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納経帳とは?読み方や使い方は?御朱印帳との違い、重ね印についても紹介

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目次

納経帳とは巡礼地専用の御朱印帳のこと

納経帳のうきょうちょうとは、巡礼寺院で御朱印ごしゅいんを頂戴するための御朱印帳のことで、巡礼専用のものをいいます。主に「お遍路巡り」や「西国三十三所巡り」などで使われることが多いです。

お遍路(四国遍路)とは?

お遍路は、約1200年前に弘法大師(空海)が修行した四国88か所の仏教寺院をたどる巡礼のこと。そのすべてを参り終えた後、高野山金剛峯寺奥の院こうやさんこんごうぶじおくのいんにて弘法大師に報告・感謝をして満願成就まんがんじょうじゅとなります。

2015年に「四国遍路ー回遊型巡礼路と独自の巡礼文化」として日本遺産に認定されています。

納経帳の特徴:それぞれの霊場巡り専用であること

納経帳は、

  • それぞれの霊場巡り専用である
  • 一番札所から順に寺院名や御詠歌などが書かれている

などがその特徴で、参拝する霊場は納経帳一冊にまとめられています。

以前は写経を納め、その証として御朱印をもらっていましたが、現在は霊場の納経所や札所で納札おさめふだを納め、御朱印を頂戴するというスタイルが主流になっています。納札とは参拝日や住所・氏名並びに祈願事を書き入れたお札のようなもののことです。

そのため「写経を納める」名残りとして、納経帳と呼ばれています。

納経帳と御朱印帳の違い

納経帳と御朱印帳の違いは以下の通り。

納経帳霊場巡礼専用の朱印帳
御朱印帳一冊に色々なお寺や神社の朱印を納めるもの

納経帳の使い方:寺院を参拝したときに御朱印をいただく

納経帳は、巡礼先の寺院を訪れた際に御朱印をいただくために納経所・札所で使います。その際は「奉納」の文字に加え、

  • 本尊の名前
  • 寺院の名前
  • 参拝日

を墨書でいただき、さらに本尊を表す梵字や札所の番号などの朱印を捺印していただけます。

納経帳を使うときの注意点

納経帳に御朱印を頂戴するときは以下の点に注意しましょう。

  1. 御朱印は参拝後にいただく(参拝せずに頂戴することはNG)
  2. 書いていただいている間は静かに待つ
  3. 納経所の受付時間を厳守する
  4. 納経帳を忘れた場合でも、メモ帳などに依頼しない
  5. 納経料を納める

納経帳の用意方法:①授与所②仏具店③インターネットで購入

これからお遍路などを始めようと思う場合は、新たに納経帳を用意する必要があります。その際は、

  • お寺の授与所

   メリット:寺院限定のものが購入できる

  • 仏壇・仏具店

   メリット:実際に手にとって確認でき、不明点は相談できる

  • インターネット

   メリット:品揃えが豊富で好みのデザインをチョイスしやすい

などを利用して、好みの納経帳を用意すると良いでしょう。

納経帳を選ぶときのポイント

納経帳はお遍路など巡礼終わるまで手元にもち、旅路を共に歩みます。好みのものを用意しておくと良いでしょう。選ぶときは

  • 触り心地が良いかどうか
  • デザインは好みか

といったことの他、ビニールカバーがあるなど長年愛用してもキレイに保てるものを選ぶこともおすすめです。

また、最近では子ども用の納経帳も登場しています。親子で参拝を予定している場合はお子さん用に用意しておくのも良いでしょう。

納経帳に関してよくある質問

納経帳と御朱印帳の違いは?

色々な寺院・神社の御朱印を集めるものを御朱印帳と呼びますが、それに対して納経帳は霊場巡礼専用の御朱印帳を指します。

納経帳の重ね印とは?

重ね印とは、納経帳の同じページに御朱印を重ねて頂戴することです。一度目の巡礼の際は墨書と朱印が捺されますが、二度目以降は朱印のみが捺されていきます。

巡る回を重ねる度にページが朱く染まり、重ねれば重ねるほどページは赤くなります

四国八十八箇所霊場で行われることが多いです。

まとめ:納経帳とはお遍路など霊場巡礼専用の御朱印帳のこと

納経帳とは、お遍路巡りや西国三十三所巡りなどの際に巡礼寺院で御朱印を頂戴する霊場巡礼専用の御朱印帳のことです。一番札所から順に寺院名・御詠歌などが書かれていることがその特徴です。

御朱印は、写経を納め、その証として頂戴することが習わしでした。しかし現在は、霊場の納経所などで納札を納め、御朱印を頂戴するスタイルが主流となっています。

そのため、写経を納める名残として納経帳と呼ばれています。

これから納経帳を用意する場合は、お寺の授与所や仏壇・仏具店、インターネットなどから、長年愛用してもキレイに保てるようなデザインをチョイスすると良いでしょう。

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