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閼伽棚(あかだな)とは?|意味や由来、関連用語を解説

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「閼伽棚(あかだな)」とは仏様にお供えする水や花などを置く棚のこと

「閼伽棚(あかだな)」とは、仏様にお供えする水などを置く棚のこと。仏具を置くこともでき、「閼伽の棚」ということもあります。また水のほかにも、花や木の実、蕨、紅葉などを置くこともあったようです。

「閼伽(あか)」とはサンスクリット語の「argha(アルガ)」に由来

仏教において、「閼伽(あか)」とは仏前などに供養される水のことを指します。これはサンスクリット語のargha(アルガ)を音写したもので、功徳水(くどくすい)と訳されます。

原義は「価値あるもの」という意味で、客人を接待する際に必要な水を意味し、転じて神への捧げものの意味となりました。ラテン語で水を意味する「aqua(アクア)」も同じ語源という説もあるようです。

「閼伽井(あかい)」や「閼伽桶(あかおけ)」「閼伽坏(あかつき)」などもある

同じく「閼伽」に関連する用語はほかにもあります。閼伽を汲むための井戸は「閼伽井(あかい)」、汲んだ水を運ぶ桶を「閼伽桶(あかおけ)」、閼伽を入れてお供えする器を「閼伽坏(あかつき)」などと呼びます。

徒然草にも「閼伽棚」は登場する

「徒然草(つれづれぐさ)」は、吉田兼好が書いたとされる随筆。この作品内にも「閼伽棚」という言葉が次のように登場します。

「閼伽棚に菊・紅葉など折り散らしたる、さすがに住む人のあればなるべし。」とは現代語訳すると、「閼伽棚に菊や紅葉が無造作に置かれているのは、やはり住む人がいるからなのでしょう」という意味合い。このことからも、「閼伽棚」というものがどのように使われていたかがわかります。

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