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ショートステイとは?利用できる人、費用、利用のためにすべきことを紹介

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目次

ショートステイは短期間入所する養育・介護サービス

ショートステイは短期間施設に入所する宿泊サービスで、介護保険適用のものと適用外のものがあります。ショートステイという言葉は知っているけど、細かい内容となるとわからない人も多いのでは?この記事では、ショートステイを利用できる介護レベル、どんなときに利用できるか、注意点や料金などを伝えます。

要支援1・2や要介護1~5の人が利用できる

利用できる介護レベルは要支援1・2の他要介護1~5です。保険適用外でも利用できるため、デイサービスよりも幅広いレベルの人が利用できます。

要支援の人は自立して生活できるレベルですが、困った時にはショートステイの利用は可能です。親のショートステイを考えている人は、早めにどんな施設があるか、どのくらいの介護レベルから預かってもらえるかチェックしておくことをおすすめします。

40~64歳で要介護判定を受けた人も利用できる

ショートステイを利用できるのは、高齢者ばかりではありません。40~64歳で特定疾病による要介護認定を受けた人も利用できます。

特定疾病は厚生労働省により以下の病気が指定されています。

特定疾病については、その範囲を明確にするとともに、介護保険制度における要介護認定の際の運用を容易にする観点から、個別疾病名を列記している。(介護保険法施行令第二条)

1.がん(医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限る。)

2.関節リウマチ

3.筋萎縮性側索硬化症

4.後縦靱帯骨化症

5.骨折を伴う骨粗鬆症

6.初老期における認知症

7.進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病
【パーキンソン病関連疾患】

8.脊髄小脳変性症

9.脊柱管狭窄症

10.早老症

11.多系統萎縮症

12.糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症

13.脳血管疾患

14.閉塞性動脈硬化症

15.慢性閉塞性肺疾患

16.両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症

参照:厚生労働省HP https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/nintei/gaiyo3.html

ただし、保険適用外のショートステイであれば、上記の病気でなくても利用できます。

相談により期間を長くできる

ショートステイの期間は限度があります。たとえば、1ヶ月連続のショートステイならば30日までです。

しかしながら、諸事情でもっと長く利用したい場合もあります。たとえば、介護者の体調が悪い、家族が入院しているなど。そんなときは相談すれば延長が認められます。また1ヶ月30日までといっても、ぎりぎり30日までショートステイを利用していったん家で一晩過ごし、再び利用ということも可能です。

どんな時に利用できるか

普段介護を担う家族が忙しい時や急な用でやむなく家を空ける時など、年老いた親を預かってもらえるのは助かりますね。具体的にどんな時に役に立つか挙げてみましょう。

介護者が宿泊で出かける場合など

介護を担う家族が冠婚葬祭などのやむを得ない事情で、遠出したり宿泊したりすることがあります。そんな時、年老いた親を家で一人にしておくわけには行きません。施設でショートステイができれば助かります。

要支援のレベルの人でも、年老いた親が家に一晩一人となると心配です。日頃からしっかりしていても、いきなり段差などにつまづいて立てなくなる可能性もあります。家の中はちょっとした危険が多いものですし、突然具合いが悪くなることも考えられるでしょう。

介護疲れのリフレッシュに

やむを得ない事情でなくても、たまには友人と出かけたい、一人で過ごしたいといった介護疲れのリフレッシュに利用するのもありです。特別な用でないのにいいかなと思う人もいるかもしれません。しかし、介護者のストレスが被介護者にもわかるものです。

無理せずに時にはショートステイを利用して羽をのばすのもおすすめです。そうすれば、被介護者が戻ってきたときにいっそう優しくできるでしょう。

入院待ち、施設の空き待ちの待機場所

入院の予定でベッドの空きを待っている場合もあります。また、老人ホームなどの介護施設の空き待ちもあるでしょう。家で年老いた親を引き取れない事情がある人もいます。たとえば、子供が小さくててがかかる、受験生がいるなど、人それぞれの事情があるのではないでしょうか。

そんな時、ショートステイが利用できれば安心です。思ったように被介護者の面倒を見られないことで、介護者が自分を責めることはありません。安心できる環境に置いてあげることも、高齢者への愛情になります。

費用の計算方法は「基本料金+加算分+α」

ショートステイの費用の計算方法ですが、「基本料金+加算分+α」です。加算分は施設のサービス、+αは保険適用外の費用になります。

ショートステイの基本料金

ショートステイは「短期入所生活介護」と「短期入所療養介護」があり、

基本料金は医学的な管理が必要な「短期入所療養介護」の方が高いです。

下記は、基本料金(左側が「短期入所生活介護」右側が「短期入所療養介護」の1日の料金)の目安で、令和1年10月の厚生労働省「介護報酬の算定構造」に基づいた自己負担1割の金額です。一定の所得がある場合は、この金額の2~3倍になります。また、地域区分や介護、看護体制によっても多少の差はあるでしょう。

  従来型個室  多床室ユニット型個室、多床室
要支援1438円 580円438円 613円514円 623円
要支援2545円 721円545円 768円638円 781円
要介護1586円 755円586円 829円684円 835円
要介護2654円    801円654円   877円751円 880円
要介護3724円 862円724円 938円824円 942円
要介護4792円  914円792円  989円892円 995円
要介護5859円 965円859円 1042円 959円 1046円

加算分のサービスと+αの保険適用外のサービス

加算されるサービス内容は施設にもよります。たとえば、送迎のための費用の加算、機能訓練のためのサービスです。施設にもよりますが、送迎のための加算だと往復で400円くらいのところが多いです。指導員を配置した場合の機能訓練だと1日60円くらいの加算になります。

+αの保険適用外のサービスは滞在費、食費の他日用品の費用です。この費用は施設によって差があるので、よく確認しておいた方が良いでしょう。また、同じ施設内でも居室の種類によっても料金が異なることもあります。

短期入所生活介護と短期入所療養介護の違い

短期入所生活介護と短期入所療養介護の違いは、サービスの違いです。短期入所生活介護はデイサービスと似た型のサービスで、短期入所療養介護は医療サービスが受けられます。

短期入所生活介護はデイサービスと似ている

短期入所生活介護はデイサービスと似たサービスで「宿泊できるデイサービス」と理解しても良いでしょう。施設には介護職員のみでなく機能訓練指導員も配置されていますので、生活介護といわれる食事や入浴、排泄の他に機能訓練も受けられます。

また、レクリエーションなど、幅広く楽しめるプログラムがあるのも「短期入所生活介護」の大きな特徴です。「有料老人ホーム」や「特別養護老人ホーム」が短期入所生活介護の施設になっていることが多いです。

短期入所療養介護は医療サービスが受けられる

短期入所療養介護医療サービスの特徴は、医療サービスが受けられることです。そのため「医療型ショートステイ」と言われることもあります。

食事や入浴、排泄などの生活介護もしますが、医療を重視しています。職員は介護職員だけではなく、看護師、医師、理学療法士や作業療法士といったスタッフがそろっているのでまるで病院のようです。「介護老人保健施設」「介護医療院」などが短期入所療養介護を扱う施設です。

ショートステイを利用するためにすべきこと

ショートステイを利用するためにすべきことは、介護保険適用であればケアマネージャーに相談、適用外ならばあらゆる情報を自分なりに見つけることです。その際のチェックのポイントも挙げてみました。

介護保険適用ならばケアマネジャーに相談

介護保険適用のショートステイを探しているのであれば、ケアマネージャーに相談します。被介護者の状態にあった施設を紹介してくれるでしょう。

その際、家族として希望することがあれば、何でもケアマネージャーに相談してください。たとえば、レクリェーションなどは好きではない、人とうまくやっているのが苦手なタイプなど、その人なりの個性やこだわり、心配があれば伝えておくと良いでしょう。

申込から利用まで

申込の第一歩はケアマネージャーへの相談、その後施設の空き状況を確認してもらい、見学して納得出来たら契約になります。

  1. ケアマネージャーに相談。この時に希望を言いましょう。
  2. 良さそうな施設が見つかったら空いているかどうか確認してもらう。
  3. 料金やどんなサービスがあるかチェックする。
  4. 見学に行って納得したら契約する。

人気のある施設はすぐに予約でいっぱいになります。可能であれば3ヶ月前に予約を入れた方が安心でしょう。

介護保険適用外の場合は自分で見つける

介護保険適用外となると自力で良さそうなところを見つけます。この場合は介護保険に対応しないので、ケアマネージャーへの相談の必要はありません。

介護保険適用外というと、有料老人ホームなどで料金も高くなりますが、丁寧に対応してくれます。インターネットで比較検討してから見学に行ってみるのも良い方法です。もしも将来的に老人ホームを考えている場合、参考になるでしょう。

施設見学をする際のチェックポイント

ショートステイ先を探す場合、施設見学をしましょう。その際に気を付けるべきポイントです。

  • 入所者が楽しそうにしているかどうか
  • スタッフの人数は確保できているか
  • スタッフ同士の協力体制はできているか
  • レクリエーションの様子はどうか(嫌がる人への対応など)
  • 館内に清潔さが感じられるか(排泄物の臭いなどはないか)
  • 周囲に転倒物などはないか
  • スタッフが明るく礼儀正しいか

まとめ:ショートステイを賢く利用しましょう

ショートステイを利用する目的は人それぞれです。どんな場合であっても被介護者を安心して預けられるところを探しましょう。介護疲れを感じている人も時にはショートステイを利用して息抜きをするのもありです。賢くショートステイを利用して、ストレスがたまらないようにしてください。

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