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応報の意味や類語は?因果応報の意味・似た意味の四字熟語・使い方・ブッダによる考え方を解説
応報とは善悪に応じて受ける報い
応報とは、その人が行った善悪に対して受ける報いのことです。良い行い、悪い行いそれぞれに対する報いがあります。
この記事では、応報や因果応報の意味や使い方をご紹介します。
良い行いには良い結果
良い行いの場合は、良い結果になります。以下に例文を挙げます。
①私の子供が見つかったのは、先日、私が猫を助けた応報だと思いました。
②宝くじが当たったのは、ボランティア活動の応報かもしれません。
悪い行いには悪い結果
応報には、悪い行いの場合は、悪い結果が伴うという意味もあります。以下に使い方をご紹介します。
①恋人が去ったのは、彼の浮気の応報だと思います。
②あの人の立場が悪くなったのは、人の悪口を言っていた応報ではないでしょうか。
応報の類語
応報には、似た意味の言葉があります。ここでは。余慶、善報、報いを紹介します。
余慶(よけい)
余慶は、先祖の良い行いのために、子孫が幸福になることです。応報の良い行いによって、良いことが起きるという意味に似ています。
使い方
家の畑の作物が元気に育ってくれるのは、畑を開墾して頑張った祖父の余慶だと思います。
善報(ぜんぽう)
善報は、良い報い、善い行いによって得られる報いのことです。
使い方
あの方は、人の嫌がることを率先して行うので、そのうち善報を得られるでしょう。
報い(むくい)
行ったことの結果として、自分の身の上に降りかかってくること。どちらかというと、悪いことの結果に用いることが多いです。
または、償いや報酬を指すこともあります。たとえば、苦労したことに対する償いなど。
そして、前世の良い行為や悪い行為の結果、因縁による果報、仕返しという意味も考えられます。
使い方
このひどい点数は、まったく勉強しなかったことの報いです。
因果応報とは
応報を使った四字熟語で有名なのは、因果応報です。その意味や使い方をご紹介します。まずは因果についてです。
因果とは
因果応報の因果について説明します。因果(いんが)は、原因と結果を意味します。または、悪いことをした報い、不幸という意味もあります。
使い方
私がこうしたペナルティを受けるのは、何の因果だろうか。
どんな行いも自分に戻るという意味
因果と応報の意味からもわかりますように、因果応報は、どんな行いも自分に戻ってくるという意味です。
たとえば、人の失敗を嘲笑ったりしたら、いつか自分も同じ目に遭うということです。
因果応報と似た意味の四字熟語
因果応報と似た意味の四字熟語です。善因善果、自業自得、悪因悪果をご紹介します。
善因善果(ぜんいんぜんか)
仏語で、良い行いをすれば、それがそのまま自分に戻ってくるという意味です。
使い方
部活で困っている新入生の悩みを聞いてあげたことが善因善果になったのか、卒業式に後輩たちから嬉しいサプライズがありました。
自業自得(じごうじとく)
自分の行いの報いは自分で受けるという意味です。また、自分の行いによって生じた結果は自分で受け止めるという意味もあります。
使い方
さんざん彼女に八つ当たりしていたので、別れを告げられたのは、自業自得だと思います。
悪因悪果(あくいんあっか)
悪い行いをすれば、そのまま自分に戻ってくるという意味です。善意善果とは逆の意味です。
使い方
いたずらで飼い犬の餌に輪ゴムを入れたら、その日の私の夕食のおかずに虫が入るという悪因悪果が起こりました。
因果応報の使い方
因果応報の使い方として、例文を5つ挙げます。
①営業に訪れた人に冷たい態度を取った日に、顧客からクレームが入ったのは、因果応報だと思いました。
②他人への接し方を見直さないと、いつか因果応報が起こるような気がします。
③因果応報を人生の教訓に日々過ごしています。
④あの方が失脚したのは、かつて人を陥れた因果応報ではないでしょうか。
⑤隣の店が閉店したのは、お客様を大事にしなかった因果応報だと昔の繁盛ぶりを知る人は言います。
ブッダによる因果応報の考え方
最後に、ブッダによる因果応報の考え方をお伝えします。不幸を人のせいにしない、自分さえ良ければ良いというのはNGという考えです。それらは、行いによって良くも悪くもなるという因果応報そのままの考え方です。
不幸を人のせいにしない
不幸を人や社会のせいにして、悲観したところで、何もならないというブッダの考え方があります。
たとえば、コロナのために売上が悪く、勤めていた会社が倒産したとします。それを社長や他の社員のせいにしたり、コロナ対策として企業を守ってくれなかった社会のせいにしたりしても、何も始まりません。
それよりも、新しい仕事を探して前向きに生きた方が後に良いことが待っている、という考え方が因果応報です。
「自分さえよければ良い」はNG
「自分さえよければ良い」という自己本位の考え方は、多くの人と一緒に生きていく上でNGです。他人はどうなっても構わないという考え方なので、友人もできず、人から信頼を得られません。
自分が大事なのは、仕方がないことです。しかし、利益のために人をだましたり、裏切ったりしてはいけません。一時的にお金儲けができても、人が離れていきます。
「自分本位ではなく、皆が幸せになることを考えましょう。」というのが、因果応報に基づくブッダの教えです。
まとめ:応報は善悪に応じた報い・因果応報は行いが自分に戻るという意味
応報は善悪に応じた報いのことで、良い行いには良い報い、悪い行いには悪い報いが待っているという意味です。
そんな応報を含む四字熟語「因果応報」は、自分の行ったことは、すべて自分に戻ってくるという人生の原則を表しています。
いつでも、心の片隅に置いておきたいものです。