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踏面とは?読み方・意味・禁止事項から用途別の寸法・英語を紹介!

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目次

踏面とは、階段の足をのせる踏み板の上面または有効な奥行のこと

踏面は「ふみづら」と読み、階段の足をのせる踏み板の上面、または有効な奥行きを指します。

踏面とセットで覚えておきたい名称は「蹴上げ」と「段鼻」

階段には様々な用語がありますが、踏面とセットで覚えておきたいのは「蹴上げ」と「段鼻」です。

蹴上げは「けあげ」と読み、階段の段の高さ部分を指します。また踏面の先端は「段鼻(だんばな)」と呼ばれ、公共施設や駅の階段などでは段鼻部分に滑り止めのタイルを貼るなど安全対策を施しています。

出典:イキカタ編集部

踏面の寸法は建築基準法で定められいる

踏面の奥行きは、建築基準法施行令 第23条第1項(階段及びその踊場の幅並びに階段の蹴上げ及び踏面の寸法)で定められています。

一般住宅における階段の踏面寸法は15cm以上と決まっています。しかし実際には15cmでは奥行きが狭く階段の上り下りには危険なため、20cm以上が望ましいとされています。

また「回り階段」や「らせん階段」の場合、踏面の寸法は狭い方の端から30cmの位置において測ります。

小学校などの学校施設や公共施設では、踏面の寸法は26cm以上となっています。

出典:国土交通省 建築基準法制度概要集

踏面や蹴上げの禁止事項3選

踏面や蹴上げの設計や施工において、やってはいけない禁止事項を3つ紹介します。

階段の途中で踏面や蹴上げの寸法を変えてはいけない

階段の途中で踏面や蹴上げの寸法を変えると歩きにくく、転倒の原因になります。同一の階段を構成する踏面の奥行き、蹴上げの高さは同じ寸法にするのが鉄則です。

蹴上げの高さを15cm以下にしない

蹴上げの高さは小学校でも16cm以上となっています。低すぎると階段ではなく段差となり、歩きにくくなります。

踏面に滑りやすい素材は使用しない

特に屋外の階段では、平面がツルツルと滑りやすい石板やタイルを使用することは避けます。階段を安全に利用するために、踏面には滑りにくい素材や加工が施されたものを使用します。

踏面には木、タイル、石板などが使用される

踏面には様々な素材が使用されます。代表的な素材3選とそれぞれの用途と特徴を紹介します。

一般住宅は木を使用することが多く、加工しやすく安価である点が人気です。

タイル

強度に優れ形やサイズ、色も豊富なため住宅の外構、マンション、公共施設の階段に多く使用されています。

石板

石板は強度に優れているため、駅の階段や多くの人が利用する公共施設などで使用されています。お墓の階段にも用いられますが、その場合滑り止めのために小たたき・ビシャンなどの加工を行います。

この他にも、非常階段にはスチール、屋外階段にはアルミ。自然公園やトレッキングコースでは土や砂利などが使用されています。

踏面の英語表記は「run」または「step」

踏面や蹴上げ、段鼻の英語表記を紹介します。

  • 踏面:「run」または「step」
  • 蹴上げ:「rise」
  • 段鼻:「nosing」

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