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打敷(内敷)とは?|意味や宗派による種類、使い方を解説

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「打敷」とは仏壇で使う荘厳具のこと

「打敷(うちしき)」とは、仏教の寺院や仏壇に飾る荘厳具の一種。「打敷」の「打」は「張る」という意味で、仏壇の卓の天板の下にはさむ敷物のことです。打敷のほか、内敷や打布、内布などという別名で言うこともあります。

価格は千円前後~数万円の高価なものまで、その刺繍の種類や素材などによってさまざまです。

「打敷」の意味

もともとはお釈迦様の座る高座に、感謝や尊敬の念を込めて弟子たちが自分の着物などを敷いたことが「打敷」の起源とされています。そしてその後、仏壇を装飾する荘厳具とされるようになりました。

「打敷」が必要なのは法要など特別な時だけ

打敷は基本的に、平時で使用することはありません。年中敷きっぱなしの仏壇もあるかもしれませんが、本来は法要など正式な仏事の際のみ使用するものです。とくに法要や彼岸などの際には、全宗派で共通して用います。

ただし地域や家庭によっては、ふだんから敷いてはいるものの、法要の際などには特別なものを使うという場合もあるようです。

季節によって「打敷」は異なる

打敷には夏用と冬用が存在し、季節によって使い分けが必要です。夏は薄手のもの、冬は厚手のものと、打敷も衣替えをしましょう。

また四十九日にはこれらとは別に、白地の打敷もあります。

夏用の「打敷」

6月頃~9月の彼岸入り前までは夏用の打敷を用います。正絹の紗や絽などで作られる薄手の生地が特徴。色合いも白や青、緑などとても涼やかな打敷です。

冬用の「打敷」

彼岸入り~5月頃までは冬用の打敷を用います。厚手の生地に金襴で、美しい刺繍が施されたものが多いです。金や朱、茶、紫など、落ち着いた色合いのものが多くあります。

宗派によっても「打敷」の形は異なる

打敷には形状にも種類があり、宗派によって異なります。

浄土真宗は三角の「打敷」

浄土真宗本願寺派や真宗大谷派など浄土真宗では、逆三角形の形状をした「三角打敷」を使用します。卓の幅よりもやや大きく、左右に垂れる部分があるサイズが最適とされています。

他宗派は四角の「打敷」

他の宗派や禅宗系では、四角形の打敷を用います。こちらも織物の種類などでさまざまなものが存在します。

各宗派における宗紋

打敷に宗紋を入れる際は、それぞれのものを確認しておきましょう。

宗派宗紋
浄土真宗本願寺派下り藤・五七の桐(ごしちのきり)
真宗大谷派抱き牡丹(だきぼたん)
浄土宗月影杏葉(つきかげぎょよう)
天台宗三諦章(さんたいせい)
真言宗五三の桐・三つ巴
日蓮宗井桁に橘(いげたにたちばな)
曹洞宗久我竜胆(こがりんどう)(永平寺)・五七の桐(總持寺)

「打敷」の置き方

打敷は、具足を飾る仏壇の前卓(前机)、上卓に敷きます。卓には下水板(げすいいた)があるので、そこにはさむようにして、本体との間に差し込みましょう。

宗派や仏壇によっては、前卓や上卓の位置に違いがあることもあります。ですが、打敷は具足を飾る場所に敷くことは変わりません。このことを覚えておけば大丈夫でしょう。

「打敷」のお手入れも忘れずに

打敷は平時に使うものではないため、あまり汚れが目立つことはないでしょう。ただし、特別なときに使うからこそ清潔に保っていたいものです。

手入れの方法は素材や製法によって変わりますが、基本的に洗濯はできません。気になる場合は、近くの仏具店に相談するのがおすすめです。ものによっては、新品に買い替えた方が安価なこともあります。

まとめ:「打敷」はお釈迦様への感謝を表すもの

打敷とは仏壇を美しくするための荘厳具であり、ご先祖様や本尊に感謝を表すもの。そこに込められている想いを忘れず、常に清潔に保っていたいものですね。

打敷を買い替えたい場合や取り扱いに悩んだ場合は、近くの仏具店など相談するのがおすすめです。

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