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享年(きょうねん)とは?意味・数え方・使い方・類義語や英語を紹介!

目次

享年(きょうねん)とは、その人が生きていた年数のこと

享年(きょうねん)とは、その人が生きていた年数のことです。

享年の「享」は、うけるという意味があり「天から享(う)けた年」をあらわしています。

享年の年の数え方は「数え年」、「満年齢」の2種類ありどちらでもよい

享年の年の数え方には「数え年」と「満年齢」の2種類あり、数え方や背景、現在の傾向を紹介します。

「数え年」と「満年齢」の数え方

昔の日本には「満年齢」の考え方がなく、享年は古くから「数え年」を用いていました。

「数え年」の数え方は、生まれた時を1歳とし1月1日を迎えるごとに加齢されます。

  • 数え年:1月1日ごとに1歳年を取る
  • 満年齢:誕生日ごとに1歳年を取る
4月1日
生まれ
1月1日
元旦
4月1日
誕生日
1月1日
元旦
4月1日
誕生日
1月1日
元旦
満年齢0歳1歳2歳
数え年1歳2歳3歳4歳

「数え年」と「満年齢」では、1歳から2歳のずれが生じます。

享年の数え方が「数え年」と「満年齢」の2種類ある背景と現在の傾向

日本では古くから「数え年」が用いられてきましたが、1950年「年齢のとなえ方に関する法律」が施行され、「満年齢」の使用が義務付けられました。

これにより公的な書類や生活の中で「満年齢」を用いることが広がり、今では一般的となりました。現在では享年の数え方も「満年齢」が主流となりつつあります。

しかし「数え年」を用いる考え方や教えも健在なため、2つの数え方が共存しています。

結論はどちらを用いてもよく、地域や、各寺院、宗派によって考え方が異なるため、親族やお寺に確認するのがよいでしょう。

享年に「歳」、「才」を付ける、付けない?

結論は享年に「歳」や「才」を付けても付けなくても、どちらを選択しても問題ありません。

享年はその人が生きていた年数をさす言葉とされ、「享年〇〇」とあらわし、「歳」や「才」を付けるのは誤りとする説があります。

しかし、江戸時代後期の読本「椿説弓張月」(作:曲亭馬琴)の中に「享年三十三歳と見えたり」と記されていることから、「歳」や「才」を付けることに厳密な決まりはないようです。
また近年メディアでも「享年〇〇歳」と報じられており、状況によって使い分けをすればよいと考えるのが妥当です。

結論はどちらでもよく、各寺院、宗派によって考え方が異なるため、親族やお寺、葬儀社に確認するのがよいでしょう。

参照元:国立国語研究所 日本語情報資料館

享年の類義語を紹介

ここからは、享年の類義語「行年」「没年」「寿算」を紹介します。

行年とは

行年は「ぎょうねん」と読み、この世に生まれて何歳まで生きたかをあらわす言葉です。何歳までをあらわすため「歳」や「才」を付けるとされており、数え方は「満年齢」を用います。

享年と比べると馴染みが薄い言葉ですが、享年と行年は位牌やお墓などに用いられています。どちらを用いるかについては、親族やお寺、葬儀社に確認するのがよいでしょう。

没年とは

没年は「ぼつねん」と読み、亡くなった時の年齢をさす場合と、亡くなった年をさす場合があります。

例えば90歳で亡くなった場合「没年90歳」とあらわし、2022年に亡くなった場合「没2022年」とします。
故人の命日をさす場合は「没◯◯年◯月◯日」とあらわします。

寿算とは


浄土真宗大谷派のお寺を中心として、「享年」「行年」の代わりに「寿算」を用いることがあるようです。

寿算は「じゅさん」または「しゅさん」と読み、長生きをした方に対して「享年」「行年」の代わりに付けられることがあります。

享年を使う状況とは?

享年を使う状況として「喪中はがき」「位牌」「お墓」が挙げられます。それぞれについて紹介します。

喪中はがき

喪中はがきに享年を使用している例として、「本年〇月に父〇〇が享年〇〇にて永眠いたしました」とし、故人の俗名(生前に名乗っていた名前)と亡くなった年齢を記載します。

しかし最近の喪中はがきの傾向として、個人情報に対する意識の高まりから、故人の名前や亡くなった年齢を記載しないタイプも増えています。

位牌

位牌には表面と裏面があり、一般的な記載例を紹介します。

表面:戒名(没年月日を記載する場合もある)
裏面:俗名(生前に名乗っていた名前)、没年月日、享年〇〇歳または行年〇〇歳

位牌を作る際は、事前にお寺や葬儀社に確認するのがよいでしょう。

また既に仏壇や位牌がある場合は表記を合わせます。先祖が享年を用いていれば享年を、行年を用いていれば行年に表記を合わせ、「歳」や「才」を付けることについても同様です。

参照元:さがみ典礼 位牌受注時における 戒名に関する注意点

お墓

お墓の隣に設置される墓誌(祖先の戒名が刻印された板石)や、墓石の裏には納骨している人の「名前」「戒名」「没年月日」「享年」または「行年」が彫刻されています。

基本的には葬儀の際に使用される白木の位牌に合わせます。

既に先祖の名前が墓誌や墓石にある場合は、位牌と同様に表記を合わせます。
先祖が享年を用いていれば享年を、行年を用いていれば行年に表記を合わせ、「歳」や「才」を付けることについても同様です。

享年を英語で表す・例文を紹介

英語で享年は「one’s age at death」、類義語の行年は「age at one’s death」、没年は「death year」とあらわします。

例文

日本語:彼は享年62歳でした。
英 語:He was at the age of 62 years.

1歳未満の場合、享年は使用するのか?

1歳未満の場合、享年は使用するのか?

1歳未満の場合「享年当歳」または「行年当歳」と位牌に記載するのが一般的といわれています。

当歳とは、生まれたその年。また、その年の生まれであることをさす言葉です。

しかし親御さんの希望で「享年〇か月」「行年〇か月」と記載する例もあり、親族やお寺、葬儀社と相談するのがよいでしょう。享年の類義語や行年の使い方についてはこちら

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