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盆棚飾りとは?いつから飾る?飾り方を図解で紹介
盆棚飾りとはお盆に設置する盆棚に飾付けをすること
盆棚飾りとは“ご先祖様が自宅に帰ってくる”と言われるお盆に設置する盆棚や精霊棚などの祭壇に、飾付けをすることです。
読み方は「ぼんだなかざり」。
盆棚は、ご先祖様の霊を迎え入れる祭壇として庭先や玄関前などに置かれることが多く見られました。しかし、最近ではご先祖様の霊はお盆の期間中、その棚に滞在すると言われていることもあり、仏壇の前や横に置かれることが一般的となっています。
盆棚飾りの基本例
盆棚は、二段や三段のものが基本と言われていますが、部屋の広さに応じてサイズを変更しても問題ありません。家の間取りなどに合わせて用意すると良いでしょう。
また、最近では、マンション住まいなどの住宅事情もあり、経机や小机を利用して盆棚を設けることも増えています。いずれにしても、お供物や提灯などを並べ、華やかにおもてなしすることが大切です。
盆棚は家庭、宗派などによって飾り方に違いが見えるものの、基本的な飾り方を図解で紹介していきます。
〔基本的な盆棚飾りの図解〕
①位牌
位牌は盆棚の一番上に置きます。
②置き提灯
ご先祖様が迷わず家にたどり着けるように、目印となる家紋や絵柄が入った盆提灯。置くタイプの他、吊るすタイプもあり、地域の慣習に習って用意すると良いでしょう。
なお、初盆の場合は、白紋天と呼ばれる白い提灯を飾ります。
③飾り盛花
ミソハギ、キキョウ、ゆりなどがよく選ばれています。
④霊前灯
位牌の周辺を華やかにするための小さな提灯。
⑤お団子
⑥胡瓜の馬・茄子の牛
ご先祖様を乗せて浄土と現世の送り迎えをする胡瓜で作った精霊馬と茄子で作った精霊牛の飾り。
「戻ってくる時は馬に乗って早く、帰る時は別れを惜しみながら牛でゆっくりと帰ってほしい」との意味があると言われています。
⑦季節の野菜
季節の野菜をお供えします。果物や故人の好きだったものを供えることもあります。
⑧香炉・灯明
⑨リン一式
⑩盆棚・どんす
棚には、絹製の織物である「どんす」を敷くことが一般的です。
このほか、イネ科の植物である真菰で編んだゴザを敷き、その四隅に柱を立てて縄を張り、結界に見立てる飾り付けもあります。縄には、ホオズキや昆布、そうめんなどが吊るされます。
宗派によって違いが見られる
一般的な盆棚飾りは上記の通りですが、宗派によって若干の違いも見られます。特徴は以下の通り。
宗派 | 特徴 |
浄土真宗 | ・盆棚は用意しない ・歓喜会という法要を営む |
浄土宗 | ・盆棚に真菰のゴザを敷き、その上に位牌やご本尊、脇侍、仏飯や仏器、野菜・果実を置く。 ・故人が好きだった嗜好品(お酒やタバコなど)のお供えを良しとしていないこともある。 ・位牌やご本尊を盆棚にお祀りする間は、仏壇の扉を閉めておく。 |
曹洞宗 | ・飾り方は基本形だが、仏壇の前に置くことが一般的。 ・盆棚には白い布をかけ、おがらで作った7段または13段のハシゴを盆棚と床の間にかけておく。 |
真言宗 | ・精進料理をお供えする |
盆棚飾りでよくある質問
まとめ:盆棚飾りとはご先祖様をお迎えするお盆に用意する盆棚に飾付けをすること
盆棚飾りとは、お盆に設置する“盆棚”または“精霊棚”に飾付けをすることです。
《基本的な飾り方》
盆棚に絹製の織物である「どんす」を敷き、一番上の段に位牌を置きます。
ご先祖様が迷わず家にたどり着けるよう、家紋や絵柄入りの提灯(目印)を置き、浄土と現世の送り迎えをする胡瓜で作った精霊馬と茄子で作った精霊牛、飾り盛花やお団子などを並べることが一般的です。
▶飾り方例の図解はこちら
飾り方は地域や家庭・宗派などによって違いが見られますが、華やかにおもてなしすることが大切です。盆月に入ったら地域の慣習に習い、少しずつ準備していくと良いでしょう。