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弔電とは!意味や送るタイミング、知っておきたいマナー、シチュエーション別文例を徹底解説
弔電とはお悔みを伝える電報
弔電は何らかの事情で、訃報の連絡を受けているものの、通夜や葬儀に参列できない場合に送るお悔みの電報のことです。
お通夜、葬儀、告別式のいずれかに参列するのであれば、弔電を送る必要はありません。
弔電の送り方とタイミング
弔電の送り方はひとつではありません。電話やインターネットなどの方法があります。
タイミングは、できるだけ通夜に間に合うように、無理であれば葬儀に間に合うように送ります。
申し込みは電話やインターネットから
弔電の申し込み方法は、主に電話かインターネットです。自分にとって、やりやすい方法を選びましょう。大事なのは、タイミングよく確実に相手に届くということです。
すぐに送りたい、日にちが迫っている、誰かに相談して文面を考えたいという人は電話がおすすめです。NTTが115で対応しています。19時までの申し込みで当日発送可能、日にち指定もOKです。オペレーターが対応してくれるので、文面が決まってない場合なども相談しながら進めることができます。
インターネットは24時間対応なので、忙しい人におすすめです。NTTや郵便局のサイトで受け付けています。
料金は台紙や文字数で異なる
料金は利用方法によって異なります。相場は4400円から15000円くらいです。故人が会社関係者の場合は、安すぎず、高すぎないものがおすすめです。
式が始まる前に届くように送る
訃報を聞いたらすぐに弔電を手配することをおすすめします。
お通夜に届けたい場合は、基本的に式の前までに届くように手配しますが、無理な場合は葬儀に間に合うように送ってください。
葬儀、告別式の場合も遺族は忙しいので、遅くとも始まる1時間前までに届くように手配しましょう。
いずれにしても、式が終わってからでは失礼になります。
弔電のマナー
弔電のマナーも知っておきたいものです。いつか送る必要に迫られる可能性は誰にでもあります。最低限のマナーだけでも抑えておくと、いざというときに助かるでしょう。
宛名と差出人の書き方
- 宛名:原則は喪主名
・喪主名が不明な場合は「○○家 ご遺族様」
・遺族を慰めたい思いが強い場合:遺族の名前
例:故人Aさんの妻Bさんが親友なのでを慰めたい→B様
・社葬の場合の宛名:葬儀責任者→宛先は葬儀会場か故人宅
- 差出人:自分のフルネームと故人との関係
・社葬の場合は、会社名と代表者名
h3故人の敬称の書き方
故人と喪主(または弔電を受け取る人)との間柄によって、故人に対する敬称の書き方は変わってきます。
実父 | ご尊父(そんぷ)様、お父上様、お父様 |
実母 | ご母堂(ぼどう)さま、お母さま、お母上さま |
義理の父 | ご岳父(がくふ)様 |
義理の母 | ご岳母(がくぼ)様 |
祖父、祖母 | お祖父様、お祖母様 |
妻 | ご令室様、奥様、ご令閨(れいけい)様 |
夫 | ご夫様、ご主人様 |
息子 | ご令息様、ご子息様 |
娘 | ご令嬢、ご息女様 |
なお個人名で送る場合は〇〇様、社葬で送る場合は故人の役職名です。
忌み言葉を避ける
弔電で大事なのは忌み言葉を避けることです。一般的な忌み言葉、宗教による忌み言葉をチェックしておきましょう。
一般的な忌み言葉
重ね言葉 | 重ね重ね(かさねがさね)、益々(ますます)、度々(たびたび)、重々(じゅうじゅう)、次々(つぎつぎ)、再三(さいさん)、いよいよ、くれぐれ、かえすがえす など |
繰り返しを思わせる言葉 | 続く、引き続き、再び、次に、なお、また、追って など |
死に関する直接的表現 | 死亡、逝去、死ぬ、御存命中、自殺 など |
不吉さを感じる表現 | 浮かばれない、消えるなど |
故人の宗教による忌み言葉
神式、キリスト式 | 成仏、供養、往生といった仏教の表現 |
浄土真宗 | 霊前、冥福など |
家族葬は弔電辞退の場合もある
家族葬である場合は、弔電辞退ということも考えられます。その場合は、訃報に「弔電辞退」と書かれているので、よく確認してください。
もし「弔電辞退」となっていないのであれば、弔電を送ることは可能です。
関係者別、シチュエーション別の文例
弔電を送る際は、故人との関係に応じた文章を書きましょう。また遺族の気持ちに配慮することも大切です。
以下の文例をベースに、故人との思い出や故人に対する思いなどを交えながら、自分らしい文章を考えてみてください。また弔電を扱うサイトによっては、テンプレート化されているので、それを活用しても良いでしょう。
定番の文例
どんなシチュエーションでも使える、一般的な文面です。
「○○様の訃報に悲しんでおります。お伺いしたいのですが、遠方のため叶わず申し訳ございません。ご冥福をお祈りいたします。」
「悲しいお知らせに呆然としております。○○様のご厚情に感謝しながら遠方からお祈り申し上げます。」
「謹んでお悔み申し上げます。○○様が安らかにご永眠されますよう願っております。」
故人が知り合いの父の場合
「ご尊父様の悲しいお知らせに驚いております。かなりお気落ちされているのではないでしょうか。お力を落としのことと思いますが、お体に気を付けてお過ごしください。遠方の地よりご冥福をお祈りいたします。」
故人の家族へのメッセージとして
「○○様のご逝去、心よりお悔やみ申し上げます。ご快復を願っておられた、ご家族の皆さまのお気持ちを思うとつらいばかりです。○○様のご冥福をお祈りいたします。」
後から逝去を知った場合
「○○様のご逝去を最近知りました。すぐに駆け付けることができず残念でなりません。心よりご冥福をお祈りいたします。」
まとめ:心をこめて弔電を送りたい
弔電はSNSやメールとはまた違った形で、形として残るものです。故人への思いや遺族へのいたわりの気持ちを込めて送りましょう。皆さまの優しい思いやりが、故人や遺族に通じるはずです。