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出棺の挨拶はどうしたらいい?出棺の流れは?出棺を見送る時のマナーや服装、キリスト教の出棺式まで徹底解説!

目次

初めての喪主!出棺の挨拶はどうする!?

出棺の際の挨拶は、喪主の大役のひとつです。出棺は火葬場に向かう直前に葬儀会場で最後に行うので、それまでに挨拶を準備する必要があります。とはいえ、葬儀の手配や会葬者の対応に追われ、落ち着いて挨拶を考える暇がないことも。また悲しみが深く、とても挨拶を考えられる心境ではない場合もあるでしょう。

出棺時の挨拶は基本の型があるので、挨拶を考える余裕がなければ型どおりに挨拶をしても問題ありません。余裕があればオリジナルのエピソードも交えましょう。

この記事では、出棺の際の挨拶の例文をはじめ、出棺の儀式や挨拶のタイミング、また出棺を見送る人のマナーについても解説していきます。

出棺時の喪主挨拶の基本型

喪主挨拶の目的は、故人に代わって、会葬いただいたことへの御礼と生前に世話になったことに対して感謝を述べることです。挨拶の時間は、1~2分ほど。会葬者は立ったまま挨拶を聞くので、長い挨拶をする必要はありません。

ここでは出棺時の喪主挨拶の基本の例文を紹介します。オリジナルのエピソードを入れる場合は、中盤のオリジナルエピソードの部分に挟みますが、悲しみで余裕がない場合は、冒頭と最後を繋げても問題ありません。

あまりにもプライベートな内容や第三者のプライバシーに関わるようなエピソードは入れないように注意しましょう。

葬儀社が例文を用意してくれる場合もあるので、相談しても良いでしょう。

喪主挨拶例文

  • 冒頭:会葬と生前お世話になった御礼を述べます。

本日はお忙しいところ、○○(故人)の葬儀にご会葬いただきまして誠にありがとうございました。生前からご親交いただきました方々にお見送りいただき、さぞかし故人も喜んでいることと思います。生前のご厚誼(ごこうぎ)に厚くお礼申し上げます。

  • 中盤:オリジナルエピソードを喪主と故人の関係に応じて、話せるエピソードがあれば紹介します。
  • 故人との思い出

現役時代の父は根っからの仕事人間で、幼い頃は顔を合わせることが少なく、寂しく感じたこともありました。しかし、私が社会人になってからは仕事の相談に乗ってくれるようになり、より身近な存在になっていましたので、今は、よき理解者を失った喪失感でいっぱいです。

  • 故人の闘病や最期の様子

○年前に体調を崩してからは、大好きなお酒を控え、家族ともども病と戦ってまいりました。入退院を繰り返し精神的に辛い時も、「病は気から」と言っては自らを鼓舞し、最後まで病に打ち勝つ覚悟で闘病を続けておりましたが、最期は家族が見守る中、安らかに息を引き取りました。

  • 故人の晩年の過ごし方

亡くなる前には、なにより家族との時間を大切にし、旅行に出かけたり、食卓を囲んでは会話を楽しむ時間が増えました。思い出話しをする中で、当時の父の思いに触れることができたのは、大切な宝物として私たち家族の胸に残っております。

  • 最後:〆の御礼

最期になりましたが、残された私どもにも、今後とも変わりなくご指導・ご厚誼(ごこうぎ)を賜り(たまわり)ますようお願い申し上しあげます。本日は誠にありがとうございました。

出棺の流れ

読経と焼香が終わると、出棺に向けての儀式にうつります。この一連の儀式の終盤に、喪主挨拶があります。ここでは、一般的な出棺の儀の進行について解説していきます。葬儀会場や地域によっては、儀式の流れが異なる場合もあるので、実際に葬儀を執り行うことになったら、葬儀社に確認することをおすすめします。

お別れの儀

祭壇から柩(ひつぎ)をおろし、故人と最後のお別れをする儀式です。まず柩の蓋を開けて故人の周りに、遺族や親族、親しい会葬者が生花を飾る「別れ花」を行います。故人との血縁が深い順に花を手向け(たむけ)ます。一般的には、次の順で行います。

喪主→配偶者→子→親→兄弟姉妹→子の配偶者→孫→叔父叔母・いとこ→その他の親族

この時、故人が愛用していたゆかりの品も副葬品(ふくそうひん)として入れます。副葬品は、原則として燃える物以外は入れられません。メガネや入れ歯、時計、薬品、厚い書籍などは、火葬の際に焼け残ってしまったり、有毒なガスが発生する危険があるので、どうしても入れたい場合は骨壺の副葬品として納めるようにしましょう。

釘打ち(くぎうち)

釘打ちは、文字通り柩に蓋を釘で打ち付ける儀式です。遺族や親族など、故人との血縁の濃い順に、小石を使い釘を2回ずつ打ち付けて行います。蓋を柩に固定するという目的の他、死を閉じ込めるための忌避(きひ)の目的があり、現代では、故人との決別を覚悟する儀式としての意味ももちます。

柩(ひつぎ)を霊柩車に運ぶ

葬儀会場から火葬場へ移動するために、柩を運び出し霊柩車に入れます。一般的には、男性の遺族や親族が6~8人で柩の周りを支え運び出しますが、男性親族や会葬者が少ない場合は葬儀社のスタッフが手伝うこともあります。この際、喪主は位牌(いはい)を、その他の遺族が遺影(いえい)を持ち、会葬者の前に遺族一同で一列に並びます。

喪主挨拶

柩を無事に霊柩車に運び終えたら、いよいよ喪主の挨拶です。出棺には葬儀や告別式の会葬者以外にも、故人との最後のお別れにと、出棺の見送りに来てくださる方々が立ち合うことがあります。全ての参列してくださった方に声が届くよう、葬儀社が用意したマイクを使って挨拶をするのが一般的です。

火葬場へ出発

喪主の挨拶が済んだら、火葬場へ出発します。出発の際は、霊柩車がクラクションを鳴らすのが通例で、故人とのお別れの合図にもなっています。必ずクラクションを鳴らすというきまりはないので、周囲の環境的にクラクションを鳴らさないほうが良い場合は、葬儀社にその旨を伝えましょう。

故人とのお別れをゆっくりしたい場合

出棺の儀式は、遺族にとっては故人とのお別れを実感する瞬間でもあります。その一方、儀式はやることやきまりごとが多く、ゆっくりお別れの時間を取りにくいと感じる可能性も。

故人とのお別れをゆっくり過ごしたい場合は、出棺の儀の式次第(しきしだい)や時間について、葬儀社に相談してみましょう。時間やできることには限りがありますが、納得して故人を送るためにも希望を伝えるのはOKです。

最近は、お別れの儀に時間をかけたいという遺族が増え、故人の好きだった音楽を流したり、遺族が故人への手紙を読んだりといった演出を加える場合もあります。家族葬のように限られた近しい人だけで葬儀を行う場合は、比較的自由な演出がしやすくなります。

キリスト教の出棺式

キリスト教にも「出棺式」と呼ばれる出棺の儀式があります。出棺式は、仏教のように葬儀や告別式の後ではなく、自宅や遺体を安置している場所から教会へ向かうタイミングで行うのが一般的です。出棺式では神父の先導によって、遺族と参列者がそろって出棺の祈りを捧げます。

仏教では、出棺の儀式で釘打ちの前に故人に花を手向けますが、キリスト教では教会での葬儀ミサや葬送式で参列者が献花を捧げます。また、喪主の挨拶は教会での儀式が終了した際に行います。挨拶の内容は仏教とほとんど変わりませんが、最後に参列者の幸福を願う一文を入れるのが習わしです。

なお、英語で出棺は『carrying out a coffin』または『 funeral procession』と表現します。

出棺のお見送りをする際のマナー

葬儀や告別式には参加せず、出棺のお見送りだけしたいという場合も、普段着というわけにはいきません。遺族の気持ちに配慮して、失礼のないよう服装や持ち物を整えることも、故人の供養のひとつです。

服装や持ち物

喪服または礼服で参加するのがマナーです。出棺は屋外で行うことが多いので、季節や天気の影響を受けやすくなります。寒い季節の場合、待機時間はコートを着用しても大丈夫ですが、出棺の際にはコートは脱いでお見送りをします。一方、夏場もジャケットは必ず着用し、カジュアルな服装は避けましょう。

できれば数珠を持参し、その他の持ち物は派手な色やデザインは避けます。靴やバッグ、傘なども黒や紺、グレーなどが良いでしょう。

出棺のお見送りの仕方

出棺の際は、柩の方を向いて、喪主の挨拶にあわせて一礼をします。霊柩車が出発する際には霊柩車に向かって一礼し、霊柩車が見えなくなるまで合掌をしましょう。霊柩車が見えなくなったからと言って、大声で話したり笑ったりするのはマナー違反です。遺族の悲しみに寄り添い、故人の冥福を祈る気持ちが大切です。

まとめ:出棺の儀は故人との最後のお別れ

出棺は葬儀のクライマックスとも言える儀式です。故人に触れることができるのはここまでなので、遺族の方は心残りのないようにお別れをしましょう。また見送りに来た人も、心を込めて手をわせることが大切です。葬儀の一連の儀式には、残された人たちが気持ちを整理する目的もあるので、ひとつひとつの儀式や作法には心をこめて行いたいものです。

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