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加齢とは?意味・老化との違い・心身や体型の変化・衰えを抑える方法を解説!
加齢とは生まれて何年たったかを示す
加齢(かれい)とは生まれて何年たったかを示す言葉です。つまり、お誕生日を迎えて年齢が上がることです。
この記事では、加齢と老化の違い、加齢に伴う心身の変化、男女別の体型の変化、加齢による衰えを抑える方法を紹介します。
加齢に伴い体の機能は低下する
加齢に伴い、体の機能は低下するものです。その最初の兆候は、筋骨格系に見られます。その次に眼、耳が中年期初期に変化し、体内の機能も加齢とともに低下していきます。
身体機能のピークは30歳手前です。それ以降は少しずつ衰えていきます。しかし、ほとんどの機能がまったく動かなくなるわけではありません。生きて行くのに必要な力は維持されていくものです。なぜならば、それらの機能には予備としての力が残されているからです。
たとえば、腎臓を提供する生体腎移植ができるのも、一部を移植しても生きていけるという予備の力が残されているからです。
しかし、このように機能が十分に維持されていても高齢期になると、激しい運動、温度変化への対応が難しくなり、病気になる事も考えられます。また、薬の副作用を受けやすくなったり、ストレスによる機能不全が起こりやすくなったりするものです。
加齢と老化の違い
加齢と老化は異なりますが、同じように考えてしまう方は多いものです。年齢を重ねる加齢は誰にでも訪れるものですが、老化は加齢による身体の変化なので人によって異なります。
加齢は平等
加齢は誰にでも訪れます。たとえば、2022年2月1日に生まれた子どもが2023年2月1日に1歳になることも加齢と言います。お誕生日を迎えて年齢が上がったからです。
このように、加齢はただ単に年齢が上がることなので、老若男女問わず起こることです。
言葉としての使い方を挙げます。
- 加齢により体の節々が衰えたせいか、最近は疲れやすくなりました。
- 生きている限り、どんな人でも加齢は避けられません。
- 加齢により、今まで使っていた化粧品が合わなくなることがあります。
老化は加齢による身体の変化
老化は加齢による身体の変化で、個人差があります。そのため、人によっては年齢より若く見えたり老けて見えたりします。それはその人の生活習慣や周囲の環境によるものです。たとえ双子であっても差が出ると言われています。
加齢による体の変化つまり老化の原因として考えられることを以下に挙げてみます。
- ストレス
- 睡眠不足
- 喫煙
- お酒の飲みすぎ等
言葉としての使い方です。
- 私の愛犬は老化により食事量が減りました。
- 老化による物忘れがひどくなってきました。
- 老化のために筋肉量の減少を予防するためにお肉を食べます。
加齢に伴う心身の変化
加齢に伴う心身の変化を詳しく解説します。生理的機能の衰えの他に味覚、聴覚、眼の衰えがあります。具体的には、高音が聞き取りにくくなったり老眼になったりです。
しかし、知能やパーソナルの変化はそれほどありません。
生理的機能の衰え
出典:千葉県
上記で見られますように、生理的機能は加齢とともに下がっています。
たとえば、老化により細胞が死滅しても再生されないので、その数は少なくなります。そうなると、臓器は正しく機能しません。こうした臓器の機能低下により、他の臓器に影響を及ぼすことがあります。
また、何らかの病気があると臓器のバランスがくずれ機能が衰えることもあります。たとえば、動脈硬化で腎臓血管が細くなると血流に影響が起こり腎機能が低下します。
味覚が衰える
加齢による老化では味覚の衰えもあります。たとえば、塩味、酸味、甘味、苦味、うまみといった味覚のうち、しょっぱさを感じる塩味が感じにくくなります。
原因は、加齢による血液中の亜鉛不足、味細胞自体の老化、口の中の傷、ドライマウス、厚い舌苔が考えられます。味覚が衰えると食事を楽しめなくなり、食が細くなるケースもあります。
高音が聞き取りにくくなる
加齢により高音が聞き取りにくくなります。特に60歳を過ぎると、症状は顕著に現れます。これを「加齢性難聴」と言い、老人の聞き間違いの原因と考えられています。
誰でも起こり得る症状で予防方法はありません。一説に活性酸素による細胞障害の可能性が考えられます。活性酸素はあらゆる機能に影響し、老化に関与すると言われています。
老眼になる
加齢による水晶体の調節機能障害が老眼です。老眼は病気ではなく、加齢による生理現象の一つで眼の老化と言えます。
加齢により目の調節機能が衰え、近くが見えにくくなります。加齢によりレンズの役目を果たす水晶体が硬くなる事が原因です。
この現象に気付くのは、40歳を過ぎた頃という人が多いものです。しかし、実際は15歳を過ぎた頃から水晶体の老化は始まっています。
知能やパーソナリティの変化はそれほどない
出典:千葉県
かつては加齢による老化で知能も変化すると思われていましたが、ここ最近の調査により知能はさほど影響を受けていないことがわかりました。
また、価値観や生活態度、行動の特性を示すパーソナリティも加齢によって変化するわけではありません。よく年をとると頑固になる、わがままがひどくなると言われますが、あくまでも個人の特性によるものです。
ただし、肉体の衰えによってストレスがたまり、心が乱れることもあります。心の健康を保つためには、肉体の健康も大事です。
男女別加齢による体型の変化
ここからは、男女別で加齢による体型の変化を見ていきます。
主に男性は腕や脚の筋肉量が減り、女性は上半身の脂肪が増えます。詳しく説明していきます。
男性:腕・脚の筋肉量が減る
男性で目立つのは、腕や脚の筋肉量が減ることです。
統計によりますと、男性は加齢により、元々あった筋肉量が減り、脂肪の割合が増える傾向です。特に目立つのは腕と脚。元々は女性に比べて筋肉量が多く、脂肪の割合が低いという特性がありました。しかし、加齢による老化でこうした変化が起こったと考えられます。
たとえ体重が増えていなくても、体脂肪率が増えている可能性があります。
女性:上半身の脂肪が増える
女性の場合は加齢により上半身の脂肪が増えます。その変化は男性よりも明らかで、脂肪の付き方に女性ならではの特徴が見られます。
- 30歳未満:腕・体幹部の脂肪率が低く、太腿、臀部といった下半身の脂肪率が高い。
- 30代以降:腕・体幹部の脂肪率が高くなる。
- 50代以上:全身均一に体脂肪がつき、丸いぽっちゃりした体型になる傾向にある。
加齢による衰えを抑える方法
上記に挙げた加齢による筋肉の衰えは、鍛えることである程度は抑えられます。また、バランスの良い食事によって健康を保つことが可能です。ここからは、筋肉のためのトレーニング方法や栄養バランスの取れた食事を紹介します。
ストレッチやウォーキングなどの運動
ストレッチやウォーキングなどの運動が効果的です。たとえば、以下の動画で簡単な運動ができます。
高齢者の暮らしを拡げる10の筋力トレーニング「初級コース(トレーニング1~4)」|健康福祉|健康長寿社会づくり推進課|群馬県
また、ウォーキングも効果的です。普段より大股で歩く、かかとからつま先に重心を移動させるのもポイントです。手は後ろに大きく振り、前には軽めに振ります。歩くリズムに合わせて振ることで肩甲骨も鍛えます。
時間がない場合は、オフィスや買い物、通勤の際に階段を使うのも良い方法です。
栄養バランスの取れた食事
栄養バランスの取れた食事も大事です。そのポイントを以下に挙げてみました。
- 毎食、主食・主菜・副菜を取り入れる。
- 三食欠かさず食べる。
- 肉か魚:1日2品
- 卵と大豆製品:1日1品
- 主食は毎食取り入れる
- 牛乳・ヨーグルトを毎日コップ1杯頂く。
①主食
主食は糖質です。ご飯、麺類、パンをとることでインスリンが分泌されます。結果、血糖値を下げ、たんぱく質・脂質をバランスよく合成させます。
②主菜
たんぱく質中心です。肉・魚・卵・大豆を使います。骨や筋肉を作るので積極的に摂ります。ただし、魚や肉には脂質が含まれているため、腎機能に問題がある場合は医師に相談しましょう。
③副菜
野菜や海藻の小さなおかずです。ビタミン、ミネラル、食物繊維が摂れます。緑黄色野菜、淡色野菜などを組み合わせます。
青菜のおひたし、切り干し大根の煮物、ヒジキの煮物などがあります。
④乳製品
牛乳、ヨーグルト、チーズといった、たんぱく質を含む乳製品も積極的にとりたいものです。これらは乳製品に含まれるカゼインというたんぱく質です。カゼインには、筋肉を作るロイシンが含まれています。
⑤果物
各種ビタミン、食物繊維を多く含んでいます。また、水分が多いので、水分の普及にもなります。
まとめ:加齢に伴う老化を抑えて前向きに生きよう
加齢は年齢を重ねること、老化は加齢による体の変化です。高音が聞き取りにくい、老眼になる、内臓機能の低下など、加齢に伴う老化現象は多々あり、避けられないものです。しかし、ストレッチやウォーキング、バランスの取れた食事で抑える事は可能です。
加齢による老化は弊害も多くありますが、人生を重ねることで得るさまざまな経験は、貴重なものです。人生の辛酸をなめてきたことも後世に伝えたい経験ではないでしょうか。
加齢による老化を抑えながら前向きに人生を歩んでいきましょう。