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    鯨幕とは?買うべき?レンタルすべき?お手入れや保管方法は?意味や歴史を徹底解説

    目次

    鯨幕(くじらまく・げいまく)とは黒白の縦じまの幕

    鯨幕とは、黒白の縦じま柄が象徴的な幕で、弔事(ちょうじ)で使用するのが一般的です。「くじらまく」もしくは「げいまく」と読みます。

    この記事では、鯨幕を購入した場合とレンタルした場合の価格相場やメリットとデメリットについて、さらに、お手入れや保管方法、鯨幕の意味や目的、歴史についても解説していきます。

    鯨幕を購入orレンタルするメリット&デメリット

    鯨幕を頻繁に使用する機会がある方なら、購入したほうがお得なのかなと考えるのではないでしょうか。

    実際、お得かどうかは、価格だけでなく素材の耐久性やお手入れのしやすさ、保管場所が確保できるかどうかも含めて検討する必要があります。定期的に使用する機会がある場合でも、状況によってはレンタルの方がお得になる場合もあるので、それぞれの特徴を比較して、自分にはどちらが適しているか検討することをおすすめします。

    鯨幕の価格相場

    鯨幕の価格はサイズが大きくなるほど高くなります。丈(垂れ)は6尺(約180㎝)が基本で、横の巾(はば)によって価格が変わります。

    なお、幕の巾は一間(いっけん)=約180㎝単位で増えるので、細かいサイズ指定はできません。また素材はポリエステルやナイロン、綿などがあります。

    ここではポリエステルと綿の鯨幕を購入した場合とレンタルした場合の、それぞれの価格相場について紹介します。

    素材サイズ購入価格相場レンタル価格(2泊3日)
    ポリエステル
    ※しわになりにくく軽い。持ち運びや設営、保管がしやすい。
    一間(約180㎝)5000円前後
    二間(約360㎝)10000円前後
    三間(約540㎝)15000円前後2500円前後
    四間(約720㎝)20000円前後
    五間(約900㎝)25000円前後3500円前後
    綿
    ※厚手で透けにくい。深みのある色合い。
    一間(約180㎝)7000円前後
    二間(約360㎝)14000円前後
    三間(約540㎝)21000円前後
    四間(約720㎝)28000円前後
    五間(約900㎝)35000円前後

    購入のメリット

    • 長期間使用した場合にコスパが良い

    繰り返し使えるので、使う機会が多いほどコスパは良くなります。

    • いつでも使用できる

    行事や舞台演出などでまとまった期間使用したい場合や、学校のように定期的に鯨幕を使う行事がある場合などは、いつでも自由に使えるので便利です。

    購入のデメリット

    • 注文してから、到着までに時間がかかる

    鯨幕は受注生産する業者が多いので、注文してから手元に届くまでには10日前後かかり、すぐに使用したい時は間に合わない可能性があります。

    • お手入れが大変

    鯨幕は洗濯ができないので、汚れや染みが残りやすく、お手入れには気を使います。クリーニングを専門店に頼むと費用が高くなる場合も。

    • 保管スペースの確保

    鯨幕は大量の布を使用するので、折りたたんでもある程度の厚みがあり、保管場所のスペースが取られる可能性があります。

    レンタルのメリット

    • 手配がスピーディー

    注文してから配送までがスピーディー。

    • リーズナブル

    1度きりの使用なら購入した場合の5分の1以下の料金で済みます。

    • お手入れや保管のわずらわしさがない

    レンタルなのでクリーニングをしたり、しわにならないように畳むなどの手間がかかりません。

    レンタルのデメリット

    • 長期利用では割高に

    定期的に使用する場合や長期間の使用する場合は、購入に比べてコストが割高になる可能性があります。

    • 破損や汚れがあった場合にクリーニング代を請求される

    使用時に汚れや破損があった場合は、クリーニングや弁償代金を請求される可能性があります。

    • サイズのチョイスが少ない

    レンタル用のサイズは三間や五間のタイプが多く、一間ごとのサイズ指定はできない可能性があります。

    鯨幕のあつかい方

    鯨幕の張り方やお手入れ方法にはコツがあり、あつかい方には注意が必要です。キレイな状態で長く使うために、使い方や片づける前のお手入れは丁寧に行いましょう。

    鯨幕の張り方

    鯨幕は、ピンとたるみなく張ることが大切です。鯨幕には、吊り紐を通すためのチチという筒状の輪があるので、チチにロープを通し両側を支柱などにくくり付けて張ります。幕が地面につくと黒白のラインが曲がり見栄えが悪くなるだけでなく、汚れや傷みの原因になるので、地面から少し浮かせピンと張るようにしましょう。

    壁に画鋲などで張る場合は、チチの部分は後ろに折り畳んで隠し、本体幕に画鋲を直接刺すようにすると、しっかり固定でき見た目もきれいです。

    お手入れと保管方法

    鯨幕は洗うことを前提に作られていません。色落ちや色移りする可能性があるので、洗濯機で洗うのはNG。万が一、汚れがついてしまったら、布でやさしくふき取るか、汚れた部分だけつまみ洗いもしくは押し洗いをしましょう。

    乾かす時は風通しの良い所で陰干しにします。直射日光は色褪せ(いろあせ)の原因になるので避けましょう。湿気が残っていると、カビが生えやすくなるので、しっかり乾燥させることも大切です。

    保管の際は、黒白の布の境目を折り目にすると、次に使う時に折りじわが目立ちません。折りじわが気になるときは、当て布をしてアイロンをかけてもOKです。長期間保管する際は、虫よけや湿気取り剤などを一緒に入れておくことをおすすめします。

    鯨幕の意味

    鯨幕は、白黒の布を縦に縫い合わせ縦じま模様にした幕で、上下に黒色の横布が縫い付けられているものもあります。見た目が鯨の皮と白い肉を連想させることから、鯨幕と呼ばれるようになったという説が有力です。

    弔事の際の装飾に使う幕というイメージがありますが、もともとは慶事、弔事に関わらず使用する幕でした。同じく縦じまスタイルの幕を幔幕(まんまく)や斑幕(まだらまく)とも呼び、紅白の布を使った紅白幕や、神事で使用する青と白の浅黄幕(あさぎまく)などがあります。

    鯨幕の目的

    鯨幕の目的は、儀式の場所を仕切り、見せたくない部分を隠すことと、周囲に儀式があることを知らせることです。自宅で葬儀をするのが一般的だった時代は、家の外に鯨幕をつけ葬儀を周知し、さらに屋内を鯨幕で仕切り葬儀会場としていました。

    ただし、葬儀に必ず鯨幕を使用するというきまりはなく、宗教でも特に定めはないので、自宅で葬儀を執り行う際は、家族や葬儀社などに相談して使用するかどうかを決めると良いでしょう。

    鯨幕の歴史

    日本では黒は高貴な色とされて、鯨幕は皇室や宮中行事などの格式の高い儀式に使用する幕でした。現在も皇室の儀式では鯨幕が使われています。現代のように、黒=おくやみの色となったのは西洋文化の影響だったといわれています。葬儀で鯨幕を使用するようになったのは、昭和ごろからです。

    鯨幕相場(くじらまくそうば・げいまくそうば)とは

    鯨幕相場とは株式用語で、値上がりと値下がりを交互に繰り返している様子を意味します。株の値動きを見るためのチャート表では、終値が始値よりも高いことを示す陽線を白色で、始値が終値よりも高いことを示す陰線を黒色で表します。そのため、値上がりと値下がりが繰り返されると、チャートが黒白の縦じまのような見た目になることから、鯨幕相場と呼ばれています。

    まとめ

    鯨幕はお悔やみの儀式を象徴する装飾の一つですが、実際の葬儀では必ずしも使用しなければならないものではありません。手配する際はその必要性を考慮して、購入かレンタルか、もしくは不使用かを決めると良いでしょう。

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