デザイン墓石とは？特徴・価格・購入の流れ・事例・よくある質問を解説

デザイン墓石とはこだわりをデザインした墓石

デザイン墓石とは、故人のこだわりをデザインした個性的な墓石です。

この記事では、デザイン墓石には地上納骨型と地下納骨型があること、価格、購入の流れ、事例、よくある質問を解説します。

故人のこだわりを表現したお墓

デザイン墓石は、故人のこだわりを表現しているので、さまざまな個性が見られます。人気のある型は以下です。

その他、「感謝」など故人のポリシーや好きな言葉を石に刻んだり、ピアノが好きだった故人ならばピアノを形どった墓石にするなど、工夫が見られます。

デザイン墓石は地上納骨型・地下納骨型がある

デザイン墓石には、地上納骨型と地下納骨型が存在します。ここでは、それぞれの特徴をデメリットも含めて紹介します。

地上納骨型の特徴

出典：株式会社千鳥

地上納骨型は、その名の通り地上に納骨堂があるお墓です。換気口がついているので、湿気を抑えられます。また、納骨堂を広く取れるため、多数のお骨を納めることが可能です。

さらにお骨を引っ越す際も取り出しが楽です。

ただし、人によっては、お骨を外部に納めることに抵抗がある場合も考えられます。

地下納骨型の特徴

出典：株式会社千鳥

地下納骨型は、地下に納骨堂がある型で昔からのお墓によくあります。

地下に納骨堂があるのは、故人が土に還って安らかに眠ってほしいという遺族の想いを反映していると考えられます。宗教によっては、極楽浄土に行かれるようにと願うものです。

また、大事な故人のお骨を地下に納めることで、安心できると考える方もいらっしゃるでしょう。

ただし、地下には湿気があるところ、雨により水が溜まりやすいところがデメリットです。

デザイン墓石の価格は？

デザイン墓石は、どのくらいの価格なのか紹介します。将来的に自分のお墓は、個性的なデザイン墓石が良い、親の願い通りのデザイン墓石のお墓を建てたいと考えることがあります。

しかし、その場合、デザイン以上に気になるのは、価格ではないでしょうか？ここでは平均価格を紹介します。

平均価格160万円～170万円

デザイン墓石の価格は、平均で160～170万円といわれます。ただし、あらかじめデザインされている墓石の場合です。

完全オリジナルだと、特殊加工が多くなるためにもう少し高くなります。詳しくは石材店に尋ねてみてください。

どんなスタイルでも価格は変わらない

あらかじめデザインされている墓石の場合は、スタイルによって値段が極端に変わることはありません。たとえば、和型でも洋型でもそれほど値段は変動しないものです。

しかし、完全オリジナルの場合は、その特殊性によって値段が高くなる場合があります。デザイン墓石を購入する場合は、どのくらいの価格になるか、予めシミュレーションしてみましょう。

墓地の費用も必要

デザイン墓石に限ったことではありませんが、墓石のみでなく墓地の費用も必要です。墓石の建立費用の他、永代使用料なども用意しなくてはいけません。

墓地にかかる費用は以下です。

すべて合計すると300万円近くになる可能性があります。ただし、デザイン墓石や墓地の費用によって異なります。

デザイン墓石購入の流れ

デザイン墓石を購入する流れを説明します。インターネットで調べて購入する場合の主な流れです。

それぞれの項目を詳しく説明します。

ネットで確認

インターネット検索で、カタログを調べられる石材店は多いものです。

ここ最近はデザイン墓石を手掛けるお店が多いので、インターネットで「デザイン墓石」を検索するといろいろなデザインの墓石を見られます。

気になるデザイン墓石を見つけたら、お店に問い合わせてみましょう。たいていのお店はメールや電話で問い合わせができます。

スタッフが現地視察

大きな石材店の場合は、全国に加盟店があります。その場合、ご自宅の近くにある石材店スタッフが現地視察をします。

地域の石材店に頼む場合でも、現地を視察してくれます。その際には、不安に思うこと、疑問に感じることなどを何でも相談しましょう。

図面を確認しながら見積もり

ご希望のデザイン墓石の図面を確認しながら、見積もりを取ります。図面やお値段がご自身の希望にあうものか、スタッフと一緒に考えてみてください。

少しでも不安な点、不明な点、意に沿わないと感じた点があったら、この時点で話すようにしましょう。希望に合わないままに話が進んでしまい、お墓ができてから後悔することは避けたいものです。

契約

すべて確認し、これで良いと思ったら契約します。この時点でも、もう一度よく考えてから契約するようにしましょう。後悔しないようにしたいものです。

契約後は、今後の日程が説明されます。いつから施工に取り掛かるか、日数はどのくらいかかるか、引き渡しはいつになるかなど、細かいことを決定していきます。もしも、ご希望日にちがあれば、この機会に相談してみてください。

お墓作り・引き渡し

石材の加工後、お墓作りに入ります。お墓は専門の職人による丁寧な施工が施されます。施工後は、現地に行き、希望に合ったお墓ができているか確認します。

確認後に引き渡しです。この間、発注から約1ヶ月を要します。

デザイン墓石の事例

ここでは、デザイン墓石の事例を3つ紹介します。

墓石に「ありがとう」と刻んだデザイン墓石

出典：株式会社千鳥

「ありがとう」の文字を刻んだデザイン墓石です。ブルーのアートガラスがおしゃれな雰囲気を醸し出しています。

使用石材のインパラブルーはグレー地にブルーの結晶が輝く美しい石目の石材です。アーバングレーは、グレー系の石材でガラスのような美しい石目がポイントです。

使用石材：南アフリカ産インパラブルー・インド産アーバングレー

アートガラスを使用したデザイン墓石

出典：株式会社千鳥

ガラス職人、石材職人、墓石デザイナーによるアートガラスを組み合わせた墓石を使用しています。結晶化ガラスは、透明な美しさのみでなくその強さも魅力です。

インド産M6は粗い石目と白い斑点が魅力の丈夫な石材です。また、陰影により天然石らしいツヤや表情が見える鉄平石も高級感があふれています。

使用石材：インド産M6、鉄平石、アートガラス

鮮やかなブルーがおしゃれなデザイン墓石

出典：株式会社千鳥

鮮やかなブルーがポイントのおしゃれなデザイン墓石です。刻まれた「輝」が墓石の輝きにぴったりです。

インド産クンナムは高級御影石として有名です。永遠の黒と呼ばれる品質の良さを誇っています。そして、青、紫、白が混ざったバハマブルーも美しいコントラストを見せています。

使用石材：インド産クンナム・インド産バハマブルー

よくある質問

石のサンプルは見られますか？

たいていの石材店は、国内産、外国産の石のサンプルを所有しています。頼めば見せてくれるはずなので、ご希望を伝えてみてください。

お墓は好みのカタチで良いのでしょうか？

お墓のカタチに決まりはないので、好みのカタチで大丈夫です。最近は、自分らしさを追求したお墓を生前に建てる人が増えています。

生前にお墓を建てても良いでしょうか？

生前にお墓を建てても良いものです。お釈迦様は生前に死後の仏事を修めることを推奨されていました。因みに生前にお墓を建てることを「寿陵」と言います。

注文してからどのくらいかかりますか？

大体3～4ヶ月です。急ぎの場合は石材店に頼んでみてください。ただし、追加料金が発生する場合もあります。特別注文の場合は、6ヶ月ほどかかる可能性も考えられます。

ガラス墓石は壊れないでしょうか？

ガラス墓石に使用するガラスは、強度があり他の墓石よりも硬くなっています。そのため、破損の心配はありません。

ガラス墓石のメンテナンスはどうしたらよいでしょうか？

ガラス墓石は通常の墓石よりも汚れにくいので、特別なメンテナンスを必要としません。ただし、汚れが見えたら、柔らかいブラシ、石鹸水、中性洗剤などで優しく擦ってください。

まとめ：デザイン墓石はこだわりを表現した個性的なお墓

デザイン墓石は、故人のこだわりを墓石に表現した個性あふれるお墓です。ご自身で納得して建てたいので、生前に建てる人が多いものです。

費用は墓地などを総合すると300万円近くかかる場合があります。ただし、墓石やデザインの選び方にもよるので、石材店とよく相談してください。

また、デザイン墓石をご希望の場合は、後悔のないようにご家族や石材店とよく話し合うことが大事です。