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    出棺の挨拶の例文を紹介、基本構成からシチュエーション別のオリジナルエピソードまで

    目次

    出棺の挨拶とは葬儀の最後に喪主がする挨拶のこと

    出棺は葬儀の最後に行う儀式で、その際に喪主が会葬者に挨拶をするのが一般的です。喪主の挨拶は、遺族の代表というだけでなく、故人の代理という立場で行います。

    しかし葬儀中は忙しく、ゆっくり挨拶を考える時間はとりにくいものです。そこで、出棺の挨拶の例文について、喪主と故人との関係や故人の亡くなった状況などにあわせて紹介します。

    出棺については、以下の記事も参考にしてください

    https://ikikata.nishinippon.co.jp/term/231/

    出棺の挨拶の基本構成と例文

    まずは出棺の挨拶の基本となる構成と例文を紹介します。中盤のエピソードを挟まなくても挨拶は成立するので、もっともシンプルな挨拶にしたい場合は、以下の基本の挨拶文のみでも大丈夫です。

    挨拶は全体で1~2分、長くても3分以内にはまとめると良いでしょう。

    基本の構成

    冒頭:自己紹介(故人との関係)を述べ、故人が生前に受けた厚情(こうじょう)と葬儀に参加してもらった感謝を伝える

    中盤:オリジナルエピソード(故人の最期の様子、故人との思い出、遺族の思いなど)

    最後:遺族への変わらぬ支援のお願いとお礼の言葉で挨拶を閉める

    基本の挨拶文

    私は故人の長男のOOでございます。本日はお忙しいところ、故〇〇(故人)の葬儀にご会葬いただきまして誠にありがとうございました。生前からご親交いただきました方々にお見送りいただき、さぞかし故人も喜んでいることと思います。

    【オリジナルエピソード】

    生前はひとかたならぬご厚誼(ごこうぎ)にあずかり、厚くお礼申し上げます。

    残された私どもにも、今後とも変わりなくご指導・ご厚誼(ごこうぎ)を賜り(たまわり)ますようお願い申し上しあげます。本日は最後までお見送りいただきまして、誠にありがとうございました。

    出棺の挨拶 オリジナルエピソード例文集

    ここでは、挨拶の中盤に盛り込むオリジナルエピソードの例文を紹介します。故人との関係や、故人の亡くなった状況にあわせてエピソードを作ると、より深みのある挨拶になりますよ。

    喪主が故人の配偶者の場合

    夫(妻)とは、〇歳の頃に出会い、〇年間の結婚生活でした。結婚生活の中では、幾多の苦難もありましたが、共に支え合い乗り越えてきた絆は、夫(妻)を失った今も私の心の支えです。2人で(家族で)訪れた、〇〇(地名)が最後の夫婦の旅行となりました。これからも一緒に思い出を作っていけるものと思っていましたので、今は悲しみに暮れておりますが、楽しく過ごした時間を大切な宝物として、胸に留めたいと思っております。

    喪主が故人の子の場合

    父(母)は、厳しくも温かく私たちを見守ってくれる大きな存在でした。幼い頃は叱られることもありましたが、全て私たちを思っての言動だったことが、大人になった今はよくわかります。成人してからは私たちの意思を尊重し、誰よりも応援してくれていた父(母)。一番の理解者を失った喪失感は大きく、改めて父(母)が、いかに私を支えてくれていたかを痛感しております。

    喪主が故人の孫の場合

    私は幼い頃からおじいちゃん(おばあちゃん)子で、離れて暮らすようになってからも、祖父(祖母)にはよく相談に乗ってもらっていました。忙しい両親に代わり面倒を見てくれた祖父(祖母)には、生きるうえで大切なこと全てを教わったような気がいたします。私が社会人になった時は、誰よりも祝福してくれた祖父(祖母)。初任給で食事に招待した時、涙を流して喜んでいた姿は今も忘れられません。生前もっと孝行をしておけば良かったと、後悔の念がわきあがっております。

    喪主が故人の親の場合

    親にとって、我が子を先に送ることほど切ないことはありません。他人様から見れば不幸な親子かもしれません。しかし私は、この悲しみの中にあっても、〇〇(故人)と過ごした幸せな日々しか思い出せないのです。私に人生の喜びと幸福を与えてくれた〇〇。今は悲しみ押しつぶされそうですが、〇〇が生きた証として、幸せな日々を忘れないことこそが供養だと思っております。

    故人が大往生だった場合

    19××年生まれの〇〇(故人)は、退職後は趣味の家庭菜園や旅行を楽しみながら、悠々自適にすごしておりましたが、最期は家族に囲まれて眠るようにして85歳の生涯を閉じました。集団就職で上京し、貧しい中で私たちを育て上げ、苦労した時代もあったと思いますが、晩年は孫たちに囲まれ幸せな大往生ともいえる最後であったと思います。故人が晩年が豊かに過すことが出来ましたのも、ひとえに皆様方のご厚情の賜と深く感謝致しております。

    故人が闘病の末に亡くなった場合

    〇〇(故人)は2年前の定期健診で、病が発覚してから、入退院を繰り返しながら闘病を続けてまいりましたが、3日前に容体が急変し、そのまま眠るように息を引き取りました。大好きなお酒を断ち治療に前向きに取り組んだ甲斐あって、昨年は趣味のゴルフが再開できるまでに回復しておりましたので、〇〇を失ったことが信じられない思いでございますが、〇〇にしてみれば、苦しい闘病生活から解放されほっとしていることと思います。闘病中には皆様方から心強いお励ましやお見舞を頂き、〇〇の大きな励みになっておりました。本当にありがとうございました。

    故人が急逝した場合

    〇〇(故人)は享年×歳で、×月×日心不全のため他界いたしました。自宅で倒れ救急搬送されましたが、残念ながら帰らぬ人となってしまいました。志半ばで突然このような最後を迎え、〇〇にとっても不本意だったと思いますが、全力で生き、みな様のような良き仲間に恵まれ幸せだったと存じます。

    故人が子どもだった場合

    〇〇(故人)が×月×日に旅立ちました。3歳という短い人生でした。あの輝く笑顔にもう会えないのかと思うと、胸が張り裂ける思いです。親として、もっとしてあげられることはなかったか後悔の念は尽きません。お友達と遊んだことを楽しそうに話してくれた〇〇。大好きなハンバーグの時はご飯の残さず食べた〇〇。〇〇との幸せな瞬間を胸に、家族で支え合っていく所存です。

    故人の家業を継ぐ場合

    本日は弊社代表・〇〇(故人)の葬儀にご会葬を賜り、厚くお礼申し上げます。

    〇〇が先代から同社を引き継いだのが19××年。以来これまで事業を継続できましたのも、ひとえに皆様のご厚情のおかげでごさいます。故人になり代わりまして、心よりお礼を申し上げます。〇〇の意思を継ぎ、更なる社業の発展に全力を尽くす所存でございます。

    これからも〇〇の生前に増しての、ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。

    家族葬の場合

    〇〇(故人)は生前から、葬儀は親しい人に囲まれて静かに旅立ちたいと申しており、エンディングノートにも遺志を綴っておりました。〇〇の望んだ形でみなさまに送っていただくことができ、故人も喜んでいることと思います。

    出棺の挨拶のマナー

    出棺の挨拶を考える時は、いくつか気を付けたいマナーがあります。次のポイントに注意して、挨拶をするようにしましょう。

    • 遺族も会葬者の前に並ぶ

    喪主が挨拶に立つ場合、挨拶の間は遺族も喪主の横に並び、会葬者の前に立ちます。挨拶の間は、喪主の代理が位牌を持ち、それに次ぐ遺族が遺影を持ちます。挨拶が終わったら、喪主にあわせて会葬者に深く一礼をしましょう。

    • 会葬者へのお礼を第一に

    喪主の挨拶の第一の目的は、会葬者へ感謝を伝えることです。挨拶の構成では、最初と最後が感謝を伝える文面になるようにしましょう。

    • 忌み言葉は避ける

    出棺の挨拶で避けるべき忌み言葉は以下の通りです。

    重ね言葉:重ね重ね、しばしは、ますます、まだまだ、いよいよ、度々、再び、

    生死を直接表現する言葉:×死亡→〇逝去、×急死→〇突然のこと、×生存中→〇生前

    不吉なことを連想させる言葉:浮かばれない、迷う

    • 挨拶が長くなりすぎないように

    出棺の挨拶は、一般的には屋外で行い、会葬者は立って挨拶を聞きます。長時間の挨拶は会葬者にとっても負担になるので、長くても3分までの挨拶にしましょう。文字数は500文字前後、長くても800字までを目安にすると良いでしょう。

    • 喪主が挨拶できない場合は代理を立てても良い

    急死や子どもの死など特に辛い死に直面し、喪主が挨拶をできる状態でない場合や喪主が若く学生の場合、逆に老齢の場合などは、代理の親族が挨拶を行うこともあります。その際は、冒頭の自己紹介で故人との間柄を述べ、喪主が挨拶できない状況に触れ、代理として挨拶することを伝えましょう。また挨拶の最後には、遺族への支援をお願いする言葉として、「遺されました家族にも、なお、いっそうのご助力を賜りますよう、親族一同、お願い申し上げます。」などと述べるようにしましょう。

    • 原稿を用意する

    出棺の挨拶では、普段使わない言葉も使うため、暗記が難しい可能性があります。挨拶に不安がある場合は、原稿を用意しましょう。

    まとめ

    出棺の挨拶は、葬儀を締めくくる挨拶です。故人の代理として会葬者にお礼を伝える最後の機会なので、心を込めて行いましょう。形式的な言葉が言いにくかったり違和感を感じたりするなら、自分の言葉で伝えても構いません。大切なのは、感謝の気持ちを伝えることです。

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