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慰霊塔とは?慰霊碑との違い、沖縄や広島に建てられた慰霊塔も紹介
慰霊塔とは慰霊碑の一種で背が高く碑文が刻まれないもの
慰霊塔とは、戦争や災害などで命を落とした人たちの霊魂を鎮めるために建てられた塔のことです。読み方は「いれいとう」。
英語では「memorial tower」と訳されます。
慰霊碑とは?
慰霊碑とは戦争や事故、自然災害などで亡くなった人の霊を慰めるために建てられた石碑のことで、慰霊の碑文が刻まれています。
また、魂を鎮めるためだけでなく同じようなことが二度と繰り返されないようにとの願いや、警告の象徴とも言われています。
このほか、動物の霊魂を鎮めるためにも建立されています。
慰霊碑との違いは 高さがあること・碑文が刻まれないこと
慰霊塔は慰霊碑の一種ですが、慰霊碑との違いは
- 高さがあること
- 慰霊の碑文が刻まれないこと
にあります。
日本国内に残る慰霊塔の例
日本国内には、災害のほか戦没者の霊を鎮める目的で数多くの慰霊塔が建立されています。
一例として、沖縄県、広島県、兵庫県の慰霊塔をご紹介します。
沖縄県:各都道府県の戦没者慰霊塔
第二次世界大戦末期(1945年)の沖縄では、連合国軍と日本軍の間で激しい戦争が繰り広げられました。多くの住民をも巻き込み、両軍及び民間人を合わせて20万人を超す犠牲者を出した沖縄戦は、決して忘れてはならない出来事です。
沖縄県には、亡くなった人たちの霊を鎮め、沖縄戦を忘れないようにと、各都道府県の戦没者慰霊塔が建立されています。その多くは、沖縄県営平和祈念公園など糸満市内に多く建立されていますが、宜野湾市など他のところに建てている府県もあります。
なお、沖縄県の調査によると、各都道府県の戦没者慰霊塔の他にも
- 島守の塔(沖縄県職員の戦没者を慰霊する塔)
- 黎明之塔(沖縄県と南西諸国の守備に任じられた第32軍司令官の牛島満大将と参謀長の長勇中将を祀る塔)
- 沖縄陸軍病院之塔(沖縄陸軍病院勤務の関係者43名を祀る塔)
など、多くの沖縄戦関連の慰霊塔・慰霊碑があり、県内には全部で442基の慰霊塔碑があるとされています。
▶︎各都道府県の戦没者慰霊塔について詳しくはこちら
広島県:原爆慰霊塔
1945年8月6日午前8時15分、広島市に人類史上初となる原子爆弾が投下されました。この被害が凄まじいものだったことは、多くの人が知るところです。
原爆慰霊塔は、広島平和記念公園内にある供養塔(1955年8月5日建立)です。
安土桃山時代の御陵をモデルとした直径16m、高さ3.5mの円形の土盛りで、その頂点に石造の相輪の塔が据えられています。
土盛の内には、身元不明の遺骨約7万柱などが納められ、8月6日になると慰霊行事が毎年執り行われています。
▶︎原爆慰霊塔について詳しくはこちら
兵庫県:太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔
太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔は、兵庫県姫路市の手柄山中央公園に建立された無宗教の慰霊塔です。
恒久平和確立の象徴として地中に突き立てられた刀は不戦の誓いを表し、太平洋戦争の空爆などで被災した都市の犠牲者の霊が鎮められています。
この塔は、当時の姫路市長だった石見元秀氏の呼びかけで1947年に結成された「全国戦災都市連盟(113都市(東京都と112市町))」によって建立されたもの。現在は、一般財団法人太平洋戦全国空爆犠牲者慰霊協会により維持、管理され、毎年10月26日には太平洋戦全国空爆犠牲者追悼平和祈念式が開かれています。
▶︎太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔について詳しくはこちら
慰霊塔に関してよくある質問
まとめ:慰霊塔とは戦争や災害で亡くなった人々の追悼のために建てられた高さのある記念碑
慰霊塔とは、戦争や災害などで命を落とした人たちの霊魂を鎮めるために建てられた慰霊碑の一種で、高さがあり慰霊の碑文が刻まれないことが特徴です。
また、魂を鎮めるためだけでなく「同じようなことが二度と繰り返されないように」との願いや、警告の象徴としての意味も持っています。
日本国内には、戦没者の霊を鎮める目的で
- 各都道府県の戦没者慰霊塔(沖縄県)
- 原爆慰霊塔(広島県)
- 太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔(兵庫県)
など、数多くの慰霊塔が建立されています。