MENU

懺悔とは?意味や類語・対義語・後悔との違い・やり方・英語表現を解説

本ページはプロモーションが含まれています。

目次

懺悔(ざんげ、さんげ)とは罪を告白し許しを求めること

懺悔とは、犯した罪を後悔して人前で謝り、許しを求めることを言います。仏教用語として使う場合は懺悔(さんげ)と読みます。

神仏の前で罪を告白する

神仏の前で罪を告白することも、懺悔と言います。

使い方:彼はお寺で手を合わせ、今までの仕打ちを懺悔した。

キリスト教では神の前で許しを請うこと

キリスト教においても、神の前で罪を告白し許しを請うことを懺悔と言います。

使い方:教会に行ったその日、私は神の前で彼のパソコンを壊したことを懺悔しました。

懺悔の類語

懺悔の類語をご紹介します。告解、悔悛、自供、反省の4つです。

告解(こっかい、こくかい)

告解(こっかい、こくかい)は、キリスト教の言葉です。いくつかの宗派において、罪を告白し、許しを得るための儀式です。

使い方

告解室で、司祭に話したことで、気持ちがずいぶん楽になりました。

悔悛(かいしゅん)

悔悛(かいしゅん)は、犯した罪を悔い改めることです。改心とも言います。または、キリスト教で、神に許しを請うために罪を認めて詫びるという意味もあります。

使い方

果たして、彼の悔悛は真実であろうか。

自供(じきょう)

自供(じきょう)は取り調べの際、容疑者が自分の犯した罪を認めて申し述べることをいいます。

使い方

犯人に違いないと思っていたあの男がやっと自供した。

反省

反省は。自分の行いを振り返り、良くなかったことを改めようと思うことです。

使い方

イベントの反省会を明日の17時から行います。

懺悔の対義語

懺悔の対義語も挙げてみました。黙秘、隠蔽、隠匿です。それぞれの意味や使い方をご紹介します。

黙秘(もくひ)

黙秘(もくひ)は、取り調べの黙秘権など、よく使う言葉です。意味は、何も言わずに黙っていることです。

使い方

容疑者は、どんなに問い詰めても黙秘したままでした。

隠蔽(いんぺい)

隠蔽(いんぺい)は、故意に隠すことです。たとえば、Aという人を家族が探しているとします。Aの友人Bには、事情があり、Aを匿わなければいけません。そんな時に、BはAを隠蔽したと使います。

事件の犯人を匿っている時、やむを得ない理由で証拠を隠す時などに使います。

使い方

どうしても犯人である親友を匿いたかったので、隠蔽工作をして警察の目から守りました。

隠匿(いんとく)

隠匿(いんとく)は、人にわからないようにそっと隠すことです。他に罪悪な心を指す場合にも使います。

使い方

私は生活のために、給食費を使い込んでしまったことを隠匿しました。

懺悔と後悔の違い

懺悔と後悔は、似た意味ですが、下記に紹介する違いもあります。

後悔は行為を悔やむという意味

後悔は、行為を悔やむという意味です。それに対して懺悔は、行為を悔やむのみでなく、改めるという意味があります。

使い方

後悔:私は不用意に子供に言ってしまった言葉を後悔しています。

懺悔:私は不用意に子供に言ってしまった言葉を懺悔しました。

後悔はまた同じことを繰り返す可能性がある

後悔は、また同じことを繰り返す可能性がある言葉です。

たとえば、上記の例文の場合です。後悔の文ですと、不用意に言ってしまった言葉を一時的に反省しています。しかし、また言ってしまう可能性があります。

懺悔の場合は、自分を律して二度と同じ言葉を言わないという強い決意が表れています。

懺悔は二度と同じ過ちを繰り返さない

懺悔は二度と同じ過ちを繰り返さないという意味です。なぜならば、悔い改めるという意味があるからです。

悔い改めるとは、過去の過ちを猛省し、二度と繰り返さないと強く思うことです。思い入れが「後悔」とは違います。

懺悔のやり方

懺悔のやり方は、宗教によって異なるものです。宗教別で、どんなやり方があるのか説明します。

宗教による違いがある

キリスト教と仏教による懺悔のやり方の違いを説明します。

キリスト教

キリスト教の懺悔の場合、正しい言い方は「告解」です。神様の代行となる司祭に、罪を告白します。

告白場所は、「告解部屋」と呼ばれるところで、小さな部屋が2部屋並んでいます。片方の部屋は司祭の入る部屋、もう片方は罪を告白する信者の入る部屋です。

2つの部屋は、仕切りによって仕切られており、そこにある格子の小さな窓で、信者が司祭に向かって罪を告白します。司祭は、その罪を神に取り次ぐ役目を果たします。

たとえば、こんなやりとりを想定できます。

信者A「私は、年老いた親に心無い言葉を投げかけてしまいました。神様、お許しください。」

司祭「神に取り次ぎましょう。」

仏教

仏教の場合は、懺悔文を利用するケースがあります。たとえば、浄土真宗ですと、懺悔偈(さんげげ)です。その内容は以下です。

「我れ昔より造るところの諸の悪業は、皆無始の貪瞋痴に由る。身口意より生ずる所なり。一切我れ今皆懺悔したてまつる」

意味は以下の事柄です。

・私は昔から悪いことを行ってきた。

・はるか昔から、生まれ変わりを何度も繰り返し、貪り・怒り・無知の三毒を供えてきたことが悪いことを犯した原因。

・三毒は身体や言葉、心から出てきたもの。

・すべての罪を心から反省し、懺悔したい。

この文を唱えたり、写経として書いたりします。

宗教名懺悔のやり方
キリスト教告解室で司祭に罪を告白して懺悔する。司祭は神の代行として信者の懺悔を聞く。
仏教懺悔文を唱える、写経するなどして、懺悔の気持ちを仏様に届ける。

懺悔の英語表現

懺悔の英語表現です。

repentance 懺悔

confession 懺悔

confess 懺悔する

使い方

confess to a priest 司祭に懺悔する.

 i’m going to confess 懺悔します。

まとめ:懺悔は罪を告白し許しを請うこと・宗教によるやり方もある

懺悔は罪を告白して相手の許しを請うことや、罪を悔い改めることです。後悔と似ている意味ですが、反省するのみの後悔とは、気持ちの強さが異なります。懺悔には、二度と同じ過ちを繰り返さないという強い意味もあり、宗教によって異なるやり方もあります。

目次
閉じる