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水子地蔵は水子を祀る地蔵!水子地蔵の種類・水子供養のやり方や相場を解説

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目次

水子地蔵とは水子の霊を祀る地蔵のこと

お寺で見られる水子地蔵は、水子の霊を祀っている地蔵です。生まれてくることができなかった赤ちゃんを慰めてくれる仏様と考えられます。

この記事は、水子地蔵の種類や水子供養の仕方、かかる費用について解説します。

水子は産むことができなかった子や生まれてから1年以内に亡くなった子

水子は「みずこ」と読みます。水子とは、人それぞれの事情で産んであげられなかった子、残念ながら流産してしまった子、生まれてから1年以内で亡くなった子のことです。

本来、水子は「すいじ」と読み、亡くなった胎児のみでなく、乳児期や幼児期に亡くなってしまった子供を指しました。

しかし、いつのころからかはっきりわかりませんが、水子「みずこ」と読むようになり、現在のように生まれてくることができなかった赤ちゃんを指すようになりました。

東京にある回向院という寺院には、江戸時代から続く水子塚という胎児を弔うお墓があり、今でも水子供養が行われています。このことから、水子が江戸時代から存在したことがわかります。

水子地蔵の種類

水子地蔵は3種類です。それぞれどんな仏様なのか説明します。

錫杖を持っている水子地蔵子供たちを鬼から救い、成仏できるように見守ってくれる。
合掌している水子地蔵母のように子供を慈しむ観音菩薩
子供を抱いている水子地蔵子宝を授けてくれたり妊婦の安産を見守ってくれる。水子の霊に寄り添う。

錫杖をもっている水子地蔵

錫杖(しゃくじょう)を持っている水子地蔵は、賽(さい)の河原で石を積んでいる子供たちを救ってくれる地蔵菩薩です。

親より早く亡くなった子供たちは、賽の河原で悲しませた親の幸せのために、石を積んでいます。

しかし、そこには鬼がいて、親より早く亡くなった罪を償うのに、これでは足りないと言って子供たちが積んだ石を壊してしまいます。

そんな子供たちを鬼から助けてくれるのが、錫杖を持っている水子地蔵です。子供たちが成仏して、幸せに暮らせるように見守ってくれます。

こうした錫杖を持っている水子地蔵は、水子供養をするお寺で見られます。

合掌している水子地蔵

慈母地蔵尊(じぼぞぞうそん)と呼ばれる、子供を慈しむ母親代わりのお地蔵様です。

元々は、慈母観音菩薩(じぼかんのんぼさつ)でした。母の深い愛を水子たちに注いでくれる母性に満ちた菩薩です。

子供を抱いている水子地蔵

子供を抱いている水子地蔵は、子安地蔵(こやすじぞう)です。妊婦の安産を願ったり、子供が欲しい人に子宝を授けてくれたりするお地蔵様です。

また生まれてきた子供を優しく見守ってくれる優しいお地蔵様です。こうしたところから、迷っている水子の霊を慰めてくれると考えられます。

水子供養の仕方

産んであげられなかった子に対して、自責の念に駆られる方もいらっしゃるでしょう。

そんな水子をきちんと供養してあげるには、水子供養があります。菩提寺頼んで読経してもらう、戒名をもらって永代供養するなどの供養の仕方をご紹介します。

菩提寺に頼んで読経してもらう

先祖代々のお墓がある菩提寺に頼んで読経してもらうこともできます。

生まれてくることができなかった赤ちゃんも、家族の一員として供養してもらえます。将来的には、家族そろって供養してもらえるでしょう。

菩提寺のある方は、相談なさってみてください。

戒名をもらって永代供養

戒名をもらって永代供養するケースもあります。位牌も作成し、そこに戒名を彫っておくと、お盆に魂がこちらの世界に戻ってくると言われています。

水子はこの世に人として生まれる前に亡くなってしまった赤ちゃんなので、遺骨がない場合が多いです。

しかし、戒名をつけて位牌に彫ることで、水子をこの世に存在した子供として、肯定することができます。そうすることで、水子もご先祖様と一緒に成仏できると考えられます。

石仏地蔵尊造仏・つちぼとけ

石仏地蔵尊造仏とは、石仏をお寺に奉安して供養してもらうやり方です。因みに石仏は通販でも販売されています。

つちぼとけは、陶芸で地蔵尊を造仏することで供養する方法です。つちぼとけの陶芸教室を行っているお寺も存在します。

地蔵尊参拝

地蔵尊参拝も水子供養です。水子供養を行っているお寺には、石仏や金仏の地蔵尊が祀られています。そこで手を合わせて産んであげられなかった我が子の成仏を祈ります。

お寺によっては、供養者が名前を書いて供養する「護摩木(ごまぎ)」を扱っています。ご自身の名を書いて奉納し、清らかな火で燃やしてもらうという供養のやり方です。

成仏してほしい我が子の魂に、その願いが届くと言われています。

護摩木(ごまぎ)ではなく、小さな石に名前を書く奉納の仕方もあります。

写経

写経は経文を書写する供養ですが、水子のみでなく、ご先祖様や大事な方の供養として行う場合も多いです。

水子供養の場合は、「為○○水子供養」と最後に記します。○○には付けたかった子供の名前や戒名を記載してあげてください。

写経は心を落ち着かせることができます。お寺で行っているケースもありますが、写経セットを手に入れて、自分で行うこともできます。

写仏

写仏は、仏様を描きます。仏画を模写する方法です。描くことで、気持ちを落ち着かせるところなど、写経と似ているところがあります。

自責の念に駆られている方もいらっしゃるでしょう。そんな時は、我が子を供養する気持ちで仏画に向かい合うと、何か見えてくるものがあるかもしれません。

お寺で行う場合もありますが、写仏セットを用意して、家で静かに取り組むのもおすすめです。

水子供養にかかる費用

水子供養にかかる費用です。取り寄せができるつちぼとけや写経、写仏の場合、地蔵尊参拝、僧侶による供養でご紹介します。石仏地蔵尊仏の場合は、高額になることがあります。

費用備考
つちぼとけ約3000~5000円施設によって異なる
写経約1000~2000円教材や教えてもらうお寺によっても異なる。
写仏約2000~1万円同上
僧侶による供養約1~3万円お布施として払う。
戒名や位牌がある場合約3~5万円お経をあげてもらう場合は、費用も高くなる。
石仏地蔵尊造仏約8~30万円奉安するので高額になる。

つちぼとけ、写経、写仏

つちぼとけは3000円から5000円くらいですが、施設によっても異なります。

写経は1000~2000円くらい、写仏は2000円~1万円ほどです。ただし、教材によってはもう少しかかったり、お寺で教えてもらう場合は、指導料がかかったりします。

地蔵尊参拝の場合

地蔵尊参拝の場合は、5000~3万円ほどのお布施を用意します。護摩木や小石での供養を行う場合は、それ以上にかかる可能性があります。詳しくは、お寺で聞いてみてください。

僧侶による供養の場合

僧侶による供養の場合は、お布施が必要です。相場は約1~3万円ほどですが、戒名をもらう、お位牌をつくるといった場合は、5万円くらいかかることもあります。

石仏地蔵尊造仏は高額

石仏地蔵尊造仏の場合は、高額になることがあります。それというのも、石仏を奉安するからです。

石仏の種類にもよりますが、8~30万円くらいかかります。予算を考えて調べてみる必要があります。

まとめ:水子地蔵はこの世に生まれることができなかった水子の霊を祀っている

水子地蔵は、錫杖(しゃくじょう)を持っている、合掌している、子供を抱いているといった3パターンです。それぞれのお地蔵様は、この世に生まれることができなかった水子の霊を祀っています。

さまざまな事情で我が子を産んであげることができなかった皆さまは、水子地蔵に手を合わせて我が子の成仏を願うことができます。

また、菩提寺に頼む、戒名をもらう、写経や写仏などの水子供養のやり方もあります。

人それぞれの供養の仕方で、この世に生まれてこれなかった我が子を慈しんであげてください。

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