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玄武岩とは?|意味や特徴、他の岩石との違いを解説

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玄武岩とは火成岩の一種

玄武岩(げんぶがん)とは、火成岩に分類される岩石の一種。マグマが冷えて固まったもので、黒っぽいものが多いです。火成岩はさらに深成岩と火山岩に分類されますが、玄武岩は前者の火山岩に該当します。ここでは玄武岩の特徴や、他の火山岩や深成岩との違いを説明していきます。

玄武岩の由来や特徴

岩石は、そのでき方によって大きく三つに分けられます。火成岩(かせいがん)とは、マグマなど溶岩が冷えて固まったもので、堆積岩(たいせきがん)とは、水中で砂や泥が積もって固まったものです。そしてこれらの堆積岩や火成岩であったものが高温や高圧により変化したものを変成岩(へんせいがん)と言います。玄武岩は火成岩に該当する岩石で、マグマからできたものです。

玄武岩は英語で「basalt」

玄武岩は英語で「basalt」と呼びます。この「basalt」の語源には諸説あり、ギリシャ語のbasanos(試金石)の意味に由来するとも、この石が豊富に産出するヨルダン東部の地名、Bashanに由来するとも言われています。

一方日本においては、兵庫県の城崎温泉の近く、玄武洞(げんぶどう)にちなんで「玄武岩」と命名されました。

玄武とは中国神話の神獣

そもそも玄武(げんぶ)とは何なのでしょうか。玄武とは、中国神話に登場する神獣のことです。古代の中国では、東西南北の四つの方角をそれぞれ、青竜(せいりゅう)、白虎(びゃっこ)、朱雀(すざく)、そして玄武(げんぶ)の四神が守護するとされていました。さらに四神には、それぞれを表す色も存在します。玄武は蛇が亀に巻き付いたような姿で、北方と黒色をつかさどる神獣として知られています。

玄武岩の分布

玄武岩は、実はとてもよく見られる岩石です。とくに海洋地殻においては、およそ地球表面の70%は玄武岩だとも言われます。地表の産地としては、ハワイなどのホットスポット火山や、日本国内では伊豆大島や富士山などの火山地域が挙げられます。

玄武岩を含む火成岩の種類と違い

火山のマグマが冷えてできた岩石のことを火成岩と言います。この火成岩はさらに、マグマの冷え方によって火山岩(かざんがん)と深成岩(しんせいがん)に分類することが可能です。

火山岩と深成岩

マグマの冷える早さで、火成岩は火山岩と深成岩に分かれます。マグマが地上や地上付近で急激に冷えてできたものが火山岩、地下深いところでゆっくりとマグマが冷え固まったものを深成岩と言うのです。さらに含まれる組織成分の違いで、火山岩は流紋岩、安山岩、玄武岩の三種類に、深成岩は花崗岩(かこうがん)、閃緑岩、はんれい岩の三種類に分けられます。

組織成分の違い

火山岩と深成岩は、含まれる鉱物の割合で岩石の種類がさらに分かれます。鉱物には無色のものと有色のものがあり、無色鉱物が多いと白っぽい岩石に、有色鉱物が多いと黒っぽい岩石になるのです。それぞれの対応や色については、表にしてみるとわかりやすくなります。

灰色
火山岩流紋岩安山岩玄武岩
深成岩花崗岩閃緑岩はんれい岩

玄武岩の用途

玄武岩は落ち着いた雰囲気を持つ黒い石材として、石垣や庭石に用いられることも多いようです。また、過去にはフランスのカメラ関連製品メーカーであるジッツオが、カメラの三脚素材に玄武岩を使ったこともありました。

まとめ:玄武岩はマグマからできた黒い岩石

マグマが地表近くで冷やされてできた玄武岩。海底では地球表面の7割をも占める、とても身近な岩石です。実際に周囲にも意識して眼を向けてみると、思っていたより近いところで玄武岩を見つけるかもしれませんね。

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