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お焚き上げの意味は?頼めるところ・行う時期・費用・効果、注意事項を解説
お焚き上げとは故人の遺品を神社・お寺で供養後に焼いて天に還すこと
お焚き上げとは、故人の遺品を供養後に焼いて天に還すことです。神社やお寺で行われることの多い宗教的な儀式です。
この記事では、そんなお焚き上げを頼めるところ、行う時期、費用相場、効果、注意事項を解説します。
神社とお寺では意味が異なる
神社とお寺では、お焚き上げの意味が少々異なります。それは、仏教と神道による違いです。
・仏教:思い出の品をお焚き上げによって、故人に返す。
・神道:火の神様のお力によって、思い出の品を焚き上げ、天に還す。
上記のような違いはあるものの、「思い出の品を供養した上で、宗教的儀式によって焚き上げる」点は共通しています。
地域による違いがある
地域によっては、お正月飾りを神社やお寺で焼く行事をお焚き上げと呼ぶ場合があります。
関東地方では1月7日、関西地方は1月15日まで、お正月飾りを家に飾ります。その時期が過ぎる小正月や節分に、神社やお寺でお焚き上げを行います。
また、地域によっては、宗教とは異なるどんど焼きという地域の行事で、お正月飾りを焼納することもあります。
お焚き上げを頼めるところ
お焚き上げを頼めるところは、神社やお寺、遺品取扱業者です。それぞれの特徴をご紹介します。
神社
神社によって、頼み方の違いはあります。一例として東京・築地の波除神社(なみよけ)の例をご紹介します。
・1年を通してお焚き上げを行う。
・持参してもらえれば、お祓いをして後火にくべてお焚き上げを行う。
・郵送も可能。
・人形は3月に供養祭を行う。(2月4日~3月18日の期間のみ受付け)
参考:http://namiyoke.or.jp/yokuarushitumon.html
お寺
お寺も頼み方に多少の違いがみられます。ここでは、浄土宗真如寺の例をご紹介します。
・仏具関係物品類をお魂抜き供養の後、浄火によってお焚き上げを行う。
・葬儀関係の物、故人の遺品など、大事にしたいものに関しては相談してほしい。
・電話、FAX、申込みフォームから申し込める。
参考:https://www.shinnyoji.jp/kuyou/takiage/
遺品取扱業者
遺品取扱業者もお焚き上げを扱っている場合があります。
仮に故人の遺品整理を遺品取扱業者に頼んだ場合、オプションで個別供養としてお寺や神社に依頼してくれることがあります。
ただし、業者によっても対応が異なるので、尋ねてみた方が良いでしょう。
お焚き上げを考えているのであれば、遺品整理を頼む業者を探す際、個別供養のオプションがあるかどうか調べておくことをおすすめします。
お焚き上げを行う時期
お焚き上げを行う時期は、いつがよいのか気になるものです。
しかし、お焚き上げは、決まった日に行うものではありません。行われることが多いのは、四十九日法要の後、遺品整理が終わった後です。
特に決まりはない
お焚き上げの時期は、決められていません。
ただ、気持ちに区切りをつけたいときに行う場合が多いものです。故人の遺品に囲まれた暮らしはつらすぎると感じた時でも良いでしょう。
悲しいけれども、前を向いて生きていこうと思ったときにお焚き上げを行えば、少しでも気持ちに区切りをつけられます。
四十九日法要の後に行うケースが多い
故人が亡くなって49日たった四十九日法要あたりに行うケースが多いものです。
1ヶ月半くらい経った時期になりますので、これを機に前向きになろうと思う方もいらっしゃるでしょう。
法要を一つの区切りと考えることになります。
遺品整理が終わった後
遺品整理を終えると、少し気持ちの整理ができるものです。
人にもよりますが、ここで思い出の品をすべて故人に還したいと考える方もいらっしゃるでしょう。
業者に頼んでそのままお焚き上げを行うこともできます。
お焚き上げの費用相場
お焚き上げを行う際にかかる費用についても気になるものです。無料で行う場合や段ボールによる費用の違いについて説明します。
無料で行うところもある
無料で行えるお焚き上げは、どんど焼きです。お札やいらなくなったお人形などのおもちゃなどを出せます。
しかし、故人の遺品となると、どんど焼きにだすことはできません。
段ボールの大きさによって異なる
段ボールの大きさによって、費用が異なる場合があります。ここでは、段ボール別の費用をご紹介します。
段ボール1箱で5000~1万円くらい
段ボール1箱で5000~1万円くらいというケースが多いです。
主な運送会社で扱う段ボールのサイズをご紹介します。
・宅配60サイズ:長さ、幅、深さの外寸の合計が60cm以下
・宅配80サイズ:長さ、幅、深さの外寸の合計が80cm以下
・宅配120サイズ:長さ、幅、深さの外寸の合計が120cm以下
施設によって、段ボールのサイズや費用が異なる場合があります。
段ボールより小さいサイズだと3000円くらい
段ボールよりも小さいサイズだと3000円暗いというケースが多いです。
遺品がそれほど多くないというケースだとこのくらいになる場合があります。
ただし、施設によって異なりますので、直接尋ねるか、ホームページで確認してみてください。
位牌や神棚は1~3万円くらい
位牌や神棚をお焚き上げする場合は、1~3万円くらいというケースが多いです。
しかし、施設や地域によっても異なります。
お焚き上げの効果
お焚き上げの効果は人それぞれです。考えられる効果を挙げてみます。
穏やかな気持ちになる
遺品のお焚き上げを行うと、穏やかな気持ちになる場合もあります。
故人が大事にしていたものは、粗末にできないものです。寺社で供養してもらえれば、気持ちが穏やかになると考えられます。
気が楽になる
故人の遺品をどうしたらよいかわからず、気持ちがモヤモヤすることがあります。そんな場合は、お焚き上げを行うことで、気が楽になるケースも少なくありません。
中には、遺品をお焚き上げしてもらえることを知らなかった方もいらっしゃるでしょう。
故人への供養になる
お焚き上げは、故人への供養になります。
寺社で行う場合は、きちんと供養してから焼いてもらえるからです。故人への供養になることで、遺族としても気持ちが落ち着きます。
新たな気持ちになる
お焚き上げを行うことで、故人との思い出を心の中にしまって、新たな気持ちになる方もいらっしゃるでしょう。
新しい人生の第一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。
お焚き上げの注意事項
お焚き上げの注意事項をお伝えします。お焚き上げできないもの、故人の希望についてです。
お焚き上げできない物がある
遺品がすべてお焚き上げできるものではありません。お焚き上げできないものを下記に挙げます。
- パソコンなどの精密機器
- テレビや冷蔵庫などの電化製品
- 燃えないもの
- 燃やすと有害物質が発生する物
詳細は、お焚き上げを頼む施設で尋ねてみてください。
逆に人形や仏具、仏壇、神棚、写真などはお焚き上げをした方が良いとされています。
故人の希望も考えた上で行う
故人の希望も考えてから行いたいものです。
たとえば、故人が持っていてほしいと言っていた物であれば、お焚き上げに出してよいかどうか考えてみましょう。
家族で話し合ったり、施設で相談したりすることをおすすめします。
まとめ:お焚き上げは故人の遺品を天に還すこと・神社やお寺で四十九日後に行うケースが多い
お焚き上げは、故人の遺品を天に還すことです。神社やお寺で四十九日後や遺品整理後に行うことが多いものです。
費用相場は3,000円位~ですが、施設によって異なります。段ボール単位で価格を示すケースも多く存在します。
遺品は供養後に焼かれます。故人の思い出をたどりながら、手を合わせたいものです。