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墓誌とは?墓石とのちがいや墓誌に名入れ彫刻する際の費用についても解説
墓誌とは故人の情報を刻んだ石板
墓誌とは、故人の戒名や没年月日などを刻んだ石の板で、墓石の脇に建てるのが一般的です。
「墓標」「霊標」「戒名板」「法名碑」と呼ばれることもあり、意味はいずれも同じです。
この記事では、墓誌と墓石の違いや、墓誌の作成にかかる費用などについて解説していきます。
墓誌と墓石の違い
墓誌は、故人の情報を記載するための石板です。
一方、墓石は故人の遺骨を埋葬している上に立てる目印としての役割があり、開眼法要を行うことで墓石には仏の魂が宿るとされています。
墓誌はあくまでも故人の情報が書かれたものなので、開眼法要のような特別な儀式をする必要はなく、墓誌に手を合わせることもありません。
かつては人が亡くなると共同墓地に個別に埋葬して、その上には、故人の戒名などを刻んだ木製の角柱の墓標を立てていました。
この墓標は一代限りで使用するので、故人の情報が全て刻まれるのが一般的でした。
しかし家ごとに先祖代々の墓を使用するようになると、耐久性のある墓石が使われるようになりました。
埋葬される遺体の数が増えると、一つの墓石だけでは全員の戒名を刻むスペースが足りず、その結果、墓誌を使用するようになったようです。
可能なら墓石に戒名を刻めば良いので、必ずしも墓誌が必要というわけではありませんが、現在は角柱以外のデザインの墓石など墓の形状の関係で戒名が刻めない場合もあり、墓誌の必要性はさらに高まっています。
墓誌にかかる費用
使用する石や大きさによって異なりますが、墓誌の相場は5万~20万円と言われています。
国産の御影石は高価なので、輸入物の石材が使われる場合が多いようです。
また、墓誌に名入れの彫刻をする場合は、一人あたり3万~5万円が相場で、最低でも3週間くらいかかります。
墓誌を納骨式に間に合わせたい時は、それまでに必要な期間を考えて依頼するようにしましょう。
また、墓を建てる時に合わせて墓誌も作ると、個別に作るよりも割り安になる可能性があります。
すぐには墓誌が必要なくても、いずれ必要になる可能性がある場合は、合わせて作ることを検討すると良いでしょう。
墓誌に名入れをする際の基本
墓誌に名入れ彫刻をする場合は、基本的には以下の内容が必要です。
- 戒名や洗礼名など、宗教・宗派ごとに授かった名前(無宗教のときは省略)
- 俗名(生前の名前)
- 没年月日
- 没年齢
すでに埋葬している先祖についても墓誌に刻む場合は、それぞれの必要な情報を整理しておきましょう。
なお、仏教や神道の場合は縦書きが基本で、亡くなった順に右から彫刻していくのが一般的です。
キリスト教の場合は、横書きで上から順に彫刻していきます。
また、家族内での関係性が分かるように故人の続柄(〇〇の子や、〇〇の妻など)を入れる場合もあります。
まとめ
墓誌は埋葬されている故人の情報を刻むための石板です。
戒名の他に、没年月日や没年齢なども刻まれるので、先祖の生涯に思いを馳せてみてはいかがでしょう。