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墓石選びで大事なことは?価格・人気・彫刻・注意点・よくある質問をご紹介!
墓石とはお墓に設置される大きめの石
墓石とは、お墓に設置されている大きめの石のことです。
一番よく使われる石は花崗岩(かこうがん)です。
他には、安山岩(あんざんがん)、斑レイ岩(はんれいがん)、閃緑岩(せんりょくがん)もよく使われます。
この記事では、墓石の値段、人気のある国産墓石、どんな彫刻ができるか、墓石選びの注意点を解説します。
また、よくある質問にも触れます。
五輪塔や多宝塔も墓石に含まれる
五輪塔や多宝塔なども墓石の一種に含まれます。
平安時代、古墳から、こうした墓石のあるお墓に移り変わっていったと考えられます。
公家や豪族、高僧が亡くなった際は、仏教に基づいた、墓石のあるお墓に葬られるようになりました。
鎌倉時代になると、禅宗の普及に伴い、今の墓石に近い角柱型の墓石が使われるようになりました。
和型・洋型・デザイン墓石がある
現在の墓石は和型・洋型・デザイン墓石があります。
和型は縦型、洋型は横型、デザイン墓石は個性豊かでいろいろな形があります。
それぞれの特徴を紹介します。
①和型
引用:AMAZON
和型はよく寺院の墓地で、先祖代々のお墓としてみられる形です。
仏舎利塔や五輪塔をイメージしているという説があります。
和型の墓石部分は、竿石(さおいし)とも言われます。
幅が約21~24cmくらいの物が多いです。その下に上台、中台、芝台が置かれています。
そして、お花を飾る台やお線香をあげる台があります。
先祖代々のお墓として○○家の墓と彫られていることが多いです。
②洋型
洋型の墓石は、横長の物が多いです。竿石が横に置かれており、角に丸みがあります。
和型と異なり、竿石と上台のみの2台構成が多いです。
○○家とは彫らず、感謝や希望を表す言葉を彫っているケースが多いです。
「ありがとう」「心」など。
最近、和型を上回るほどの人気です。
その背景として挙げられるのは、洋型墓石にマッチする洋風の芝生墓地などが増えてきていることです。
また、個性を重視できるところも、現代人の感覚に合うと考えられます。
さらに、重心が低いため、安定性があり、倒壊しにくいことも人気の理由の一つです。
昨今の大地震では、和型の墓石が倒壊する事例が多く見られました。
③デザイン墓石
個性的なデザイン墓石を選ぶ方も増えてきています。
故人が生前に指定していることも少なくありません。
また、故人を思い出すような型を遺族が選ぶこともあります。
石材店に相談したり、インターネットでカタログを探したりできます。カラーもいろいろあるので、お好きな物を選べます。
さらにこだわりたい方は、ご自身でデザインしたり、お店にこんな形にしてほしいとリクエストしたりする事も可能です。
ただし、値段はそれぞれ異なるため、お店と相談する必要があります。
墓石の値段は5つの要素によって変動する
墓石の値段は、建てる方にとって気になるものです。
しかし、お墓を建てる場合、かかる費用は墓石のみではありません。
ここでは、墓石も含めたお墓全体の値段について考えてみます。
因みに墓石の工事全体の総額の平均は130万円前後と言われています。
①石材による
墓石は石材によって値段が異なるものです。
一概には言えませんが、どちらかといえば、国産の石材の方が外国産よりもお値段が高めです。
ただし、石はそれぞれ性質が異なるため、同じ石でも等級により、値段が異なります。
また、石の種類は国内、国外合わせて150種類程になるため、区別は難しく、値段の相場も正確に出せないものです。
その他、石の模様によっても値段が左右します。
以下、高い順に並べてみました。細かい模様の細目が一番高級です。
1.細目
2.中細目
3.中目
ただし、インド産のクンナムという黒御影石は、国産のお求めやすい価格の物よりも高価です。
- 最も高価な墓石:香川県高松市産の庵治石(あじいし)細目
- 最もお求めやすい墓石:中国産白御影石
庵治石は花崗岩のダイヤモンドと言われるほどで磨けば磨くほどに輝きます。
中国産白御影石は、採掘量が多いため、比較的お求めやすい価格になっています。
②どんな形のお墓にするか
お墓の形により墓石を使う割合が異なるので、値段にも影響します。
和型、洋型、デザイン墓石でいうと、加工費がかかるため、デザイン墓石が高めです。
ただし、安価な石材を選ぶなどの工夫で希望の価格を設定することは可能です。
どの型にするにしても、お店と納得のいくまで相談することをおすすめします。
③お墓の区画の大きさ
区画の大きさにより、使える墓石が決まることもあります。
たとえば、広い区画であれば、大きなお墓を建てられるので、使う墓石の量が多くなり、値段も高くなります。
しかし、狭い区画であれば、使う墓石の量が少ないので、お値段を抑えられます。
④付属品
お墓には墓前灯篭のような付属品もあります。
それらを付けると値段が高くなるものです。
墓前灯篭は、故人があちらの世界で道に迷わないように道を照らすもので、1基か1対付ける場合があります。
費用は石によって異なりますが、安くて4~5万、高くて100万円くらいと幅があります。
その他に五輪塔などを付けると、お値段は高くなるものです。
⑤お墓の立地
立地次第で値段が変わることがあります。
たとえば、山の斜面のような場所ですと設置が難儀で工事費用が高くなるため、費用が加算されます。
けれども、都心部の霊園であれば、施行がスムーズなので、加算されることはほとんどありません。
人気のある国産墓石ベスト5
人気のある国産墓石のベスト5です。石材屋さんなどの資料や石の情報を元に考えてみました。
1位 庵治石
2位 天山石
3位 大島石
4位 真壁石
5位 滝根石
1位 最高級墓石の庵治石
最高級とされる庵治石が1位です。庵治石の特長を挙げてみました。
- 結晶の粒子が小さいので、膨張、収縮率、水の浸透率が低い。→風化に強い。
- 鉄分が少ないため、変色しにくい。
- 磨くと出てくる青黒いツヤが美しい。
- 世界一と称する声も多い。
- 産地である庵治町周辺は全国で有数の石材加工、墓石加工で有名。
2位 西日本で人気の天山石
西日本で人気のある天山石の特長です。
- 紺碧の海のような美しい色合い
- 吸水率の低さは浮金石、備中御影に次ぎ国内3位
- 圧縮強度、曲げ強度がダントツ。
- 変色しにくい。
- 光沢の低下は年月が経っても見られない。
- ざらつきや剥離がほとんどない。
- 50年経っても劣化なし。
3位 高品質の大島石
愛媛県今治市大島で採掘される大島石は高品質な石として知られています。
- 地元四国や関西で人気。
- 青い石目が美しい。
- 硬度があり丈夫
- 大阪城の築城に採用されたと言われている。
- 400年以上の歴史がある。
4位 豊富に採石できる真壁石
茨城県で採石される真壁石は、長い年月人気を博しています。
そんな真壁石も最近は中国産も多くなってきました。
- 茨城県西部の常陸三山で産出される。
- 硬質で美しい
- 100年以上同じ技術や技法を用いていて産出
- 日常生活に使用される製品を多く作っている。
- 関東で一番豊富な採掘量
5位 お求めやすい価格の滝根石
国産墓石の中でもお求めやすい価格の滝根石です。その特長を挙げてみます。
- 埋蔵量・出荷量が多い。
- 丁場でワイヤーソーを用いることで火薬の使用を抑えられている→ロスが少なくなるので、安定した供給を維持できる→価格を抑えられる
- 落ち着いた石目と青さがベストマッチ
- 福島県の銘石
墓石にはどんな彫刻ができるか
墓石には彫刻することができます。
どんな彫刻が可能なのか、和型墓石、洋型墓石で紹介します。
和型墓石の場合
和型墓石の彫刻の一例です。
竿石の正面と裏に家名や宗派名を入れる、下記のような彫刻をする場合が多いです。
石材店と相談してお決めください。
彫刻する場所 | どんな彫刻を入れるか |
竿石の正面側 | 家名、宗派名、 |
竿石の裏側 | 建立年月日、建立者名 |
上台 | 戒名や俗名 |
花立 | 家紋を彫刻する場合がある。 |
門柱 | 家名(竿石に彫らずに門柱に刻むことがある。) |
洋型墓石の場合
洋型墓石の彫刻です。和型墓石と違うところもあります。
彫刻する場所 | どんな彫刻を入れるか |
竿石の正面側 | 家名や好きな言葉例:心、偲、悠、感謝、希望など |
竿石の裏側 | 戒名、俗名 |
竿石の右側 | 建立年月日、建立者名 |
花立 | 家紋や家名を彫刻することもある |
門柱 | 竿石に家名を彫らない場合はここに彫る |
墓石選びの注意点
大地震がいつあるかわからないものです。
万が一の倒壊に備え、耐震性のある墓石を選択すると安心です。
また、悪質な業者にも気を付けたいものです。質の低い物を売られてしまうケースが後を絶ちません。
さらに、石材が国産でも加工が海外というケースもあるものです。
耐震性を取り入れたい
東日本大震災で、多くの墓石が倒壊してしまったように、耐震性の加工をしていないと、大きな災害で倒壊してしまう恐れがあります。
新しく墓石を作る場合は、耐震性の加工をするケースが多いです。
しかし、稀に耐震性を強化しないこともあるので、一応石材店に耐震性について尋ねてみると良いでしょう。
代表的な耐震対策は、墓石に芯棒を入れて、揺れが起こっても倒壊しないように強化するやり方です。
悪質な業者に要注意
墓石には、高価なものもありますが、安価な物も存在します。
一般的には、国内産の物が高価であることが多く、外国産は比較的安価です。
そこに目を付ける悪質業者がいるので、気を付けましょう。
たとえば、安価な中国産御影石を国産で人気ナンバー1の高級墓石、庵治石と言って売る場合があります。
どちらも御影石という種類であれば、見かけはそっくりで見分けがつきません。
国産にしては安いと思って購入してしまうと、耐久性が悪く、すぐにひび割れしてしまうことがあります。
安価な物は水分の吸収性が良いので、内部に水が浸透して劣化を起こすためです。
こうした詐欺にあわないためには、信頼できる石材店を探すようにしてください。
石材が国産でも加工が海外というケースがある
上記と似ているケースですが、石材は国産でも加工が海外というケースもあります。
日本では、職人が時間をかけて、石の性質に合わせて丁寧に石材を墓石に加工します。
しかし、海外では機械で行うので、すべて同じ加工です。
そのため、石によっては劣化が早まる場合もあり、数年後にかけてしまうことも考えられます。
そのような事態になると、また墓石を買い替える事になるため、余計にお金がかかります。
このケースからもわかりますように、信頼できるお店に依頼することが大事です。
よくある質問
- 墓石選びの流れを知りたい
-
まず、和型、洋型、デザイン型のうち、どんな型のお墓にするか考えます。
そして、それにふさわしい墓石を値段、性質を考えて選びます。
インターネット検索で情報集めをしてください。
- カタログを見るにはどうしたらいい?
-
インターネットでカタログ請求できるお店を調べてみてください。
大手石材店のホームページを見ますと、カタログの請求方法が記載されていることがあります。
- 墓石を安く購入できますか?
-
アウトレット墓石を探す方法があります。また、墓石の比較サイトを利用してより安い物を探すことも可能です。
ただし、品質が安心できるものかわかりません。よく調べてみる必要があります。
または、石材店に相談してみてください。
- 良い石材店選びのポイントは?
-
- 質問に迅速に答えてくれる
- 見積書を早めに作成してくれる
- 石材の情報に詳しい、
- 歴史のある老舗
また、そのお店の石材を使ったお墓を見て判断するのもおすすめです。
まとめ:墓石は石材などで値段が左右する・石材店とよく相談して選ぶのが大事
お墓に設置する大きめの石である墓石は、石材、区画、お墓の形、付属品、立地により、値段が異なります。
今後の経年劣化を考えますと、質の高い石材がおすすめです。
まず、どんな型のお墓にしたいか考え、品質の良い墓石を選びたいものです。
その際は、信頼できる石材店に相談しましょう。