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永代供養料の相場や費用の内訳は?表書きの書き方や渡し方についても解説
永代供養料は最初に全額をお渡しするのが一般的
永代供養とは、墓を継ぐ者がいない場合や、遺骨供養の負担を子孫にさせたくない場合などに、寺院や霊園に供養を依頼する方法です。永代供養料は契約時、あるいは納骨時など、最初に全額を支払いその後の費用は発生しないのが一般的です。
永代供養料の金額は、納骨方法や供養を依頼する期間によって異なります。この記事では、納骨方法別の永来供養料の相場や初期費用の内訳、さらに永代供養料の渡し方や包み方についてもお伝えします。
永代供養料の相場
永代供養料の金額には以下の要素が関係します。
「立地」
アクセスの良い人気の霊園や有名な寺院などは、永代供養料が高い傾向があります。
「納骨方法」
永代供養では納骨方法を個別墓、集合墓、合祀墓(ごうしはか)の3つから選べます。永来供養料は個別墓がもっとも高く、遺骨をまとめて納骨する合祀墓がもっとも安くなります。
「供養の期間」
永代供養は17回忌、33回忌、50回忌などの法要の節目に合わせて期間を区切るのが一般的で、期間が長くなるほど料金は高くなります。弔い上げ(とむらいあげ)にあたる33回忌を選択される方が多いようです。
ここでは、永代供養の納骨方法別の費用の相場や、追加で費用がかかるケースについて解説します。
永代供養料の納骨方法別費用相場
納骨方法の特徴とそれぞれの費用相場は以下の通りです。
個別墓:60万~150万円
一般墓と同じく個別の墓石を建てたり、屋内の納骨堂で個別の仏壇やロッカーなどを使用したりする方法です。個々にスペースを確保する必要があるので、その分、料金は高くなります。
墓石を建てる場合は、一般の墓と同じくらいの費用になることも。夫婦や家族単位で納骨を希望される方に人気が高い方法です。
初期費用の他に年間の管理費がかかる場合があります。
集合墓:20万~70万円
納骨は個別に行い、目印となる墓標を共有するのが、集合墓です。シンボルとなる樹木や植物、モニュメントなどの下に一定期間個別に納骨し、期間が過ぎた後は合祀されます。
永代使用料の他に、プレートに名前を彫刻する費用がかかる場合があります。
合祀墓:5万~30万円
合祀墓とは複数の遺骨をまとめて納骨する墓です。個別に場所を確保する必要がなく、管理も簡単なので永代供養の中では、もっとも費用が安い方法です。
墓じまいをした後に、複数の先祖の遺骨を永代供養にする場合や個別埋葬にこだわらない人などに向いています。共有する墓標に名前を入れる場合は、刻印料がかかります。
また、合祀の場合は遺骨を郵送して納骨する、送骨納骨を受け付けている寺院や霊園もあり、用相場は3万円ほどです。
永代供養の初回にかかる費用の内訳
永代供養では永代供養料の他にも費用がかかります。そもそも永代供養料とは宗教者にお渡しするお礼の金銭なので、埋葬費や管理費、墓石や仏壇の制作費とは、目的や意味が違います。とはいえ、全ての費用を別々に支払うのは大変なので、初回にお渡しする永代供養料には、これらの費用が含まれているのが一般的です。
しかし、含まれる内容は各プランごとに違うので、その内訳についてはしっかり確認しておきたいところ。
最初にお渡しする永代供養料に含まれる、一般的な費用内訳についてみていきましょう。
費用に必ず含まれる項目と、オプションとして追加されることが多い項目に分けてご紹介します。
費用に必ず含まれる項目
「永代供養料」
供養のための読経や法要をお願いするお礼の金銭です。法要は管理者が定めた節目などで行われます。
「納骨法要料」
納骨の際に、必ず行う納骨法要の儀式にかかる費用です。納骨法要では宗教者に読経をあげてもらい、お布施をお渡しします。
オプションとして追加・削除できる項目
「刻印料」
集合墓や合祀墓に設置された墓標に故人の名前を刻む場合は、刻印料が必要です。
「墓石や仏壇の費用」
個別納骨で墓石や仏壇を手配する場合には、それぞれの制作費の他、設置費用がかかります。
「戒名料」
永代供養に際して戒名をつけてもらう場合は、戒名料が必要です。
初回の永代供養料の他に追加費用が発生する場合
永代供養料は最初にまとめて払うのが一般的ですが、次のような場合に追加費用が必要になることがあります。
個別に年忌法要を依頼する時
個別に法要を依頼して読経をあげていただく際は、その都度、お布施が必要になる場合があります。一回の法要につき、お布施を3~5万円お渡しするのが一般的です。周忌や命日などに個別の法要をしたい人は、これらの供養も永代供養料に何が含まれるのか確認しておくと良いでしょう。
管理費
永代供養料には期間内の管理費が含まれていることが多いですが、中には管理費が1年ごとにかかる場合もあります。個別墓は他の墓に比べて管理の手間がかかるので、管理費を徴収されることが多いようです。年間の管理費の相場は1.5万~2万円ほどです。
永代供養料の渡し方
永代供養料は包み方や渡し方にマナーがあります。ここでは、現金を包む場合の表書きの書き方や渡し方について解説します。
初回に支払う永代供養料にはさまざまな費用が含まれ、高額になることがあるので、現金のやりとりに不安がある人は、銀行振込みに応じてもらえないか確認してみましょう。
永代供養料の包み方と表書き
永代供養料を包む際は、以下のものを用意しましょう。
「準備する物」
・白無地の封筒、金封、お布施袋(水引やのしはあっても無くてもOK)のいずれか
・半紙または中袋用の封筒
・濃墨(こずみ)の筆ペン
・永代供養料のお金(新札)
宗教者に渡す金品というと、つい葬儀の香典などをイメージしがちです。そのため不祝儀袋や薄墨の筆ペン、折り目のあるお札など、不幸に際した場合の包み方を意識してしまう方もいるかもしれません。
しかし、永代供養料は本尊へのお布施であり、お礼の気持ちを表すお金です。お札は新しいものを使い、表書きに使う筆ペンは濃墨のものを用意しましょう。
外袋の書き方
表書きは、外袋にあたる白無地の封筒や金封の上段に「永代供養料」、下段にフルネームもしくは○○家と書き入れます。
お布施袋を使う場合は、上段に「お布施」の印字があればそのまま使っても構いません。
半紙や中袋の書き方
お金を包む半紙や中袋には、表面に金額を旧字体で書き、裏面に名前を書き入れます。なお、香典のようなお返しはないので、住所を書き入れる必要はありません。
永代供養料を渡すタイミング
永代供養料を渡すタイミングについては、寺院や霊園に確認することをおすすめします。永代供養の契約をした時点で支払いが必要になる場合もあれば、納骨法要を済ませた時、あるいは初七日法要が終わった時にお渡しする場合もあります。
タイミングを聞くことは失礼ではないので、事前に確認しておくと良いでしょう。
永代供養料の渡し方
永代供養料は金封を袱紗に包み、切手盆に乗せて、表書きが宗教者の正面になるようにしてお渡しするのがマナーです。直接手渡しするのは、失礼にあたります。屋外で切手盆の用意が難しい場合は、袱紗を盆の代わりにして、手のひらに乗せてお渡ししてもOKです。
まとめ
永代供養は比較的あたらしい供養方法のため、永代供養料に含まれる費用の内訳や渡すタイミング、渡し方については統一したきまりがありません。寺院や霊園に確認して、そのルールに従うのが原則です。
お金に関わることなので、勘違いが後々のトラブルにもつながります。永代供養先をどこにするか検討する際には、料金に何が含まれるのか、お渡しするタイミングや方法はどうしたら良いのかを確認し、疑問を解消したうえで依頼先を決めることをおすすめします。