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団塊とは?意味・団塊世代・団塊ジュニア・問題点・問題解決の糸口について解説!

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目次

団塊の世代は昭和22~24年生まれの人

団塊(だんかい)の世代は、昭和22~24年生まれの人です。第一次ベビーブーム世代とも言われ、学生運動がさかんだった時期に青年時代を過ごしています。

この記事では、そんな団塊世代にスポットを当ててみました。団塊の意味、団塊ジュニア、団塊世代の人口の多さ、少子高齢化問題解決の糸口について言及します。

第一次ベビーブーム世代

団塊世代は、第一次ベビーブーム世代とも言われます。ベビーブームとは、赤ちゃんの出生が一時的に増えた世代です。

第一次ベビーブームは昭和22~24年、第二次ベビーブームは昭和46~49年です。

因みに第二次ベビーブームの時期は、ちょうど団塊の世代が20代の時です。そのため、生まれた赤ちゃんは団塊ジュニアと言われます。

学生運動がさかんだった

団塊世代が20代の頃は、学生運動がさかんでした。大学に進学した人は、目の当たりにしたり、自ら体験したりしたかもしれません。

学生運動が盛り上がった時期は、昭和35年の安保闘争や昭和43年~45年の全共闘運動大学紛争です。そのころ、団塊の世代の人は10代後半から20代でした。

団塊の意味は「かたまり」

団塊の意味は「かたまり」です。団塊とは堺屋太一氏の小説の題名に由来しています。

ここで詳しく説明します。

堺屋太一氏の小説の題名に由来

堺屋太一氏は団塊世代の男性を主人公にした「団塊の世代」という小説を書いています。テーマは膨れ上がった人口の塊です。そこからこの世代の人たちを「団塊の世代」と呼ぶようになりました。

小説「団塊の世代」は1976年に書かれた近未来小説です。見事に現在を予想しているかのような話が印象的。たとえば、第一話は1980年代後半が舞台で主人公はコンビニの店長です。小説が書かれた1975~76年代は、まだ日本にはコンビニがほとんどありませんでした。

団塊ジュニアは団塊の世代を親に持つ人

団塊ジュニアと呼ばれるのは、団塊世代を親に持つ人たちのことです。1971~74年生まれで特徴は現実的思考です。

現在、この世代の人たちが親の介護問題に直面しつつあります。なぜならば、団塊世代の親が介護の必要な年齢になりつつあるからです。

1971~74年生まれの人が多い

団塊ジュニアは1971~74年生まれの人です。年齢でいうと49歳~52歳。仕事では、責任のある立場で部下がいるという人も多いのではないでしょうか。

結婚して20代くらいの子供がいる人、独身で仕事に励んでいる人など、それぞれの場面で活躍していると考えられます。

特徴は現実的思考のところ

団塊ジュニア世代の特徴は現実的思考のところです。10代の頃にバブル期を迎え、大学卒業の頃はバブル期とは対照的な就職氷河期でした。バブル期を楽しまず、一気に現実に目を向けなければならなかったため、現実主義になったと考えられます。

また、投資するよりは堅実に節約して貯金する、真面目にコツコツ働くといった考えの人が多いと言われています。そして、第二次ベビーブームで人数が多いため、何事も競争でした。そのため、メンタルが鍛えられていったと言う見方もあります。

親の介護問題に直面しつつある

団塊ジュニアは介護問題に直面しつつある状態です。なぜならば、彼らの親は73歳~75歳。人にもよりますが、そろそろ介護が必要になってきたという人もいるはずです。

団塊の世代は人数が多いので、介護が必要になった時に大変です。大人数の高齢者を介護できる人がいるか否かも問題になると考えられます。介護関係の職員不足なども深刻化されているので、さらなる対策も期待したいところです。

団塊の世代の問題点は人口の多さ

団塊世代の問題点は人口の多さです。第一次ベビーブームで生まれた世代なので、人口が多くなりました。

その人口の多さが介護の問題を色濃くしています。ここでは、国民の4人に1人が75歳以上になる2025年問題や現役世代1.3人で高齢者を支える時代について説明します。

国民の4人に1人が75歳以上になる2025年問題

2025年問題は、国民の4人に1人が75歳以上になる超高齢化社会により、雇用・医療・福祉に多大な影響を与えることです。実際、第一次ベビーブームに生まれた団塊の世代は、約800万人いると言われます。

しかし、その一方で、介護の担い手にもなる労働人口は減少の一途をたどっています。そのため、超高齢化社会により社会保障費が増大しながらも、人口減少による人手不足や財源不足が懸念されます。

現役世代1.3人で1人の高齢者を支える時代がくる

内閣府によると、2055年には15歳~64歳を担い手とすると、65歳以上を1.3人で支えるようになると推計されています。以下は内閣府で作成された図です。

出典:内閣府

さらに2055年には、平均寿命が現在より延びると予想されています。そうなると、ますます団塊ジュニアに対する介護問題が深刻化すると考えられます。

ここで、考えられる問題例を2点挙げてみます。

①Aさん:1972年生まれの団塊ジュニアで2055年に83歳の1人暮らし。施設に入居するほどではありませんが、高齢のため足腰が動きにくい状況です。50歳の子供が1人いますが、遠方に住んでいます。

地域のヘルパーを頼んで家事を手伝ってもらっていますが、人手が足りず、思うようにサポートしてもらえません。

②Bさん:1973年生まれの団塊ジュニアで82歳。87歳になる夫の介護をしています。子供は2人いますが、1人は海外在住、もう1人は遠方に住んでおり、夫の親の介護をしているので頼れません。

夫の施設入居を望んでいますが、どこも定員でいっぱいです。在宅での介護ヘルパーも人手が足りない様子で困っています。

少子高齢化問題解決の糸口

団塊の世代の介護問題にも関係する、少子高齢化問題です。ここでは、少子化・高齢化に関する政府の取り組みをお伝えします。

少子化に関する政府の取り組み

政府は、日本の将来のために少子化を解消させるために以下の取り組みをしています。

・子供がいても働きやすいように雇用環境を整える

・保育サービスを充実させ、子供のいる人が安心して働けるようにする

・世代間交流など、地域で子育てを見守る環境を重視する

・子供の文化体験、社会体験、学習機会などを充実させ、子育てをサポートする

・公園や広場の整備を行い、安心して子育てできる環境を整える

・児童手当、奨学事業、医療費など、経済的負担が軽減できる措置を設置する

・国や地方自治体において子育てや家庭生活における認識を深める教育・啓発を行う

高齢化に関する政府の取り組み

来る超高齢化社会のために、政府も取り組みを強化しています。ここでは、高齢化に関する政府の取り組みを以下に挙げます。

・安心して介護を受けられるように充実した介護保険制度を運営

・ロボットなどのテクノロジーを介護に取り入れる

・介護予防教室、出張健康相談などで地域のつながりを強固にする

・民間とともに認知症施策に取り組む

・介護サービスにデータを活用させる

・介護報酬の価格を決定して介護サービスの充実に努める

よくある質問

地域における団塊の世代対策は何がありますか?

たとえば、盛岡市では産業振興、企業立地による安定した雇用、住みやすいまちづくりなどを推進して、団塊世代の移住促進や社会参画に比重を置いています。

団塊世代のシニアライフを支援する団体はありますか?

起業相談、終活相談、パソコン教室など、団塊世代のシニアライフを支える団体は各地にあります。地域で尋ねてみてください。

団塊世代に仕事を紹介するサービスはありますか?

シニアでも働けるような仕事を紹介する団塊世代、中高年向け人材サービスは存在します。ネットで検索してみてください。

団塊ジュニアの年金はどうでしょうか?

もしも、現行のままであれば、平均年収671万円くらいで65歳からは、厚生年金、国民年金合わせて月に15万円ほど受け取れます。

しかし、20年後は2割ほど減額になることが確実視されています。あるいは、4割減も考えられているので、何とも言えません。

まとめ:団塊の世代にのしかかる少子高齢化問題は深刻

団塊の世代は昭和22~24年生まれです。戦後の元気な日本を生き抜いてきた世代の人たち。第一次ベビーブーム世代なので人数が多いのも特徴です。

日本で抱える少子高齢化問題は、この世代や団塊世代の子供である団塊ジュニアにのしかかってきます。まずは国民の4人に1人が75歳以上になる2025年問題があります。

そして、2055年には団塊ジュニアが高齢者になり、1.3人で1人の高齢者を支える形になると予測されています。少子化により、介護の担い手が少ないことも問題視されているからです。

こうした諸問題解決のためには、政府によるさらなる対策の強化が期待されます。

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