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法戦式とは?僧侶が一人前になる儀式のこと?意味を簡単に解説
法戦式とは一人前の僧侶として認めてもらうための儀式
法戦式とは、修行僧が一人前の僧侶として認めてもらう儀式のことです。読み方は「ほっせんしき」。
多くの指導者や修行僧、一般大衆の前で問答を展開するもので、禅宗の法要の中で最も華やかで迫力のある儀式だと言われています。
法戦式の由来:釈迦が弟子に自分の席を半分ゆずり、説法を許したという故事
法戦式は、お釈迦様が弟子である迦葉尊者(十大弟子の一人で、頭陀第一)に自身の席を半分譲って、説法を許したという故事が由来とされます。
この故事にならい、仏道において肝心な部分を住職に代わって説法する儀式が生まれました。この儀式が徐々に変化をみせ、若い修行僧と位の高い僧侶の間で激しい問答が行われるようになっていったと言われています。
頭陀第一とは?
頭陀は頭陀行のことであり「衣食住に関わる貪りを払い除く修行」を意味します。これを誰よりも厳格におこなっていたため、迦葉尊者は頭陀第一と称されています。
法戦式に挑む僧侶は「首座」
法戦式で修行僧からの問いかけに挑む僧侶は、修行僧のリーダーに当たる僧侶です。
修行僧の代表格とも言え、この役職は「首座」と呼ばれ、住職に代わって、仏法を説くことが許されます。
なお法戦式は、首座が必ず通るべき関門です。修行僧との間で問答を交わす儀式であり、仏法の戦いという意味から「首座法戦式」とも呼ばれています。首座は、これを終えると「座元」という位に上げられます。
曹洞宗では僧侶に4つの階級が設けられており、下から「上座」「座元」「和尚」「大和尚」となっています。
僧侶になるための3つの儀式
僧侶として認められるには、法戦式を含め三つの儀式があります。
その儀式が
- 得度式
- 法戦式
- 晋山式
これらは僧侶になるための必要な儀式であり、大切な儀式だと考えられています。
得度式:僧侶としての入門式
最初の儀式は、得度式です。僧侶として仏門に入る時の入門式といった意味があります。
晋山式:住職としての披露式
晋山式は、住職として認められ、それを広くお披露目するための儀式です。「住職継承」や「入院式」と呼ぶ宗派もあります。
法戦式に関してよくある質問
まとめ:法戦式とは代表格の修行僧が挑める、一人前と認められるための儀式
法戦式とは、修行僧が一人前の僧侶と認めてもらうための儀式のことです。禅宗の法要の中で、最も華やかで迫力のある儀式だと言われています。
法戦式は、修行僧とその修行僧のリーダー(首座と呼ばれ、住職に代わり仏法を説くことを許された者)との間で問答を展開します。多くの指導者や修行僧、一般大衆の前で展開されることから、仏法の戦いという意味合いで「首座法戦式」とも呼ばれています。
また、一人前と認められるために必須の儀式であり、法戦式は首座が必ず通る関門だといえるでしょう。