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床の間とは?意味や由来・種類・マナー・現在の使い方を解説

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目次

床の間とは和室の床を一段高くした場所

床の間とは、和室の床(畳)を一段高くした場所です。伝統的な和室がある昔ながらの家にあります。マンションやアパートでは、見られないことが多いです。

床の間がお座敷全体の中心部と言われ、座敷の顔と呼ばれることもあります。正式な床の間は「床の間」※1「違い棚」※2「書院」の3点ぞろいと言われます。

この記事では、床の間の由来や意味、役割、種類、マナー、現在の使い方について解説します。

※1:2~3枚の床板を上下や左右にずらして取り付けた棚。

※2:棚と障子で作られたコーナー

床の間の由来や意味

まずは、床の間の由来や意味を説明します。その歴史は、身分の高い人が座っていたという奈良時代に遡ります。

そこから、お客様をもてなす場所として使われるようになったという説が有力です。

奈良時代は身分の高い人の座る場所だった

床の間の歴史は、奈良時代から始まったとされています。奈良時代、床の間は身分の高い、貴族が座る場所だったという説が有力です。

「床」には、座ったり寝たりする場という意味があります。また、床(とこ)は「とこしえ」ともいうことから、永遠という意味も存在します。そこから、床の間は、家が繁栄する場所と考えられました。

やがて、室町時代になると、僧侶が床の間に仏画や文机を置くようになりました。さらに香炉や花瓶、燭台などを置く違い棚も作られるようになったのです。

そこから、現在の床の間に発展したのではないかと考えられます。

お客様をもてなす場所という意味

上記のように、高貴な人が座る場所だったこともあり、床の間にはお客様をもてなす場所という意味があります。

花瓶や掛け軸、高級な美術品などを置いておくのも、客人が過ごしやすい場所にするためと考えられます。

床の間の役割

床の間の役割について説明します。掛け軸や花などを飾る、客間に使うなどが一般的な役割です。

掛け軸や花を飾る

床の間の役割や飾るものについては、特に定めはありません。

しかし、掛け軸や書画、生け花などを飾るケースが多いです。茶道の教えでも、床の間には四季を感じさせるものを飾るべきとあります。

日本刀を飾る場合もあります。刀を飾ることで格式の高さを示すことができるからです。

また、香炉を飾る、仏画などを飾るなど、仏教関係のものを飾るのも考えられるケースです。

客間として使う

客間として、お客様のおもてなしに使うことも多いです。家の中で一番格調の高い部屋と考えられているからです。

床の間のあるお座敷というと、客間をイメージする方は多いのではないでしょうか。

床の間のある和室は、客間であったため、めったに子供が入れなかったなどの思い出がある方もいらっしゃるはずです。

床の間の種類

床の間の種類は以下です。それぞれの特徴とともに下記に示します。

・円窓床・霞床

・琵琶床

・釣り床

・置き床

・織部床

・室床

・洞床

・袋床

・原叟(げんそう)床

・蹴上(けあげ)床

種類特徴
円窓床・霞床円窓床:床の間の壁に円窓があります。霞床:床の間の壁の全面に違い棚があります。
琵琶床床の間の脇に琵琶棚があります。
釣り床壁床ともいわれる簡易な床の間です。天井から吊束(つりつか)を下げて、落とし掛けと言われる横木を取り付けています。下は畳です。
置き床特に床の間スペースを作らず、可動式の小型の飾り棚などを置きます。そこに花などを飾り、床の間スペースにするケースです。
織部(おりべ)床床の間スペースを作りません。壁に幕板を貼り、天井回りに折れ釘を打ちます。そして、掛け軸を飾ります。床の間のような雰囲気を出すという簡素なやり方です。
室(むろ)床茶室に使われることが多いです。三方の壁や天井付近を土壁で丸みをつけて塗っています。
洞(ほら)床茶室に使われます。間口よりも床内が広くなっています。洞穴を思わせる感じです。
原叟(げんそう)床一畳位の大きさの地板の上に床柱を立て、横木を入れています。茶室で使われます。
蹴上(けあげ)床床地板を少し高くしています。

床の間のマナー

床の間にはマナーがあります。お客様をもてなす時の上座と下座です。また、良い向き、避けた方が良い向き、要注意の向きについて説明します。

向きについては、家相学に基づいた考え方です。床の間は神聖な場所という考えから、陰を背にします。

上座と下座がある

床の間のある座敷で、お客様をもてなす際の上座と下座について説明します。

上座は家の中心とされる床の間に一番近い位置です。逆に下座は、床の間から最も遠い位置で、出入口付近になることが多いです。

上座とは、目上の人が座る場所なので、最もくつろげる位置に設定します。

床の間に近い場所は、部屋の奥にあたるので、ゆっくり出来る場所です。逆に下座になる出入り口付近は、人の出入りが多く、落ち着かない場所です。

良い向きとは

床の間を置くのに良い向きを以下に挙げてみます。

・床の間が東になる向き(西を背にします。)

・床の間が南か東南になる向き(北や北西を背にします。)

こうした向きは、大吉の向きとも言われます。

避けた方が良い向き

以下は、床の間を置くのに避けた方が良いとされる向きです。鬼門とは邪気の出入りがあるとされる向きです。

・北東や南西といった鬼門にある床の間

・北向きや北西向きの床の間

要注意の向き

西向きは要注意の向きです。西向きですと、夕方になると西日が差し込むからです。

西日によって、床の間に飾ってある大事なものが劣化してしまうことも考えられます。

現在の床の間の使い方

現在の床の間の使い方は、人それぞれです。

本来、床の間は大事な場所なので、物置にしてはいけないと言われていました。しかし、現在は、床の間をリフォームして収納スペースに使うケースもあります。

ちょっとしたスペースとして使う

家の中にある床の間を使っていないので、有効利用したいという方もいらっしゃるでしょう。そんな場合は、リフォームするのもありです。以下にスペースとしての使い方を挙げてみました。

・扉、棚、パイプをつけてクローゼットにする。

・本棚を作って書斎として活用。

いずれも費用は50万以内くらいですが、プロに頼むともう少しかかるかもしれません。どちらかというと、自分でDIYする人が多いようです。

モダンな雰囲気にリフォームする

モダンな和の空間にリフォームすることも可能です。

たとえば、床柱におしゃれな壁紙を貼るくらいなら、自分でできます。費用もそれほど掛かりません。

もう少し本格的にリフォームして、ガラッと雰囲気を変えたいのであれば、プロに頼むのもおすすめです。費用は相談してみてください。

まとめ:床の間は高貴な人をもてなす場・種類やマナーがある

床の間は、かつては高貴な人をもてなす場として使われていました。その名残からか、客間として使うケースが多いものです。

また、床の間には、円窓床、霞床、琵琶床など種類があり、それぞれ特徴があります。

そして、床の間に一番近い場所が上座、遠い場所が下座というマナーや良い向き、良くない向きなども存在します。

そんな床の間ですが、現在ではリフォームして自分なりの使い方を楽しむ方も多いものです。

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