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聖地とは?意味・類語・英語・日本の聖地や世界三大宗教における聖地を紹介

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目次

 聖地とは特定の宗教における本拠地や信仰上重要な場所をしめす言葉

聖地は「せいち」と読み、特定の宗教における本拠地信仰上重要な場所をしめす言葉です。

聖地はその成り立ちにより、大きく3つに分類することができます。

1.自然的聖地
山や森、巨石や岩、湖や川、樹木など、それら圧倒的な自然に対する恐れや敬う気持ちから聖地とされています。

2.人工的な建造物
神や聖者にゆかりのある寺院、神社、教会などが該当します。

3.創造主や聖者、神の起源とされる場所
仏教の開祖である釈迦が、悟りを開いたといわれるブッタガヤの菩提樹は有名です。

日本では山や森に寺院や神社が建立され、自然的聖地と建造物が一体となった空間全体を聖地と呼ぶところもあります。また自然的聖地では、樹木の伐採、鳥獣の捕獲などが禁じられ、人の立ち入りを禁止している場所もあるため注意が必要です。

聖地にはある分野において重要とされる土地やあこがれの場所の意味もある

聖地には、ある分野において重要とされる土地や、あこがれの場所の意味もあります。映画やアニメ、ゲームの舞台で使用された土地や、巨大イベントを行う場所なども聖地と呼ばれています。

阪神甲子園球場は、高校球児のあこがれの場所として広く知られ「高校野球の聖地」と呼ばれています。また秋葉原は「アニメの聖地」として有名です。

聖地にはお墓の敷地面積の単位として使用されることもある

聖地には、お墓の敷地面積の単位として使用されることもあります。現在では平米(㎡)で表すことが一般的ですが、宗派や地域によっては聖地または霊地(れいち)を使用します。

聖地または霊地は、日本伝統の寸法規格である尺貫法の「尺(しゃく)」であらわし、1尺はセンチメートル法で換算すると約30cmです。

1聖地または1霊地は、3尺 × 3尺(0.9m × 0.9m)=0.81㎡ 、畳半畳ほどの広さです。これは昔の埋葬方法である土葬のなごりで、丸座棺が埋葬できる最小寸法です。

聖地の類語

聖地の代表的な類語を紹介します。

聖域:神聖な場所や区域のことを聖域と呼び、寺院や神社など神が宿るとされる場所をさす言葉です。

神域:神の宿るとされる一帯を神域と呼び、 神社の境内をさす言葉としても用いられます。

サンクチュアリ:神聖な場所や聖域を意味する言葉。野生動物の保護区域や禁猟区、または歴史的遺産の保護区などにも用いられます。さらに教会などが罪人を庇護する治外法権的な意味にも使用されます。

霊場:神仏の霊験あらたかな土地や、寺社の神聖な場所をさす言葉です。霊場が山の場合は霊山(れいざん)と呼び、岩壁に自然にできた洞穴が霊場の場合は霊窟(れいくつ)と呼ばれます。

霊地:神仏をまつってある神聖な地を霊地と呼び、神社や寺院をさす言葉としても用いられています。

聖地の英語表記はholy place・shrineなどがある

聖地の代表的な英語表記を紹介します。

・consecrated place
・holy ground
・the Holy land(パレスチナのこと指す)
・holy land
・holy place
・shrine(神聖視されるものの)

holy placeとshrineを使用した例文

日本語: 聖地への巡礼の旅に出る

英 語:go on a pilgrimage to holy places

日本語:民主主義の聖地 

英 語:shrine to democracy

世界三大宗教における聖地を紹介

ここからは世界三大宗教における、代表的な聖地を紹介します。

キリスト教:サン・ピエトロ大聖堂

出典:世界遺産オンラインガイド

サン・ピエトロ大聖堂は、イタリアの首都ローマにある世界最小国家バチカン市国にあります。バチカン市国は世界のカトリック教会の中心、総本山になっています。

他には現在のトルコの都市イスタンブールの前身であるコンスタンティノープルや、エルサレムなどもキリスト教の聖地として有名です。

イスラム教:メッカ(正式名称:マッカ・アル=ムカッラマ)

出典:イキカタ編集部

メッカイスラム教最大の聖地で、預言者ムハンマド生誕の地、そしてムハンマドがコーランの啓示を受けた場所でもあります。

世界中の多くのイスラム教徒にとって、メッカへの訪問は憧れの的です。多くの人が憧れている場所という意味で「映画のメッカといえばハリウッド」などと使用されます。

またアラビア半島の都市マディーナはメッカに次ぐ第2の聖地です。メディナとも呼ばれています。エルサレムもイスラム教の聖地として有名です。

仏教:菩提樹、金剛宝座

出典:世界遺産オンラインガイド

菩提樹、金剛宝座はインドのブッダガヤにあり、釈迦が悟りを開いた場所として知られています。仏教の4大聖地のひとつに数えられます。その他には3つあり、ネパールのルンビニインドのサールナートクシナガルが有名です。

日本の代表的な聖地

日本には仏教や神道にかかわる聖地や自然的聖地が数多くあり、その中から代表的な聖地を紹介します。

仏教
・比叡山:最澄が堂塔を建て天台宗を開いた聖地
・高野山:弘法大師空海によって開かれた真言密教の聖地
・身延山:鎌倉時代の僧、日蓮によって興された日蓮宗の聖地

神道
・伊勢神宮:正式名称は「神宮」。全ての神社の上に立つ神社本庁の本宗
・出雲大社:「いづもおおやしろ」が正称。大社造りの本殿は国宝に指定され、日本最古の神社のひとつ

自然的聖地
・富士山:日本三霊山に数えられ、世界遺産にも登録されている
・紀伊山地の霊場と参詣道:三重、奈良、和歌山の三県にまたがる「山岳信仰の霊場と山岳修行の道」。世界遺産にも登録されている

まとめ:聖地とは人が恐れ敬い大切に守ってきたもの

聖地は宗教や信仰により成り立ちが異なりますが、人が恐れ敬い大切に守ってきたものです。聖地の多くがユネスコの世界遺産に登録されていることも特徴のひとつです。

また人の感情を掻き立て、特別な思いをはせるあこがれの場所や土地をさす意味でも広く使われています。

日本ではお墓の敷地面積の単位として使用されることもありますが、これは日本独自の考え方のようです。

いずれにせよ、聖地は先人達が守り伝えてきたものであり、未来に伝えていくべき大切なものといえるでしょう。

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