えて便利(宗教によっては使用できない場合もあり!)
- 水引は白黒または銀色の結び切り
- 水引の下段に氏名をフルネームを縦書きにする
- 氏名は薄墨の筆ペンを使って、手書きで書き入れる
外袋は、贈答の目的を表す表書きと送り主の氏名を記載するための包み紙で、封筒と多当折(たとうおり)タイプがあります。表書きには目的別に種類があり、故人の宗教や宗派にあわせた表書きを使うのがマナーです。
中袋の役割と基本の書き方
- ポイント
- 金額には旧字体の漢字を使う
- 住所氏名は使い慣れたボールペンで書いてもOK(読みやすさが大切!)
中袋は現金を入れて、外袋の内側に包む封筒です。表面には金額を、裏面には住所と氏名を書き入れます。金額や住所、氏名は、遺族が香典返しを送る際に必要な情報となります。そのため、相手が読みやすい字体や書き方にすることが大切です。筆ペンで書体を崩して書くのはやめましょう。
金額の書き方
金額を書く時は、旧字体の漢数字を使うのが一般的です。また、円は「圓」を使い、金額の前には「金」と入れるのも特徴です。最後の「也」は入れても入れなくても構いません。
金額 | 中袋の金額の書き方 |
3,000円 | 金参仟圓・金参阡圓 |
5,000円 | 金伍仟圓・金伍阡圓 |
7,000円 | 金七仟圓・金七阡圓 |
10,000円 | 金壱萬圓 |
100,000円 | 金拾萬圓・金什萬園 |
香典を複数の人数で送るときの書き方
香典は個人だけでなく、連名で出したり会社で出したりする場合もあります。ここでは応用編として、個人以外で香典を出す場合の氏名や住所の書き方を紹介します。
2人の連名で出す場合
- ポイント
- 目上の人が右になるように氏名を連ねて書く
- 中袋表面は香典の合計額を書く
- 中袋裏面は目上の人の住所氏名を右側に書く
- 同格の場合は五十音順でもOK
3人の連名で出す場合
- ポイント
- 外袋に右から目上の人の順に氏名を連ねて書く
- 中袋表面に香典の合計額を書く(金額が偶数や端数になる場合あり)
- 中袋裏面に代表者の住所と氏名を書く
- 別紙に、右から目上の人の順に住所と氏名、それぞれが入れた金額を書き同封する。
4人以上の連名で出す場合
- ポイント
- 外袋の中央に代表者の氏名を書く
- 代表者名の右側に会社名やグループ名を書く
- 代表者名の左下に「外一同(もしくは他一同)」と書く
- 中袋表面に香典の合計額を書く(金額が偶数や端数になる場合あり)
- 中袋裏面に代表者の住所と氏名を書く
- 別紙右上に会社名・グループ名一同と書く
- 別紙右から目上の人の順に住所と氏名、それぞれが入れた金額を書き同封する
会社の部署で出す場合
- ポイント
- 外袋の右に会社名を中央に部署名一同と書く
- 中袋表面に香典の合計額を書く(金額が偶数や端数になる場合あり)
- 中袋裏面に会社名・部署名一同と書く
- 別紙右上に会社名・グループ名一同と書く
- 別紙右から目上の人の順に住所と氏名、それぞれが入れた金額を書き同封する(人数が多い場合は複数枚にしてもOK)
会社代表者名で出す
- ポイント
- 外袋中央に代表者の役職と氏名を書く
- 代表者名の右上に会社名を書く
- 中袋表面に香典額を書く
- 中袋裏面に代表者の氏名と住所を書く(会社の住所は書かない)
夫婦連名で出す場合
- ポイント
- 夫の知人の葬儀に参列する場合、外袋には夫の氏名のみでOK
- 夫婦ともに故人と親しかった場合は、夫の氏名の左下に妻の名前を書く
- 中袋表面に香典額を書く
- 中袋裏面に住所と夫の氏名+妻の名を書く
- 結婚の報告をしていない場合は、旧姓も書く
香典袋の表書きは宗教や宗派にあわせる
香典袋の形式や表書きの種類は、宗教や宗派によってふさわしいものが異なります。そのため、香典袋を選ぶ際は故人の宗教を知っていることがとても大切です。宗教がわからない場合は、「御霊前」を使用することもありますが、浄土真宗やプロテスタントでは使えないので気を付けましょう。
仏教の香典袋の表書き
仏教では、主に「御霊前」「御香典」「御仏(佛)前」の3種類の表書きを使います。それぞれの使い分けは、故人が亡くなってからの期間に関係します。仏教では四十九日の忌明け(きあけ)までは、故人は御霊(みたま)としてこの世にいると考えらえているため、それまでは「御霊前」を使います。またお線香の捧げるという意味で「御香典」を使ってもかまいません。一方、四十九日以降は、仏となって成仏されるので「御仏前」を使います。
ただし、浄土真宗では故人は亡くなると同時に仏となり、浄土に召されると考えられているため、「御霊前」は使いません。葬儀の時から「御仏前」または「御香典」を使うようにしましょう。
また仏教では蓮の華の絵柄が入った香典袋が使われることもあります。
神道(神式)の香典袋の表書き
神式では、「御玉串料(おたまぐしりょう)」「御榊料(おさかきりょう)」「御神前」、さらに「神饌料(しんせんりょう)」などを使います。「御霊前」は使用できますが、「御香典」「御仏前」は不適切です。
水引は黒白もしくは銀色の結び切りというのは仏教と同じですが、仏教の象徴である蓮の華が描かれたものは使わないようにしましょう。
キリスト教の香典袋の表書き
キリスト教はカトリックとプロテスタントで表書きの種類が違うので、宗派は必ず確認したいところです。香典袋の形式は十字架や百合の花が描かれているものを使い、その場合、水引は必要ありません。
カトリックの場合
カトリックの場合は、「御花料」「御ミサ料」を使うのが一般的ですが、「御霊前」を使用しても大丈夫です。「御霊前」の香典袋を使用する場合は、黒白もしくは銀色の結び切りの水引がついた、絵柄などのない白無地の香典袋にしましょう。
プロテスタントの場合
プロテスタントの場合は、「御花料」「献花料」「忌慰料(きいりょう)」を使うのが一般的です。カトリックではOKとされる「御霊前」はプロテスタントでの使用はNGです。
なお、キリスト教ではお香を焚かないので「御香典」は使いません。また、故人が仏になるとは考えないので「御仏前」も不適切です。
香典袋の選び方や金額・渡し方は?
香典袋の選び方や渡し方にはマナーがあり、包む金額とのバランスを合わせることも大切です。ここでは、香典袋の使い分けや香典の相場、渡し方などの基本的な作法について解説します。
香典袋は金額との格をあわせる
香典袋は封筒式と多当折(たとうおり)式の2種類があり、多当折式の方が格が高いとされています。また、水引も印刷されているものと独立した水引では独立タイプの方が格が上で、さらに水引の数が多いほど格が上がります。
香典額が高くなるほど、香典袋の格も上げるのが一般的です。金額に合わせて、香典袋を選ぶようにしましょう。
香典額 | 香典袋の種類 | 備考 |
3千~5千円 | 封筒式+印刷タイプ | 水引が印刷されている |
1万円~ | 多当折式+水引金封(みずひききんぷう) | 黒白または黄白の5本の水引がかけてある |
3万円~ | 多当折式+中金封(ちゅうきんぷう) | ・水引金封よりも一回り大きいサイズ・高級感のある和紙などを使用・7本以上の双銀の水引 |
10万円~ | 多当折式+大金封(だいきんぷう) | ・中金封よりも一回り大きいサイズ・高級感のある和紙などを使用・封筒ではなく1枚の紙で包むタイプ・10本の双銀の水引・中央に短冊つき |
香典額の相場
香典の金額は、故人との関係性にあわせることが大切です。金額が少なすぎるのはいけませんが、故人との関係がそれほど深くないのに多く包みすぎるのも失礼になります。
関係性にあわせて金額を決めることも、遺族への大切な配慮です。
故人との関係 | 香典額 | 備考 |
親 | 5~10万円 | 喪主や葬儀費用を負担する場合は除く |
祖父母 | 1~3万円 | 親に扶養されている場合は除く |
兄弟姉妹 | 3~5万円 | 親に扶養されている場合は除く |
配偶者の親 | 5~10万円 | |
配偶者の祖父母 | 1~3万円 | |
配偶者の兄弟姉妹 | 3~5万円 | |
叔父・叔母 | 1~2万円 | |
いとこ | 5千~1万円 | |
友人 | 3千~1万円 | |
友人の家族 | 3千~1万円 | |
ご近所 | 3千~5千円 | |
会社の上司・部下・同僚やその家族 | 5千円~1万円 |
香典の渡し方のマナー
香典袋は弔事用の袱紗(ふくさ)に包んで持参します。弔事用の袱紗とはグレー、藍色(あいいろ)、紫色、深緑色などの寒色系のもので、慶事には暖色系の袱紗を使います。なお、袋状になっている袱紗は、香典袋をそのまま中に入れるだけなのでおすすめです。
渡すタイミングについては、通夜や葬儀の受付で渡すのが一般的です。受付でお悔やみの言葉を述べ芳名帳に記入したら、袱紗から香典袋を取り出します。香典袋の表書きが受け取る人の正面になるように向きを整えて、両手を添えて渡すのがマナーです。
香典の郵送方法
通夜や葬儀に参列できない場合は、香典を郵送することもできます。現金書留専用封筒に、香典袋に包んだ香典とお悔やみの手紙を添えて送ると良いでしょう。なお、現金書留以外で現金を郵送することは違法になるので注意してください。
送り先は葬儀会場に確認した上で、受け取り対応している場合には会場に「気付」(きづけ)で送ります。葬儀に間に合わない場合は、葬儀後に自宅に届くよう郵送しましょう。
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まとめ
香典袋は香典に欠かせない包みです。表書きにも宗教や宗派など目的に応じた意味があるので、その場にふさわしい香典袋を選びましょう。
最近では手書きで字を書く機会がめっきり少なくなりましたが、香典袋の表書きや中袋は手書きにするのがマナーです。自分の氏名くらいは、筆ペンで書けるようにしておきたいものですね。