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落慶法要とは?祝儀袋や服装のマナーは?お祝い金額の目安・挨拶で意識する項目も紹介
落慶法要とは寺院の新築・再建・大規模改修を祝う儀式のこと
落慶法要とは「らっけいほうよう」と読み、寺院の新築・再建・大規模改修がなされたときに、その落成を祝って執り行われる法要(祝賀儀式)のことです。
落慶法要の「落」とは「落成」のこと。中国では宮殿が完成した時の祭事のことを「落」と表したとされ、寺院などの建築が完成したときは「落成」と称されるようになったとされています。
また、神道においても、神社の新築・改修などが行われた場合に祝賀儀式が営まれます。この場合は「落慶式」と呼ばれています。
落慶法要の一般的な内容
落慶法要では
・開眼法要、落慶入魂式(本尊に魂を入れる儀式のこと)
・落慶入沸式(浄土真宗での呼び名)
などを行います。
稚児行列を行う場合もある
寺院によっては、稚児行列を行う場合もあります。
稚児行列は化粧をした子どもたちが鮮やかな衣装を身にまとい、無病息災や成長を願って行われるもの。子どもたちが街中を練り歩くことも多く、日本の伝統行事となっています。
子どもには、神霊が宿ると考えられており、大切な役割があるとされています。
落慶法要の服装・祝儀・挨拶のマナー
落慶法要は寺院の新築や大規模改修などをお祝いする大切な儀式です。参列するときは、服装に注意したり、ご祝儀を持参したりと、マナーを意識するようにしましょう。
落慶法要の服装マナー:男女ともにフォーマルウェアがおすすめ
落慶法要に参加する際の服装には 厳格な決まりはありません。しかし、祝賀会であることを意識し、フォーマルウェアを着用すると良いでしょう。
男性は、ブラックスーツがおすすめです。ネクタイは黒以外のものを選びましょう。
女性も、男性同様フォーマルな装いを意識しましょう。品のあるワンピースやアンサンブル、セットアップなどでも良いですね。
また、落慶法要は数十年に一度とも言われているとおり、参加機会は限られています。その雰囲気を十分に楽しむためにも着物はおすすめです。着物を着る場合は、慶事であることを意識し 華やかなデザインのものを選ぶと良いでしょう。
- お祝い行事なので喪服はマナー違反
落慶法要は、仏式の儀式であることに変わりはありませんが、寺院の新築や大規模改修などを祝う儀式(祝賀会)に位置付けられます。
仏式と聞くと、葬儀や法要をイメージしがちですが、落慶法要は葬儀・法要ではないため、喪服を着用することはマナー違反です。
また、ジーンズやTシャツなどのラフなものや、カジュアルな服装も相応しくありません。
落慶法要の祝儀マナー:5千円〜5万円程度を目安に
落慶法要は、お祝いの席であるため、参加する場合はご祝儀を持参することがマナーです。
なお、お札はお祝い事を意識し、新札を用いることも忘れないでおきましょう。
関係性に応じて目安金額が異なる
持参する祝儀の目安金額は、お寺を管理している人と自分との関係性により違いがあります。
寺院管理者のとの関係 | 目安金額 |
---|---|
親族 | 1万円〜5万円程度 |
工事関係者・法人としてお付き合いがある | 3万円〜5万円程度 |
檀家・信徒・友人・知人 | 5千円〜3万円程度 |
なお、金額はあくまでも目安であり、これ以上でもこれ以下でも問題ありません。完成を祝う気持ちを包むことを意識しましょう。
祝儀袋は「紅白または金銀の蝶結びの水引」を選ぶ
祝儀袋も慶事用を選ぶことがマナーです。そのため、紅白または金銀で、蝶結びまたは花結びで結ばれた水引のものを選びましょう。
ただし、右上についている熨斗あわびの部分は仏事では不要です。取り外せる場合は取り外し、外せない場合は熨斗なしの封筒で問題ありません。
この他、寺院のお祝いに用いる「五色や蓮の祝儀袋」を選ぶこともおすすめです。
しかし、こういったデザインの祝儀袋は、市販されていないケースが多いです。使用したい場合は、ネットショップなどを利用して早めに用意しておきましょう。
落慶法要の挨拶は「寺院が立派になったことを喜ぶ内容」を意識
落慶法要の際、檀家を代表してお祝いの挨拶を述べることがあります。
その際は
- 寺院が立派になり喜ばしい
- 檀家の方々の協力に感謝したい
- 工事関係者への謝意
- 今後の決意
などの内容を意識すると良いでしょう。
この他、寺院の歴史や工事に至った背景、工事の流れなどにも触れられています。
落慶法要に関してよくある質問
まとめ:落慶法要とは寺院の新築などに伴う祝賀法要のこと
落慶法要とは、寺院の新築・再建・大規模改修がなされたときに、その完成を祝って執り行われる法要(祝賀儀式)のことです。
葬儀や法事などのような弔い事ではなく、お祝いの行事。このため参列する時は、お祝いシーンに相応しい装いを意識することが大切。喪服はマナー違反となるため着用できません。
また、参加する場合はご祝儀を持参することもマナーのひとつ。ご祝儀の金額は、お寺を管理している方と自分との関係性によって相場は5千円〜5万円と違いがみられます。新札を用意するなど、お祝い行事であることを忘れないでおきましょう。