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冥土とは?あの世のこと?「冥土の土産」の意味についても紹介

目次

冥土とは死者の魂が旅をする世界(あの世)のこと

冥土とは「めいど」と読み、死んでから転生するまでを過ごす世界のことです。

「冥」には「くらやみ・未知」という意味があり、冥土は「暗い世界」であることも意味しており、死後の魂は、この冥土の世界を旅すると考えられています。

冥土の他に

冥途めいど

冥界めいかい

黄泉よみ

と呼ぶこともあります。

地獄など三悪道を意味することも

冥土には、死後に旅する世界の他に転生先である「地獄道じごくどう」「餓鬼道がきどう」「畜生道ちくしょうどう」の三悪道を意味することもあります。

冥土は中国の思想が背景にある

冥土は、中国の思想が背景にあるとされています。

中国では、冥土には閻魔大王えんまだいおうなどの十王と多くの冥官みょうかんなどがおり、生前の罪を罰するものと信じられていました。日本に仏教が伝来してから地蔵信仰と関連し、冥土には「三途の川さんずのかわ」や「賽の河原さいのかわら」などがあると考えられるようになりました。

賽の河原ってどんなところ?

賽の河原は、三途の川(死者が死後7日目に渡るとされる川のこと)のほとりにある河原のことです。

そこでは、親に先立って亡くなった子どもが親の供養のためにと石積みの塔を作ろうしますが、鬼がきてそれを崩し、これが繰り返されます。このことから「報われない努力」や「徒労」の意味として使用されることもあります。

最終的には地蔵菩薩が現れ、子どもは救済されると考えられています。

冥土の英語訳は「hades」

冥土を英語に訳すと「hades」や「 dark soil」となります。

例文1:祖父は冥土へと旅立った。

My grandfather set out for Hades.

例文2:冥土の道に王もなし

There is no king on the road of the dark soil.

冥土を使った言葉の紹介

冥土を使った言葉で有名なものには

・冥土の土産みやげ

・冥土の道には王なし

・門松や 冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし

などがあります。それぞれの意味は以下の通りです。

冥土の土産      

「冥土の土産」とは、これがあるなら安心してあの世に旅立てるよという意味の冗談として用いる慣用句です。死ぬ時には何も持っていけないため、心残りを解消して旅立ちたいという思いが表現されているといえるでしょう。

例)

・ひ孫を抱ける日が来るなんて、私は幸せ者だ。これを冥土の土産にしよう。

・冥土の土産に孫の花嫁姿を見たいものだ。

なお、あくまでも本人が冗談めかして言う表現のため、病に臥せている人や死が迫っている人などに使うことは不適切です。

冥土の道には王なし

「冥土の道には王なし」とは現世での身分の上下や貧富の差は、死を迎えればいっさい無くなるという意味のことわざです。

このほか死は身分の高い人にも低い人にも平等に訪れるという意味合いもあります。

門松や 冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし

「門松や 冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」とは、とんち上手で知られる一休さんこと、一休宗純いっきゅうそうじゅんが詠んだ一句です。

意味は、正月に飾る門松はめでたいものとされている。しかし、門松を飾るたびに一つずつ歳を取り、死に近づいてゆく。門松は死への旅の一里塚(街道を旅する人々の目印として、約4キロメートル毎に盛った塚)のようなものだというものです。

正月三が日は外出しない風習を広めたって本当?

この句には

一休さんがこの句を詠みながら、竹竿の先に人間の髑髏を刺したものを持ち、正月ムードの京の町を練り歩いていた。この様子は大変気味が悪く、正月三が日は外に出ないとする風習を人々の間に広めていった

という逸話も残っています。

まとめ:冥土とは死後の魂の行き先である世界

冥土とは、死後の魂の行き先とされる世界のことを意味しています。冥には「暗闇・未知・暗い世界」という意味があり、死後の暗い世界=地獄など三悪道と解釈されることもあります。

冥土を使った言葉として「冥土の土産」が有名です。これにはあの世には何も持っていけないから、心残りをなくして旅立ちたいという願いが込められていると言えるでしょう。

また、一休さんが詠んだ「門松や 冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」にもあるとおり、人は正月を迎えると歳を重ねていきます。一日一日を有意義に過ごしていくことが大切だと言えるでしょう。

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