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    香典返しとは?|意味を知ればマナーがわかる

    目次

    香典返しとは香典を受けた返礼に物を贈ること

    香典返しとは香典を頂いた人への感謝の気持ちとして贈る返礼品です。悲しいながらも慌ただしい葬儀の後、多くの人が頭を悩ませる香典返し。今回はそんな香典返しの意味を学習しましょう。香典や香典返しの意味、どんなものをいつ贈るべきか、相場はどのくらいなのかを解説します。

    香典は故人への供養と遺族への気持ち

    香典は故人への供養の気持ちとして供する金銭です。昔は香を焚いて供えていたために香の字が使われています。香典袋にお金を入れてお通夜や告別式に持参します。

    香典には、遺族に対するいたわりの気持ちという意味もあります。大事な人を亡くして辛い気持ちでいるに違いない遺族に寄り添う気持ちが込められているのです。遺族は悲しい気持ちを味わいながらも、お通夜や告別式を執り行わなければなりません。それにかかる費用を、故人に縁やゆかりのある人たちが少しでも手助けしたいという気持ちも含まれています。昔から見られる助け合いの精神のあらわれでしょう。

    香典返しは香典を頂いた人への感謝の気持ち

    香典返しとは香典への返礼で、頂いた人への感謝の気持ちという意味です。また滞りなく式を終えましたという報告の意味もあります。

    香典を頂いたお礼として品物を相手に渡します。地方によって香典返しの渡し方は違いますが、頂いた人への感謝という意味は同じです。

    のしに書かれる「志」にも感謝の気持ちの意味がある

    香典返しののしには「志」という言葉が書かれています。その意味は辞書にもあるように「相手のことを思う気持ち」です。

    ・気持ちを表して物を贈ること。また、その贈り物。

    ・死者への追善供養。また、そのしるしとして物を贈ること。また、その物。

    出典 新村 出編 広辞苑 第六版(岩波書店)

    上記にある辞書の意味からも考えられますように「志」は故人と縁深い人たちへの感謝の意味も込められています。「ほんの心ばかりの品ですが、故人を思ってお受け取りください。このたびはありがとうございました」という遺族からの気持ちです。

    消えてなくなるという意味で食べ物を贈る場合が多い

    大事な人を亡くした悲しみをこらえながら、香典返しに心を悩ます人は多いものです。特に初めて喪主を勤める場合は何を選べばよいのか迷ってしまうのも無理はないでしょう。

    香典返しでは、消えてなくなるという意味で食べ物や飲み物を贈る場合が多いです。また日用品だと不幸を拭い去るという意味のタオルや、使ってなくなる石鹸を贈ることもあります。逆に贈らない方が良いとされているのは、生臭さのある魚や四つ足の動物のお肉です。けれども練り製品やビン詰めのような魚の加工品であれば、許される範囲になります。また昆布や鰹節のような喜びの席に供えるものもタブーです。

    なぜ肉や魚はタブーなのか?

    肉や魚がタブーとされるのは、殺生を伴うからだと考えられます。亡くなった人への供養の意味もある香典返しなので、そこに生きものの命を頂く食物はふさわしくありません。また臭いや腐りやすさの問題も考えられます。今後の良いコミュニケーションのためにも、受け取る側を配慮した贈りものが望ましいです。

    香典返しを贈る時期、金額、品物を知っておこう

    最後に香典返しの時期、金額、具体的な品物について解説します。マナーとして知っておくと、今後の人とのお付き合いやいざというときに役に立つでしょう。

    贈る時期は四十九日の法要後

    贈る時期は一般的に四十九日の法要後が良いとされています。なぜならば亡くなって四十九日というと、遺族が喪に服することを終える忌明けの時期になるからです。

    四十九日を過ぎれば、遺族の悲しい気持ちにも一区切りつくと考えられているため、贈り物をするにも良いタイミングです。無事に四十九日の法要を執り行ったという報告と、故人を思ってくれたことへの感謝の意味も込めて、心のこもった香典返しをすると良いでしょう。

    お礼の手紙も添えたい

    香典を頂いた相手への感謝の気持ちを述べたお礼の手紙(お礼状)も添えたいものです。葬儀社に頼むとお礼状もいっしょに用意してくれますが、どんなことを書くべきかは知っておきましょう。

    以下にお礼状に書くべきことを挙げます。

    ・通夜や告別式への参列や頂いた香典、日頃の故人との交流への感謝の気持ち

    ・滞りなく戒名や法要が行われたことの報告

    ・書面で挨拶することのお詫びの言葉

    ・香典返しの品を送付したことの報告

    ・日付と差出人の名前

    NGな言葉は以下です。

    ・重ね重ね、たびたびなどの繰り返しの言葉

    ・「逝去」は丁寧な言葉になるので、身内には使わず「死去」にする。

    尚「拝啓」「敬具」は使っても使わなくても良いのですが、使う場合は「拝啓」と「敬具」をワンセットで使うようにしましょう。

    【親しい人への挨拶状の文例】

    拝啓

    この度は父○○の死去に関して、お心のこもったお香典、お言葉を承り大変ありがとうございました。お陰様で滞りなく四十九日の法要を終えることができましたので、ここにご報告いたします。

    父の生前は温かいご支援のお言葉やご支援をいただき、本人も大きな励みになりました。身内としましては、感謝の一言に尽きます。悲しみの癒えぬ日々が続きましたが、最近はようやく一区切りつきました。

    ここに、お礼の印としてほんの心ばかりの品をお贈りいたしますので、ご受納いただけると幸いです。

    今後も長いお付き合いを何卒よろしくお願いいたします。

    敬具

    当日返しもあり

    最近では香典返しをお通夜や告別式の当日に渡すパターンも多いです。特に葬儀会社に頼む場合は、当日返しが多いでしょう。予め2,500円から3,000円くらいのものを選んで用意しておきます。

    遺族としては、その日のうちに渡せることで配送料もかからず楽です。ただ数を調整したり、多めのお香典を頂いた場合は改めて四十九日以降に香典返しを贈ることになります。

    当日返しは特にマナー違反ではない

    本来は上記したように四十九日後なので、早めに渡すとなるとマナー違反ではないかと懸念する人も多いです。しかしきちんと心のこもった常識的なものを渡すのであれば、マナーに反していません。実際に香典返しは当日渡すことが通例となっている地方もあるので大丈夫です。

    相場の目安は半返し

    香典返しの品を買うとなると気になるのは金額です。余りに高値のものを贈れば、相手が気おくれしてしまうと考えたり、かといって余りに安いものを贈れば失礼にあたると思ったりするでしょう。

    ここで覚えておくと良いのは半返しです。つまり頂いた金額の半額分のお返しをするのが望ましいというマナーです。たとえば5,000円のお香典の場合は2,500円、10,000円の場合は5,000円になります。

    実際には香典の1/3~半額が一般的とされています。

    相手への配慮を考えた品物にしよう

    品物は飲食物、使ってなくなる日常品が良いとされていますが、具体的にどんな物が良いかは相手次第です。相手の好みや家の状況などを考えて選ぶことをおすすめします。せっかく贈るのであれば、相手に喜んでもらえたほうが、贈った方としても本望ではないでしょうか。

    たとえば相手が年配者あれば、日々飲むであろう日本茶にするのも良いです。また若い20代の人であれば、かわいらしい柄のブランドもののタオルにするなど、相手の好みを知っていればより喜ばれるものを選べます。いずれにしても気は心というように、一生懸命相手を思って選んだ品であれば、喜んでもらえるでしょう。

    通販サイトを利用して購入できる

    インターネットショッピングが普及している現在、香典返しも通販サイトを利用して購入できます。通販であれば、数の多い注文の場合も便利ですし、家まで送ってもらえるのも助かるところです。

    特にさまざまな事情で、香典返しを買いに行けない人にとっては、家に居ながらにして商品を頼める通販は便利です。また品数も多いので比較検討し気に入ったものを選ぶことができます。多くのサイトがあるのでうまく活用して、納得いく香典返しを選びましょう。

    まとめ:香典返しで大事なのは気持ち

    香典返しは故人に縁、ゆかりのある人たちがお供えしてくれた香典のお返しに贈る品物のことです。贈る時期は四十九日を終えたあたりで、相場は香典の額の1/3~半額となっています。贈る物は飲食物やタオル、使ってなくなる石鹸なども良いでしょう。大事なのは故人や、故人を遺族といっしょに送り出してくれる人たちへの気持ちです。相手に喜ばれそうなものを心を込めて選んでください。

    (出典) 新村出編 広辞苑 第六版

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